2002年1月アーカイブ

『安田均のボードゲーム大好き』

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3月12日に幻冬舎コミックスより,待望のドイツゲーム紹介本が発売されます.何と言っても目玉は1979年より全部の年間ゲーム大賞を候補作まで紹介する記事.内容については安田氏のゲームバトルロイヤル2に詳しく紹介されています.(グループSNE

カタンバス乗務員募集

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カタンバスコスモス社がカタンバスの乗務員を募集しています。カタンバスとは、ドイツ国内を巡回しながら各地でキャンペーンを行い、カタンの開拓者をはじめコスモス社のたくさんのゲームを宣伝するため今年から運行される、スクールバスを改造したバスです。このバスの乗務員兼ゲーム解説者はゲーマーにとって夢の職業とも言えるでしょう。条件は中型免許、ゲームの知識、インスト能力、人当たりのよさ、教育学を修めているか教育に携わったことがあること、フレキシブルな時間に対応できること、2年間勤められることです。日本人が採用される可能性はまずないと思いますが、この話が実話であることがドイツゲームのものすごいところでしょう。(Kosmos)

メビウス頒布会の紹介

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山形ボードゲームクラブ(YBGC)のホームページでメビウス頒布会の情報が紹介されています。頒布会に入ろうかと検討している方はもちろん、入る予定のない方も次の月に一般発売されるゲームを知る目安となるでしょう。(YBGC)

Games We Play トップ10

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Games We Playトップ10低ライン地方のゲーム雑誌 Games We Playが1993年から行っているベストゲームトップ10を今年も発表しました.新作だけでなく旧作も含めてベストゲームを出しているところがポイントです.「カタンの開拓者」が2年連続トップ.新作ではエボ、指輪物語、カルカソンヌ、マンモスの谷が入賞しています(知名度の低いものにリンク).→これまでのトップ10(Games We Play)

























1位 カタンの開拓者(Teuber/Kosmos) 6位 アクワイア(Sackson/Avalon Hill)
2位 カポネ(Caines,Watts/Amigo) 7位 カタンの開拓宇宙編(Teuber/Kosmos)
3位 エボ(Kayaerts/Eurogames) 8位 カルカソンヌ(Wrede/Hans im Glueck)
4位 エル・グランデ(Kramer,Ulrich/Hans im Gluck) 9位 タイヤの幅に(Bontenbal/Jumbo)
5位 指輪物語(Knizia/Kosmos) 10位 マンモスの谷(Faidutti/Descartes)

2002年のトレンドは「航海」

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シュピール・ヴィーゼによると2002年に発表される予定のゲームには海をテーマにしたものが多いそうです。例としてハンス・イム・グリュックの「マゼラン海峡」、ユーロゲームズの「クリッパー」「アルマダ」、アミーゴの「海賊の入り江」、クイーンの「ジャンク」が挙げられています。コスモスからも「オウムガイ」が来ています.歴史は陸→海→宇宙→ファンタジーを繰り返すのでしょうか?(Spiel-Wiese)

ゲームクイズ$ミリオネア

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ボードゲームズ・アバウト・コムにてゲームクイズ$ミリオネアが開催されています。100万ドルめざして挑戦してみましょう(※英語です)。(About.com)

 ・ボードゲームクイズ$ミリオネア

 ・モノポリークイズ$ミリオネア

 ・チーパスクイズ$ミリオネア

アフリカ〜ゲームのテーマについて

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 2001年、ゴルトジーバーからクニツィア作の「アフリカ(Africa)」が発売されました。アフリカ大陸中に敷き詰められたチップをめくって、遺跡や黄金を発掘したり、交易品を集めたり、動物や遊牧民を移動させたりして得点を稼ぐゲームです。受賞はありませんでしたが、タイルをめくるわくわく感と手軽さが受けてドイツ国内でもなかなかの評判でした。日本でも2002年夏にエポック社から発売されました。

 このゲームのデザイナーであるライナー・クニツィアのゲームは最適の一手が見つけづらく、どの手にしても一長一短あるというジレンマが大きな特徴です。この悩ましさを魅力であると感じる人もいれば、逆に嫌がる人もいます。21世紀になってからのクニツィアはこうしたジレンマを薄めて、年齢・性別を問わず家族みんなでわいわいと遊べるようなすっきりした味わいのゲームを作るようになりました。アフリカにもその傾向は見られ、入門ゲームとして安田氏・エポック社が選んだことも十分に頷けます。ゲームのシステムに関しては、とてもいいゲームだと思います。

 しかしここで私が気になっているのは、アフリカ探検というこのゲームのテーマ性です。以前わんこさんとのメールのやり取りで、「アフリカ」は侵略ゲームであり、その時点で人に勧めることはできないという話になりました。

 ヨーロッパの帝国主義時代、アフリカはヨーロッパ人本位に探検・開発が進められていきました。15世紀から19世紀までの長い間、原住民が奴隷として貿易対象になり、また金や象牙など豊富な天然資源もどんどん搾取されていきました。抵抗する原住民を力ずくで制圧し、1900年までにアフリカ大陸は植民地として分割されたのです。

 その歴史を思い返してみたとき、このゲームがいかに残酷なテーマ性をもっているか、遠く離れた日本に住んでいる者であっても気づくのではないでしょうか。ヨーロッパ人がアフリカ大陸に土足で踏み込み、発掘した遺跡や珍しい資源はただで持ち帰り、遊牧民や動物は好きなところに移動してしまいます。アフリカ大陸は「暗黒大陸」なのではなくて、そこには文明の異なる、豊かな原住民の暮らしがあったのです。ぴんとこないならば、このゲームの舞台をそっくり「満州」に変えてみましょう。たちまち中国や韓国からクレームがつくような不謹慎なゲームになることに気づくはずです。

 ドイツにウォーゲームがないのは、ナチスドイツによって周囲の国に甚大な被害をもたらした第二次大戦の反省があるからだと聞いたことがあります。ウォーゲームに必ずしも残虐性があるとは思いませんが、私はその話を聞いて感銘を覚えていました。そのドイツに、こうしたゲームを許容する受け皿があったことには、閉口せざるを得ません。ドイツに住んでいるアフリカ人は、このゲームを見たときに何とも思わないでしょうか。不快に思うことなく「いいゲームだ」と言うでしょうか。

 エポック社から「アフリカ」が発売になって、今よりも多くの人がプレイすることになると思います。そのときに少しだけ、このゲームがもつテーマ性について考えてみませんか?国内のドイツゲーム普及の鍵を握るこのゲームの、不買運動をけしかけるつもりは全くありません。そうではなくて、ただ悪いと言って拒絶するのではなく、このゲームを通してアフリカやヨーロッパの歴史、さらには人権や平和について考えることができたら、とても有益なことだと思って、問題提起をしました。


[追記]「探検ゲーム一般にテーマ性を考える必要がある」ということを記したところ、「探検ゲーム一般に侵略ゲームだという訳ではない」というメールを頂きました。「アフリカ」に問題があるのは、近現代に実際あった侵略行為*1を扱い、しかも今の世界に暗い影を落としている*2という点であって、単に探検ゲームだからという訳ではありませんでした。確かに「アフリカ」以外の探検ゲームは、舞台が特定されていなかったり(「エントデッカー」)、学術的な調査目的であったり(「ティカル」)、原住民と友好に交流したり(「カタンの開拓宇宙編」)しており、問題性を感じません。問題があるものとしては他にもひところ有名になったパソコンゲーム「地下鉄サリンゲーム」など不謹慎なゲームはたくさんあると思いますが、このエッセイでは「アフリカ」に絞って論評することにしました。

*1 未必の故意でも、結果的にそう受け止められれば侵略行為と考えられます。
*2 アフリカ諸国が植民地政策に起因する南北問題という経済的なハンデを背負わされているという意味です。

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