2009年8月アーカイブ

チンチン(Cin Cin)

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世界の乾杯がごちゃまぜに

 「チアーズ!」(英)、「プロースト!」(独)、「チンチン!」(仏)、「サリューディ!」(メキシコ)、「ザズドローヴェ!」(露)、「カンパーイ!」(日)・・・世界の乾杯を、言葉とポーズを間違わないで素早く行うリアクションゲーム。言葉と仕草の組み合わせがコロコロ変わるので難しい。

 各国の乾杯には、言葉のほかポーズがある。ドイツはビアジョッキ、フランスはワイングラスをかかげ、メキシコは杯を床に伏せ、ロシアは投げる。日本は杯を両手でかかげる(三三九度?)。はじめに、自分の出身地を決めてスタート。私はロシアということになった。

 カードをめくると、背景・人物・飲物がそれぞれ別の国で描かれている。例えばアステカ遺跡の前で関取がシャンパンを飲んでいる図だったら、メキシコ、日本、フランスの3人がリアクションしなければならない。リアクションは絵に描かれた人物の言葉で、飲物に合わせた仕草。上の図なら、グラスをもつ手で「カンパーイ!」という。最初に正しくリアクションできた人がカードをゲット。たくさんカードを取った人が勝ち。

 ほかにも、全員対象で直前に取ったカードのリアクションをやり直すもの、カードをめくった人のリアクションをするもの、両隣がお互いのリアクションをするものという特殊カードがあって、変化に富んでいる。

 始まってすぐは、急ぐあまり間違う人が続出。この手のゲームは得意不得意もはっきりしているが、不得意な人でもすぐにコツをつかむ人と、なかなかつかめない人がいる。私は、はじめ調子がいいのにだんだん狂ってくるほう。みんなが慣れない序盤に集めたカードをペナルティで吐き出してしまう。頭をフルで使うゲームだが、変なポーズで変なことを言うみんなを見ているだけで楽しい。

Cin Cin
G.ブロッシア / カクテルゲームズ(フランス)
4〜8人用 / 12歳以上
2009年8月22日山形ゲームコンベンションにてプレイ
チンチン

フィンランド年間ゲーム大賞に『ドミニオン』

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フィンランド年間ゲーム大賞フィンランド玩具協会は、2009年の年間ゲーム大賞(Vuoden Peli)を発表し、『ドミニオン』などが大賞に選ばれた。

国内でフィンランド語版が制作された新作が選考対象だが、国際的に評判のゲームが多い。昨年は『ワニに乗る?』(キッズ部門)、『バウザック』(ファミリー部門)、『モダンアート』(アダルト部門)が選ばれている。3部門の大賞およびファイナリストは以下の通り。

【フィンランド年間ゲーム大賞2009】(原題は現地語)
キッズ部門
大賞:コリドール・キッズ(Quoridor Kid)
ファイナリスト:Muumi Alias、WD Autot Rallipeli

ファミリー部門
大賞:ザックンパック(Zak Pak!)
ファイナリスト:リビングストン、Epäillyt

アダルト部門
大賞:ドミニオン(Dominion - Valtakunta)
ファイナリスト:パンデミック、ストーンエイジ

Lautapeliopas:Vuoden peli -voittajat 2009

和訳コピー撲滅キャンペーン

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その日本語ルールは、原本ですか?

オークションで落札したとき、確認してみましょう。もしコピーだったら、違反報告や返品を検討してください。日本語ルールは、各ショップが手間や時間や費用をかけて製作した著作物です。
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ヤフオクで、ショップの日本語ルールをコピーして、個人輸入したゲームに付けて売っている輩がいるという。それで、わざわざ日本語ルールが純正品だと書かなければいけないことになっている。

無断転載・コピーは違法行為であり、落札した品にこういった日本語ルールが付いている場合は、事後であっても違反報告をしたほうがよい。アークライトの検印のページだけカラーコピーするなんていう、まるで偽札作りみたいな話もあるのでよく(目の粗さなどを)確認してほしい。

現在はメビウス訳アーカイブをはじめ、有志が日本語ルールをネットで公開するようになった。原則として公開にはメーカーやデザイナーの許諾が必要なはずだが、アメリカのボードゲームサイトBoardgame Geekでメーカー・ショップ・ユーザーが入り混じって各国語ルールを自由に公開しているのを見ると、公開は緩やかになっているのを感じる。メーカーやデザイナーとしても、無償で販路を広げられるわけだから、著作権を度外視して黙認しているのかもしれない。

こうしたことから、ネットで公開されている日本語ルールを印刷・添付してボードゲームを販売することは(公開した人の善意を利用するような感じがするためか)タブー視されているが、公開先のアドレスを指示して、落札者が自分でダウンロードするのは問題がないとされている。そこでもしかしたら、ネット上のデータは無料で手に入るので、紙ルールのコピーも無料ならば問題ないという間違った認識が起こるのかもしれない。

さらに厳密に考えれば翻訳権という問題もある。かつてはルールを勝手に翻訳して他人に提供することが許されなかったそうだが、今は解禁とまでは言わなくとも、あまり問題にされることはないようなので、ここでは考慮しない。

出品する側としては、日本語ルールが付いているならば、原本をつける。日本語ルールが付いていない場合、ネットに公開されていればアドレスを指示して落札者にダウンロードしてもらう。もともと付いておらず、ネットにも公開されていなければ自分で作る。自分で作れなければ、日本語ルールなしであることを断って出品する。やむをえずコピーをつける事情があるときは、制作したショップやメーカーに連絡して許可をもらうということが必要である。

幽霊船(Geisterschiff)

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大きな箱を開けると、やたら大きい幽霊船が入っています。組み立ててボードの真ん中に置くとものすごい迫力。ドクロのマークがオドロオドロしいマスト、陸地をにらむ4つの砲台、階段で上がれる甲板の小部屋、そして幽霊となったフリント船長が操る主船室の舵……これがゲーム内容とはほとんど関係がない、雰囲気を出すためだけのものというのが豪奢でございます。人はシステムのみにて生きるにあらず。

恐怖の幽霊船で、海賊たちがフリント船長の見張りをかいくぐって宝箱のカギを取り、カギに合う宝箱を開けて、宝を自分のねぐらに持ち帰るという古典的なゲームです。移動はダイスを2つ振ってその合計だけ進み、6が出たらフリント船長を移動してほかの海賊を襲います。我が国のパーティージョイも、こんな作りでしたね。それから15年余り、ドイツゲームも思えば遠くに来たものです。

古典的とはいえ、随所に手が込んでいます。宝箱のカギは主船室で手に入れるのですが、2種類あって、合う宝箱が違います。両方もっていけばどちらでも開くのですが、フリント船長が追いかけてくるのでのんびりしているわけにも行かず。でも中には折れているカギもあります。もちろん、どちらの宝箱も開けられません。

カギを手に入れたら、宝箱のある部屋に移動します。宝箱の裏をこっそりみて、合うカギをもっていたらオープン。1点〜5点の宝が入っています。5点分以上の宝を持ち帰れば勝ちなので、当たれば一度にリーチ。でも中にはただの空き瓶もあります。もちろん、0点。

折れているカギも、空き瓶も、伏せて持つのであからさまにガッカリしてはいけません。かえってすごい宝を取ったのではないかと怪しまれてしまうでしょう。

ダイスで6が出てフリント船長をけしかけられると、海賊は超ビビリます。船のどこにいても甲板からダイビングして川にドッボーン! このとき、アイテムをランダムに1つ落としてしまいます。しかも、1回休んで陸地から再スタート。強面なのにヘタレですね。

陸地にいる海賊には、フリント船長は砲台を使って襲い掛かります。船長が砲台の前に立つとドッガーン! その近辺にいる海賊は1回休みになってしまいます。宝の持ち逃げは許さんぞ!

ちなみに落としたアイテムは陸地の洞穴に置かれます。これを回収するには陸地を遠回りしてこなければなりません。フリント船長は強烈で、海賊たちは次々にダイビングするので、洞穴にアイテムがどんどん落ちてくるでしょう。

フリント船長だけでなく、ほかの海賊も油断できません。同じマスに入るとダイスで決闘です。武器も持っていない海賊はダイスを1回、サーベルを持っていれば2回、ピストルを持っていれば3回振るチャンスがあります。勝てばランダムにアイテムを1つ奪取。宝箱を奪われたらたまりません。ほかにも決闘もなしにいきなりアイテムをくすねてくるオウムというアイテムもあります。

落とすのも奪うのも、伏せて混ぜたアイテムのチップから選びます。宝をもっているとしても、たくさんアイテムをもっていれば当たりの可能性が減るわけです。

こんな風に船長と海賊が入り乱れて奪い奪われるドタバタゲーム。終わらないかに見えて、終わりは突如訪れます。ということはダイス運が悪くても、フリント船長に襲われて何度もダイビングしているうちにすっからかんになっても、最後まであきらめてはいけないということ。いいゲームだなあ(本当か?)。

Geisterschiff
デザイナー:M.ゴールドスミス、ミヒャエル・キンドレッド
メーカー:シュミットシュピーレ(ドイツ)
発売年:1992年
2〜4人用、8歳以上

このレビューは、biscoさんの依頼を受けて作成したものです。ほかの3タイトルについては、biscoの地雷備忘録に掲載されています(bisco便#1bisco便#2bisco便#3)。

ドイツ史旅行(Zeitreise in die Deutsche Geschichte)

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ある会社が偶然タイムマシンを発明したので、歴史家は大喜び。貴重な資料を調べて現代に本当の歴史を報告することができます。与えられた2台のタイムマシンを駆使して、ドイツの歴史を探りに行きましょう。

……ってドイツ史はあんまり馴染みがないんですが、「ゲルマン民族の移動(375〜)」、「古代ローマ帝国(500〜)」、「十字軍(1095〜1291)」、「ハプスブルク家(1273〜)」、「ビザンツ帝国の終焉(〜1453)」、「宗教改革(1500〜)」、「30年戦争(1618〜1648)」、「専制政治(1650〜)」なんかが小さい箱になっていて、そこに3枚ずつカードが入っています。

カードはテーマごとに3枚1組になっていて、はじめは各時代にバラバラに入っています。これをタイムマシンを使って集めるわけです。1枚1枚が歴史のひとコマになっていて、例えば「食べる」シリーズだと、「台所の女」、「井戸」、「調理道具」で1セットができあがります。

とはいってもドイツ語なので、箱は年代の数字で、カードはテーマのシンボルマークで識別するしかないんですけどね。歴史の妙味は味わえませんが、ゲームとしては問題なく遊べます。

小箱は全部まとめてボックスに入っています。そこに大きなついたてが付いていて、どの小箱を開けたのかはほかのプレイヤーに見えません。タイムトラベルはこっそりと。でもインチキをしてはいけませんよ。

さてはじめに1人ずつ、好きな時代の小箱にタイムマシン2台を仕込みます。この時代からスタートです。自分の番にはひとつ、小箱を開けて中身をよく覚えます。そしてタイムマシンと一緒にその中から1枚抜きます。1周に時空を飛び越えて、次の番になったら別の時代に着陸です。また小箱を空けて、タイムマシンと一緒に持ってきたカードを入れます。

これを繰り返すうちに、1つの時代に同じテーマのカードを集めてくることができるでしょう。3枚揃った時代に自分のタイムマシンがいて、ほかのタイムマシンがいなければ現代に独占スクープして勝ちです。

でもその前にほかのプレイヤーのタイムマシンが着陸しないとも限りません。あと1枚で揃うというところで、ほかのプレイヤーが邪魔するためにほかの時代に持ち去ってしまうこともあります。どこに持ち去ったかは、もう分かりません。またそのテーマを集めるよりは、別のテーマで集めなおしたほうが早いかも。そのためにも、集めていないカードまで覚えておく記憶力がものを言います。「あのカードは確かこの時代にあったな」と。

カードはタイムマシンだけでなく「時間の幽霊」でも運べます。いろんな時代にウロウロしているので便利ですが、ほかのタイムマシンが来たら横取りされてしまうので注意が必要です。それからペストのカードがあると着陸できませんし、ドイツの女神ゲルマニアのカードがあると何と3回休みです。お祭りに巻き込まれるんだとか。タイムトラベラーもつらいよ。

プレイ時間はなぜか42分。でもいきなり小箱を開けたら天和だったりして即終了なんてこともあります。

ひたすら記憶のゲームですが、実際、時間旅行ができるようになったら記憶力が頼りになるんでしょうね。一枚一枚手描きのカードは見ごたえがあります。

作者は『シュラウム人』、『こんなもの、どんなもの』、『私の世界の見方』のU.ホシュテトラー。常人にはついていけないひねりようです。よくこんなもの思いつくなぁ。

Zeitreise in die Deutsche Geschichte
デザイナー:U.ホシュテトラー
メーカー:ファタ・モルガーナ(スイス)
発売年:1993年
3〜6人用、12歳以上、42分(実プレイ時間は40〜90分)
同じ系統のゲームとして、"Cloak & Dagger"(1990)があります。

このレビューは、biscoさんの依頼を受けて作成したものです。ほかの3タイトルについては、biscoの地雷備忘録に掲載されています(bisco便#1bisco便#2bisco便#3)。

『スモールワールド』日本語版発売

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ホビージャパンは本日、ファンタジーボードゲーム『スモールワールド』の日本語版を発売した。2〜5人用、8歳以上、40〜80分、7350円。

『スモールワールド』は、1999年にフランスのデカルト社からリリースされたヨーロッパの陣取りゲーム『ビンチ』のリメイク作品。背景をファンタジー世界に変え、前作の欠点を改良したり、独特の味付けを加えたりして、新作と呼ぶべき内容に仕上がっている。

ファンタジー世界の種族と特殊パワーの組み合わせを選び、貧弱な隣人を犠牲にしつつも、自らの帝国を拡大するために突き進む。勝つためには、広がりすぎた種族を見捨てて、新たな種族に乗り換えるタイミングを見極める必要もある。

プレイ人数ごとに異なるゲームボード、ゲームごとにランダムに決まる14の種族と20種の特殊パワーの組み合わせなど、プレイするたびに展開が変化し、やり込みがいのある作品。デイズ・オブ・ワンダー社による気合の入った美しいコンポーネントも見ものだ。今年発売されたばかりの作品だが、すでにオーストリアゲーム賞フリーク部門、国際ゲーマーズ賞ノミネート、フランスのゲームデザイナー、フェデュッティのマイゲーム・オブ・ザ・イヤーなど、『ドミニオン』に対抗できる数少ないタイトルとなっている。

ホビージャパン:スモールワールド(FAQ付き)
Dream News:『スモールワールド』プレスリリース

オーストリアゲーム賞にレゴ『ラムセスのピラミッド』

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ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(Wiener Spiele Akademie)は18日、今年のオーストリアゲーム賞(Spiel der Spiele)を発表した。大賞に選ばれたのは『ラムセスのピラミッド(Ramses Pyramid)』。ほかに『ドミニオン』や『パンデミック』など13タイトルが各部門賞に選ばれた。

『ラムセスのピラミッド』はレゴブロックを使ってクニツィアが手がけたボードゲーム。今年のニュルンベルクではトイ・イノベーションアワードも受賞している。アカデミーでは受賞理由として高い創造性とディテール、レゴブロックの感覚を残しながらゲームに仕立て上げた手腕を評価している。オーストリアゲーム賞では、過去9年間の受賞作品中で、クニツィアが受賞するのは『アーサー王(2003)』『頭脳絶好調(2004)』『冒険者の谷(2006)』に続いて4回目。

『ラムセスのピラミッド』は、現在国内のショップでは取り扱われておらず、ドイツアマゾンから取りせるなどのぐらいしかない。日本でも人気のあるレゴブロックだけに、近く発売されることを期待したい。

【オーストリアゲーム賞2009】
大賞:ラムセスのピラミッド(Ramses Pyramid / R.クニツィア / レゴ)

ファミリーゲーム部門
バコン(Bakong / A.ボーザ / アスモデ)
片目の海賊(Einauge sei wachsam! / W.クラマー / アミーゴ)
フィット(Fits / R.クニツィア / ラベンスバーガー)

フレンドゲーム部門
ドミニオン(Dominion / D.ヴァッカリーノ / ハンス・イム・グリュック)
グリーンロック村・現場は劇場(Greenrock Village Tatort: Theater / H.ハプラーケン / ジャンボ)
スペースアラート(Space Alert / V.フヴァキル / チェコゲームズ)

キッズゲーム部門
1000枚鏡の城(Burg der 1000 Spiegel / ブラント夫妻 / コスモス)
グリマシミックス(Grimassimix)
オオカミと7匹の子ヤギ(Nicht zu fassen / F.モヤーソン / ツォッホ)
警察アラーム(Polizei-Alarm! / K.ハファーカンプほか / ハバ)

フリークゲーム部門
バトルスターギャラクティカ(Battlestar Galactica - Das Brettspiel / C.コニーツカ / ハイデルベルガー)
パンデミック(Pandemie / M.リーコック / ペガサス)
スモールワールド(Smallworld / F.ケヤーツ / デイズ・オブ・ワンダー)

Östreichischer Spielepreis 2009

N個の質問

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消費に淫することの是非、ほか、N個の質問」への私の回答。 みなさんも答えてみてはいかが。

新作追っかけの是非
新作追っかけは、必要である。ボードゲームは、年々進化している。90年代以前のゲームが、今ではバランスの粗が目立つのは、作り手と遊び手が緊張感ある関係を保ち、その中でボードゲームが発展してきたことを示している。このような史観に立つと、新作を追いかけるユーザーがいること(もちろん全員が追いかける必要はない)は、デザイナーやメーカーがモチベーションを高め、よりよいボードゲームを生み出すために必要である。

ネットに攻略情報を書くことの是非
攻略情報は遠慮なく書いてかまわない。ボードゲームは、ほかのプレイヤーの選択肢に勝敗が大きく委ねられることが多いため、必勝法や定石に見えてもそうでないことが多い。また、実際に必勝法があるとしても、プレイヤーはコンピュータではないから、常に必勝法を取るとは限らない(実際取れないことが多い)。『シンペイ』は解析の結果、後手必勝であることが証明されているが、実際は先手でも勝つことが多い。『ドミニオン』お金戦法のときのように、読む側が真に受けたり、強い拒否反応を示したりしないことが大切だろう。

ネットに否定的な見解を書くことの是非
否定的な見解も必要である。そうでなければ単なる提灯記事になってしまう。率直な生の声にこそ真実がある。否定的な見解の原因が、ゲーム自体にあるのか、プレイヤーにあるのか(負けたゲームはつまらないという人もいる)は、読んでいて大体分かる。原因がプレイヤーにあることが分かれば、自分なら楽しめそうという判断もできる。読む側としては、つまらないか面白いかという二元論ではなく、その間にあるさまざまな要素を総合的に勘案できるとよいだろう。

ブログの利用、プレイログを何だと思っているか
自己表現の発信手段。遊んで終わりというのでは、情報が自分や仲間で閉じているようで、何か物足りない。情報を多くの人と共有することで、新しい見地も出てくる。自分が面白い(つまらない)と思ったのはどうしてかを客観的に振り返ることもできる。

ボドゲは文化だと思っているか。思っているときの「文化」の定義
日本の文化だとはまだ思えないが、そうなってほしいという気持ちはある。ここでいう文化とは、共時的(親から子へ)・通時的(友達から友達へ)に一定の広まりをもつもの。

ボドゲが流行したほうがいいと思っているのか、思っているならどういう未来が理想か、誰が何をすればその未来に近づくのか
一過性のブームでなく、趣味のひとつとして公言でき、一般的に認知されるくらいの状態が理想。友達から友達へと伝播してプレイヤー人口が自然に少しずつ増えていけばよいと思うが、それだけではサブカルの域を出ない。親子や学校でボードゲームを遊ぶ機会を増やすこと、日本語版のライトな定番ゲームがいくつか発売されていることが加えて必要である。

日本のメーカは頑張るべきか
海外ゲームの日本語版とともに、本当に日本人の心証にあったボードゲームの定番が待たれる。特にコミュニケーションゲーム、ワードゲームは発展する余地があると思う。

未プr…もとい、Web上での情報交換のあるべき姿
統一感がない雑多なものでよいと思う。真剣な議論を試みても喧嘩になりやすいので、意見のすれ違いは鷹揚に捉えて、ゆるくやりとりするのがよさそう。

自分の趣味の本質はなんだと思っているか
真剣に遊ぶこと。

IGA2009、ノミネート発表

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欧米のゲーム関係者で組織される国際ゲーマーズ賞のノミネート作品が、8月10日に発表された。対象となるのは2008年7月〜2009年6月に発売された新作ボードゲーム。一般戦略ゲームはマルチプレイヤーズゲームと、2人用ゲームの2部門に分かれており、このほかに歴史シミュレーションゲームのカテゴリーがある。

マルチプレイヤーズゲームにノミネートされた10作品はいずれも昨年秋から今年の話題作ばかり。日本語版が製作されているゲームも4タイトルほど並んだ。2人用ゲームでは『1808年5月2日』や『大聖堂デュエル』など5タイトルがノミネートされている。詳しくはリンク先を参照。

発表は9月の予定で、授賞式は10月のエッセン国際ゲーム祭期間中に行われる。

【国際ゲーマーズ賞2009一般戦略ゲーム・マルチプレイヤーズ部門ノミネート】
オートモービル(Automobile / M.ワレス)
バトルスターギャラクティカ(Battlestar Galactica / C.コニーツカ)
ダイヤモンドクラブ(Diamonds Club / R.ドーン)
ドミニオン(Dominion / D.ヴァッカリーノ)
ルアーブル(Le Havre / U.ローゼンベルク)
ロール・スルー・ザ・エイジ(Roll Through the Ages / M.リーコック)
スモールワールド(Small World / P.ケヤーツ)
スノーテイルズ(Snow Tails / F&G.ラモント)
スペースアラート(Space Alert / V.フヴァキル)
スチーム(Steam / M.ワレス)

International Gamers Award:Finalists for 2009 IGA Announced

IGDAテーブルゲーム交流会

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8月9日(日)、秋葉原のUDXにて「IGDA日本第5回テーブルゲーム交流会」に参加。前回は家族の都合でドタキャンとなり、今回もお盆前で無理かなと思っていた。ところが、御仏の思し召しか、ぽっかりと用事が空いて念願が叶う。

とはいえ午前中は仕事で、その後に新幹線で上京したので、到着したのは夕方遅く。広い会場はテーブルがほとんど埋まり、参加者は思い思いにゲームを楽しんでいる。早速始まろうとしていた多人数ニムト卓につく。久しぶりに遊んだが、1つ差でアウトだったとか、セーフだったとか、ワイワイ盛り上がる楽しさは健在である。

続いてずーあーさんと『カルタッチョ』。エイベックスが出した2人用サッカーカードゲームで、ほかに野球とゴルフがある。このゲームは交互にドロー&プレイする方式。グラウンドを4つのエリアに分け、ボールがあるエリアのカードを出して奥のエリアに蹴りこむ。シュートカードを出せたら、捨て札を1枚めくってゴール判定する。きわめてシンプル。

ゴールが危なくなったら、反撃の手を休めて捨て札にシュート失敗のカードを捨てておくという戦略も考えられるが、とにかく相手側にボールを押し込み合うのが基本。押し込んでもすぐに返され、返されたのをまた押し込んでとめまぐるしい。緻密なパスサッカーではなく、小学生のバカ蹴りサッカーという感じだったが、スポーツゲームのスピード感がよく出ていた。ずーあーさんは盛り上げるのが上手くて、実況中継風の会話を交えながらバカ騒ぎする。

ところで左右サイドが分かれているのは単なるフレーバーだった。エリアだけでなく、サイドも同じでないとカードを出せないと勘違いしやすい。

ここで第一部が終了し、休憩を経て第二部の懇親会開始。ここでは美味しい料理と飲物に舌鼓を打ちながら(すごく美味かった)、ずーあーさんがDSに移植されたボードゲームの紹介を聞く。プレイ画面を大モニターで見せながらの説明で『クニツィア博士の脳トレ』『スコットランドヤード』『カタン』『怒るハリネズミ』を紹介。

DSは持っておらず、動くゲーム画面は見たことがなかったので、『スコットランドヤード』のスピーディな展開や『カタン』の交渉のやり方など大いに感心する。『ドラクエ9』の誘惑を何とか退けたのに、また欲しくてたまらなくなってしまった。『怒るハリネズミ』はキャラはキモいわ、BGMはないわ、バグるわで大失敗というオチ。しかもここで辺りを見回すと、みんなゲームを始めてしまって、聞いていたのはたった4人だったというオチも笑えた。ほんとずーあーさんは、盛り上げるのが上手い(?)。

その後で3人ドメモ。ちょっとした仕草や考える時間も相手へのヒントになるため、同じメンバーで繰り返し遊ぶと面白さが上がるといういいゲームだ。終了時間まで何ゲーム遊んだか憶えていない。

初めての参加だったが、ずーあーさんのほかにも知り合いが何人かいて、新しい情報も仕入れられた。草場さんはトランプ遊びの本の広東語版を見せて下さり、新大陸の坂本さんはARGという新しい遊びを紹介して下さり、タナカマさんからはショップの新入荷情報を伺い、ふぁみ(イカンガー)さんからは衰えぬゲーム制作の情熱を感じた。自分が遊ぶだけではなく、外に向かって発信している人に、私は強いシンパシーを感じる。

知り合いがいたとはいえ、大部分は見知らぬ人ばかり。もしかしたら、ゲームマーケットよりも知り合いの比率は小さいかもしれない。マニアックな感じの人は少なく、女性も結構参加していた。それだけ普通に楽しむ人が増えていることだろう。ボードゲームの広がりを肌で感じることができて幸せだった。

寺子屋のボードゲーム

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今年で4年目となる寺子屋体験会が開かれ、坐禅指導とボードゲームのルール説明係として参加してきた。坐禅は15分、ボードゲームは120分である。そのほかに朝の勤行、お粥の朝食、昼の流しそうめん、バルーンジェットの工作、公園でのスイカ割りと盛りだくさんのメニュー。主催して下さる子供育成会の方々には本当に頭が下がる。

今回の参加者は35名ほど。ボードゲームの時間になったら、まず各テーブルに4人ぐらいずつ座ってもらって、代表の人が借りに来ることにした。用意した18ゲームは9卓では十分だが、説明する人手が足りない。私のほかにゲームの説明ができる役員さんが2人。説明が終わって、最初の1周目がルール通りに進むのを見届けたら、もう次のテーブルに行かなければならない。そこで持ち込むゲームも、説明に極力時間がかからないもの、直感的に分かりやすいものを選んだ。

また去年までの反省点として、いくら簡単でも対象年齢が低すぎるものはウケないということが分かった。ハバ社・セレクタ社で持ち込んだのは『カヤナック』のみ。

男の子の人気ベスト3は、『ダイヤモンド』と『カラバンデ』と『かえるの飛び込み大会』。『ダイヤモンド』は割り算ができる子が必要だが、難しければ宝石を分けていけばいいことだし、高学年なら問題ない。『カラバンデ』は、コースアウトしたときの処理くらい教えればすぐ楽しめる。『かえるの飛び込み大会』もすぐ楽しめ、思い通りに行かないのがいいらしい。

女の子の人気ベスト3は、『カヤナック』と『ブロックス3D』と『お先に失礼しまーす』。男の子とは違い、パズルもののような静的なゲームが人気である。『カヤナック』は絵柄とデザインがおしゃれで、ごっこ遊びの要素も兼ね備えている。『ブロックス3D』は、立体性が目を引き、4色のブロックがモザイクのように組まれていくのが美しい。『お先に失礼しまーす』は整理整頓の気持ちよさと、タイルを押し付ける意地悪な快楽がある。

このほかに、ルール説明に手が回らないことを想定して持っていった『ジェンガ』と、同じバランスゲームの『タンバ』も活躍した。これらは説明不要で遊んでもらえる。

失敗だったのは『ドメモ』。自分の札を(ズルでなくても)つい見てしまったり、「5が3枚もあるよ」とか余計なことを言ってしまったり、場に並んだ札から推理ができなかったりと、子供たちが遊ぶには対象年齢が高すぎた。それから昨年好評だった『ハイパーロボット』は、大人がつきっきりで仕切ってくれないと無理だったようだ。

2時間はあっという間に過ぎ、終了の声にブーイングが起こるほどだった。とても楽しんでもらえて私も嬉しい。来年もあるならば、予め3人くらい、専門に1〜2つのゲームを説明する役員さんを要請して、もう少しホネのあるゲームも遊んでもらいたいと思う。あるいは、全体ゲームもいいかもしれない。『人狼』はさすがにないが。

『パンデミック』日本語版、拡張と同時発売

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ホビージャパンは本日、『パンデミック』日本語版と、拡張『絶体絶命』を発売する。

『パンデミック』は、世界中に拡大する感染症の根絶をめざすボードゲームプレイヤーは医者や科学者となり、世界の各都市で研究所を建設し、世界中に発生した人類の生命にかかわる4種類の病原菌による感染症の治療を行い、拡大を防いでいく。しかしちょっと手を抜くとたちまち病原菌は広がり、ゲームオーバーとなってしまう。プレイヤー同士で協力して4種の病原菌に対応するワクチンすべてを発見し、ウイルスを根絶できればプレイヤーチームが勝利する、多人数協力型ゲームである。

昨年に米国で発売されて以来、人気が爆発し品薄が続いていた。今年になって安定供給され、各国語版が発売されると、オリジン賞・年間最優秀ボードゲーム賞を受賞し、ドイツ年間ゲーム大賞では5タイトルのノミネートに選ばれている。2〜4人用、10歳以上、45分、4200円。

同時発売される拡張『絶体絶命』は、人類を絶体絶命の危機に陥れる選択式のチャレンジルールを追加できる。1つ目は病原菌の1つが猛毒な病原菌に変異する「猛毒株」、2つ目は第5の病原菌が発見される「変異種発見」、3つ目はプレイヤーの1人が人類の敵となって世界各地に新種の病原菌をばら撒く「バイオ・テロリスト」。他にも5人プレイ用ルール、最高難易度ルール、追加の職業やイベント、病原体コマを収納できるペトリ皿などが入った、パンデミックをとことん楽しめる拡張セットだ。

この拡張は英語版と同時発売で、最新のゲームがタイムラグなしに遊ぶことができる。

小学生から楽しめるゲームだが、日本語版で地名が全て日本語になったことで、さらに遊びやすくなった。新型インフルエンザの脅威も冷めやらぬ今、あなたの家でウィルスの恐怖に人類の英知は打ち勝つことができるだろうか?

ホビージャパン:パンデミック

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