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ボードゲームレビュー:すしオッター(Sushi Otter)

夢の大役まであと一歩

ラウンドごとに強化される手札でポーカーの役を競うカードゲーム。『ボムバスターズ』のドイツ年間ゲーム大賞で沸くOKAZU brandがゲームマーケット2025秋に発表した。

ゲームは8ラウンドで行われる。毎ラウンド8枚のカードが配られ、そこから1~5枚を伏せて出し、役を発表。ワンペアやフルハウスなどの役の点数と、使ったカードの点数を足して順位を決める。

点数がいくら高くても、勝利点はラウンドごとに決まっており、後のラウンドほど高い。さらに順位が低い順に手札を強化できるカードを獲得できるため、序盤のラウンドは頑張りすぎないほうがいいかもしれない。使わなかった手札は持ち越しできるため、一旦しゃがんで次のラウンドに期す戦略性も必要だ。

手札を強化できるカードはバラエティに富んでいて、数字やスートを変えられる変化カード、特定のカードに点数をつける得点カード、役作りしやすくなる常時カード、そして自分だけの新しい役を加える上客カードがある。これらによってインフレしていく点数の波に乗り切れるかどうかが勝敗を分ける。

強化カードが増えるにつれて作れる役のパターンも多くなり、次のラウンドに何を残すかまで含めてかなり考える。大役ができそうであと一歩及ばないことも。「この6を9に変えると+1点だけど、奇数になるとこの役ができないから、6のままにして、後は⋯⋯」どう転んでもそこそこいけるようにしておくか、一発夢を見るかのカード選びが悩ましい。

すしオッター
ゲームデザイン:林尚志/イラスト:ryo@にゃも
OKAZU brand(2025年)
2~5人用/10歳以上/30~45分

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書籍『中学受験 ボードゲームで作る学びの土台』2月18日発売

エール出版社は2月18日、書籍『中学受験 ボードゲームで作る学びの土台~経験値は複利~』を発売する。著:末廣泰翔、変形B6版216ページ、1760円(税込)。

東京・千歳烏山で女子専門中学受験塾「ディープグラウンド」を運営している著者による、ボードゲーム教育本。知識から思考力にシフトする中学受験に対応する学力をボードゲームを通して磨いていく。

初見の問題であっても問題文をきちんと整理して解いていく問題(開成中など)、自分がなぜそう考えたのかを、自分の言葉で表現する問題(麻布中など)、算数・理科のように一見するとどのように解き進めていいかわかりづらく、自分なりの根拠を持って進んでいく問題(桜蔭中など)に対応する。

中学受験を目指す子どもに限らず、10歳までの経験値は貴重であるといい、親のお膳立てなしに自分で決め、行動し、勝ち取る体験のひとつとしてボードゲームを提案する。