2011年8月アーカイブ

秋葉原ゲーム会

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ふうかさん、karokuさんと秋葉原の「狩座(かりくら)」でゲーム会。かつてロール&ロールステーションがあったビルなので場所が分かりやすく、しかも23時まで開いており、途中外出自由と使い勝手がよい。結局12時から夕食をはさんで10時間近くプレイしていた。

ヴィンテージ(Vintage)
ポルトガルのワイン作りゲーム。土地を買って、ブドウを植えて、まずブランデーを造って、それからワインを造って混ぜ、船で運んで、港の倉庫で熟成させて売るという長ーいプロセスが必要になるため、いかに効率よく同時進行していくかが勝負となる。そして後から選ぶほどコストがかさむワーカープレイスメント。手番の回りはよかったが生産が1回足りず最下位。ワインが飲みたくなる(MESAboardgames, 2011)。

ジャンプゲート(Jump Gate)
宇宙の惑星を探索して資源を集めるカードゲーム。今年の『ゲームズ・マガジン』大賞作品。得点の高いカードにはブラックホールマークがあり、一番多い人はペナルティがある。着陸するのが難しいため、自分がいない惑星の探査ができるカードや、ほかのプレイヤーと位置交換できるカードが強かった。探査してもしょぼーんな惑星が多く、いい惑星には着陸できず残念。karokuさんがブラックホールを恐れず、幅広く探査して1位(Matt Worden Games, 2010)。

カルナクシス(Karnaxis)
パラメーターを上げて、収入の多い職業に転職したり、起業したりしてお金を稼ぐ人生ゲーム。各自異なる能力と、人生の目標がはじめに与えられる。起業しまくったkarokuさんだったが、地道に勉強して看護師から医者になったふうかさんの高給にはかなわず。私は早々に人生の目標をあきらめ、毎年宝くじばかり買うという落ちっぷりで敗者。最後に株に全財産をぶっこんだほうがよかったかも(Opportunity Games, 2010)。

金庫破りのジギ(Siggi Safeknacker)
4つの金庫に置かれた財宝を、数字の大小を当てて集めるゲーム。数字は1〜52があり、一桁なら「上」、40台なら「下」というだろうが、当然ハズレることもあって盛り上がる(Haba, 2011)。しかも手に入れた財宝を1手番使って確保しないと、失敗したときになくなってしまうので、どこまで集めてから確保するかのチキンレースが待っている。全員同数という驚きの結末で、ダイヤモンドをもっていたふうかさんの1位(Haba, 2011)。

セブンドラゴン(Seven Dragons)
ドラゴンが1〜4匹描かれたカードを並べて、自分の色のドラゴンを7匹つなげるゲーム。『アクエリアス』のリメイク。多くつなげるとボーナスでカードがもらえるが、その分ほかの人も上がりやすくなるので注意しなければならない。karokuさんがリーチした緑のドラゴンを、アクションカードで奪うつもりだったが封じられ、その間に自分の目標の赤ドラゴンを取ったふうかさんが揃えて1位。つなげるだけでなく、アクションカードを効果的に使う必要があった(Looney Labs, 2011)。

バック・トゥ・ザ・フューチャー・カードゲーム(Back to the Future: The Card Game)
タイムマシンで過去の出来事を変えて、自分の目的を達成するゲーム。ひとつ変えると、連動していくつかの未来が変わるという仕組み。『クロノノーツ』のリメイクだが、同名の映画でおなじみの出来事(1〜3)が出てくるので楽しい。早々と条件を達成して、タイムマシンが発明されなかったことにしようとしたが2回失敗。ふうかさんとkarokuさんがUndo合戦を繰り広げていたが、ふうかさんが一気に成功させて勝利(Looney Labs, 2010)

ドワーフの王様(The Dwarf King)
毎回得点方法が決められ、特殊効果のあるカードが1枚ずつ入るトリックテイキングゲーム。「緑のQは8点」など、得点になるトリックは1つしかないときなどがあるので、それに向けてどう手札を調整していくかがカギとなる。特殊能力は毎ラウンド1回しか出ないのでたいへんスピーディだが、得点チャンスがいつ回ってくるか緊張感があって楽しい。棚からぼた餅などがあったりして1位(IELLO-ホビージャパン, 2011)。

ふうかのボードゲーム日記:秋葉原ゲーム会

エボリューション:種の起源(Evolution: The Origin of Species)

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肉食は諸刃の剣

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厳しい弱肉強食の中で、肉食になったり身を守る能力を身につけたりして、生き残りを目指すカードゲーム。ロシアのライトゲームズというメーカーの作品で、今年になって英語版が発売された。

毎ラウンド、まず手札からカードを出す進化フェイズ。裏にして出せば個体を表し、そこにさまざまな進化能力を付け加えていく。「肉食化」が大きな柱で、それに対抗するため、「大型化」、「水生」、「しっぽ斬り」、「逃げ足」、「カモフラージュ」などがある。ほかに、食料がなくても生き延びる「皮下脂肪」や、二匹の片方が食料を得たときもう一匹も食料を得る「協力」、誰かが肉食獣に食べられたときおこぼれに預かる「腐肉食」など、飢えへの対策も多様。相手の進化状況に合わせて、どの方向に進化するか考えたい。

進化が終わると、ダイスを振って食料が発生する。序盤は動物が少ないのでまず飢えないが、後半になると、動物が多くなる上に、食料をより多く必要とする肉食獣・大型動物・寄生された動物が出現するので厳しい。

肉食獣は、どの動物でも食べることができるが1ラウンドに1匹しか食べられない。しかも必要な食料が多く、ほかの動物が皆守りを固めると、たちまち飢えてしまう。食料がエられなかった動物は全て絶滅し捨て札へ。残った動物の枚数だけ手札を補充して、次のラウンドに進む。山札がなくなったとき、生き残った動物と進化カードの数で勝敗を決める。

個体を増やして、それぞれを少しずつ進化させれば、リスクは少ないが個々の動物は弱いのでよく食べられる。個体を減らして、手厚く進化させればまず食べられないが、寄生されて飢え死にする恐れがある。肉食と寄生はどのプレイヤーでも選べるので、目立つのは危険だ。守りを固めて、終盤の壮絶なサバイバルに備えたい。

早々と肉食化した神尾さん、巨大獣を育てた鴉さんは寄生されて倒れる。私は強力な進化ができず皮下脂肪でしのいでいた分、攻撃もあまりされず2位。1位は最後の最後で肉食化し、場をコントロールしたぽちょむきんすたーさん。

進化はどれも直感的で、「そんな進化すると食べちゃうよ」「じゃあ大型化します」「こっちも大型化!」「そこで寄生ですよ」「うわ何をするー」など会話が盛り上がった。プレイ時間は30分前後と軽い。

Evolution: The Origin of Species
D.クノーレ、S.マーチン/ライトゲームズ(2010年)
2〜4人用/12歳以上/30分
Rightgames: Evolution: The Origin of Species
ゲームストアバネスト:進化:種の起源

黄金の島イスラ・ドラーダ(Isla Dorada)

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先に財宝を見つけて叩かれ

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財宝いっぱいの島にたどり着いた探検隊。隊員はそれぞれ行きたい場所が違うが、安全のため全員行動を共にしなければならない。行き先は、競りで決める。

『ダイヤモンド』のフェデュッティとムーンのコンビに、『ウィングス・オブ・ウォー』のデザイナーコンビが加わって作られた作品で、この顔ぶれを見れば、アークライトが日本語版を発売したのも分かる。メーカーはフランスの新参、ファンフォージ社。

競りは、希望する行き先にコマを置いて、競り値を言う。別の場所に行きたい人は、より高い競り値を言わなければならない。1人だけになったら、その行き先に至る道に対応するカード(砂漠ならラクダ、山地ならヤク)を、競り値の分だけ支払う。

各プレイヤーには財宝カードと呪いカードが配られており、「ローバニスに行けば+5点」「オズタキトルに行けば−4点」(地名が分かりにくく、ボードにカタカナで書いてあるのはありがたい)など、行きたい場所と行きたくない場所がある。競りで毎回頑張ることはできないので、ほかの隊員にうまく相乗りするのがポイント。

もうひとつ、相乗りしたほうがいい理由がある。競りで使う冒険カードの中には、相手の財宝カードを奪ったり、冒険カードを捨てさせたり、呪いカードを押し付けたりする直接攻撃のカードが混じっている。序盤に目立った行動をして宝物を公開すると、確実に叩かれるだろう。出る杭は打たれる。そうならないように、相乗りして目立たないように。

でも目立たないようにしているだけでは勝てない。複数の隊員の思惑が一致すると、同じエリアをぐるぐるまわっているだけになり、ゲーム中1回も立ち寄られない場所も出る。力を貯めているうちにゲームが終わらないよう、空路(どこにでもワープできる)などで一気に決めたい。

財宝カードと呪いカードが同じ場所になるという不運をアピールして攻撃を交わす序盤。しかし財宝カードにボーナスをつけて1位になってから、激しいトップ叩きに遭い、そのままずるずると最下位。1位は、終盤まで目立たないようにして一気に財宝を見つけたぽちょむきんすたーさん。

財宝カードの補給が少ないため、ひと通り見つけた後は、次の財宝カードを引くまでただのお供になったり、いつも結託してい(るように見え)たり反目していたり、同じ探検隊の中にドラマがあった。まことに人間的なゲームである。

Isla Dorada
A.アンジョリーノ、B.フェデュッティ、A.R.ムーン、P.G.パグリア/ファンフォージ(2010年)―アークライト(2011年)
3〜6人用/14歳以上/60分
黄金の島イスラ・ドラーダ 完全日本語版

日本語版・多言語版・国産ボードゲーム、発売続々

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今月発売予定のボードゲームが次々と発売されている。

今年の最注目カードゲーム『世界の七不思議(7 Wonders)』の拡張セット『指導者たち(Leaders)』が8月26日に多言語版でリリースされた。3〜7人用、13歳以上、40分、3150円。

文明を牽引した有名人物36枚のカードが登場し、文明のドラフトとは別にドラフトを行う。軍事力を上げるカエサルやハンニバル、戦争の勝利トークンの価値を上げるアレクサンドロス、純粋に得点になるクレオパトラ、科学のコストが安くなる天才アルキメデスなど、実在の人物に即した能力が楽しい。よりドラマチックな展開が待っている。

ホビージャパンゲームブログ:仕事の最初が最も重要なり『世界の七不思議:指導者たち(7Wonders:LEADERS)【多言語版】』

お題に合ったイラストを当てるコミュニケーションゲーム『ディクシット』の最新シリーズ『ディクシット・オデッセイ(Dixit Odessey)』も、8月26日に多言語版で発売された。3〜12人用、8歳以上、30分、4,725円。

新しいイラストカードや投票ボードのほかに、6〜12人で遊べるパーティールールとチーム戦ルールが加わった。パーティールールでは、親がカードを見る前にお題を出し、全員が出したカードに投票して、投票数だけ得点になる。収納面では、『ディクシット』『ディクシット2』が全て収まるようになっており、全部のカードをまとめて遊ぶことが可能だ。

また、『ディクシット日本語版』も同日発売されている。

フランスの文明発展ゲーム『オリンポス(Olympos)』も多言語版にて、8月26日に発売された。3〜5人用、10歳以上、90分、6300円。

ペロポネソスの原野や、神秘のアトランティスの輝く砂浜を舞台に、敵を撃退し、技術を開発し、驚異の建造物(ワンダー)を造り、オリンポスの神々の恩恵を受けて自分の一族を発展させる。アクションポイント制で、使ったポイントの少ない順に手番を行う『テーベの東』方式。一定のアクションポイントを使うたびに神々が登場し、その時点でのプレイヤーの状況によって恩恵や天罰が与えられる。

ゲーム紹介:オリンポス / Olympos

上記の輸入ゲームはいずれもホビージャパンの取り扱いで、4タイトルが当日発売されるのは異例。プレイスタイルに沿って選ぼう。さらに、国産のデッキ構築ゲームが2タイトル発売されている。

アークライトのデッキ構築カードゲーム『ダイナマイトナース・リターンズ』は8月12日発売。3〜5人用、12歳以上、40〜60分、3,990円。

ホビージャパンが80年代に発売し、人気を集めたカードゲームがシステムを一新して復活。次々と搬送される患者をスムーズに受け入れ、手際よく手術して退院させて、名医として一番の尊敬を受けることを目指す。あまり患者を死なせると、伝説の「ダイナマイトナース」として、永久に村の歴史に刻まれてしまう。

アークライトゲームズ:ダイナマイトナース・リターンズ

『アマツカグラ』は、グループSNEが監修したデッキ構築カードゲーム『エンドブレイカー』の第2弾で、8月26日にブロッコリーから発売された。2〜4人用、40〜60分、4,935円。

TRPG『霊峰天舞アマツカグラ』をベースにしたゲームで、妖怪たちがうごめく東方の都市国家を舞台に、エンドブレイカーたちが活躍する。

ブロッコリー:エンドブレイカー!SCGアマツカグラ

このほか、当サイトですでに紹介したダイス構築ゲームの『クォーリアーズ! 完全日本語版』が8月6日、変形トリックテイキングゲームの『ドワーフの王様 日本語版』が8月12日に発売されている。新作ゲームの目白押しに、嬉しい悲鳴が上がりそうだ。

都道府県別ボードゲーム関心度・ボードゲーム人口

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Yahoo!アクセス解析が今月で終わるというので、これまでの都道府県別アクセス数をダウンロードした。これを都道府県別の人口で割って、人口比アクセス数を計算してみた。

アクセス総数は2年3ヶ月で657,162アクセス(1日平均約800)、都道府県別人口は総務省統計局による2009年度推計人口を用いた。分かりやすいように、国内総アクセス数のパーセンテージを、国内人口のパーセンテージで割った数を計算してある。都道府県別ボードゲーム関心度ということができよう。1.00がほぼ人口並みのアクセス数であることを表し、高いほどアクセス数が多いことを表す。

【都道府県別ボードゲーム関心度】

1.東京 2.82
2.神奈川* 1.42
3.大阪* 1.3
4.京都* 1.29
5.山形 1.29
6.香川 1.23
7.埼玉* 1.18
8.徳島 1.15
9.愛知* 1.06
10.鳥取 1.04
11.三重 1.01
12.福井 0.97
13.新潟* 0.93
14.北海道* 0.9
15.静岡* 0.89
16.富山 0.8
17.茨城 0.8
18.宮城* 0.78
19.愛媛 0.75
20.千葉* 0.73
21.岐阜 0.63
22.岡山* 0.6
23.山口 0.58
24.長野 0.56
25.奈良 0.55
26.兵庫* 0.5
27.福岡* 0.49
28.岩手 0.49
29.石川 0.47
30.群馬 0.47
31.山梨 0.46
32.滋賀 0.45
33.広島* 0.42
34.栃木 0.41
35.沖縄 0.33
36.福島 0.31
37.秋田 0.31
38.熊本 0.29
39.青森 0.25
40.大分 0.23
41.和歌山 0.23
42.島根 0.18
43.鹿児島 0.13
44.長崎 0.12
45.高知 0.12
46.佐賀 0.04
47.宮崎 0.04

1位はダントツで東京。人口は国内の10%だがアクセス数は28%を占め、2位の神奈川(人口7%・アクセス数10%)に約2倍近く離している。巡回ロボットが多いかもしれないが、それでも相当数の愛好者がアクセスしていると見られる。3位と4位は大阪、京都と関西勢。次が山形なのは、管理人が住んでいるためなので除外して頂いて(笑)、6位に香川がつけている。高松にはゆうもあの支部、ボードゲームショップ、ボードゲームサークルがあり、関心が高い人が多いようだ。ほかにも、徳島・鳥取・三重が平均以上に健闘している。逆に、ボードゲームショップがある岡山・福岡・広島が思ったほど高くないのは意外。

*印をつけたのは、政令指定都市のある道府県である。ボードゲームに関心のある人は都市部に多く、地方格差が際立っていると私は思っているのだが、それを検証してみた。東京を加えた15都道府県のうち、10位以内に入っているのは6都道府県。20位以内では11都道府県が入る。思ったほど顕著ではないが、都市部のほうが関心が高いという傾向はあるようだ(相手が集まりやすいほどよい趣味なのだから、当たり前のことかもしれないが)。

石の家(Sozoikum)

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石の形状を見て競り値をつける

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5つの石を競りで集めて、崩れないよう積み重ねて家を建てるゲーム。崩れなさそうな感じの安定した石を求めて、原始人たちが争奪戦を繰り広げる。

毎ラウンド2個ずつ、石が中央に置かれる。このかたちをよく見てから、スタートプレイヤーは今ラウンドの競りの方法と、カードプレイの有無を決定。競りは3種類あり、カードを使うと競り以外の行動が取れる。

3種類の競りとは、公開競り、握り競り、ブラフ競りで、手持ちの宝石を使う。公開競りは自由に競り上げて最高値を付けた人が手に入れるが、交渉して2人で組んで落とし、1個ずつ山分けすることも可能。握り競りは潔く一斉公開。

斬新なのがブラフ競りで、手に宝石を握って、競り上げていく。握った額以上の値を言ってもいいが、ダウトをかけられてウソがばれると、握った宝石を全部捨てなければならないだけでなく、石をダウトをかけた人に無料でもっていかれてしまう。握った額以下なら、無料で手に入れることができる。

カードは6枚あり、通常は競りに参加するか、宝石を取りに行くか、宝石を取りに行った人の宝石を盗むかの3択。盗む人が偶数いるとバッティングして盗めないのはお約束。競り落としたら宝石を補充しておかないと、どの競りにしても足元を見られるから、早めに補充しておきたい。

そのほかにゲーム中1回だけ使えるカードが3枚あり、ほかの人から石を奪う「サーベルタイガー」、場の石を1個なくす「始祖鳥」、指名した人を競りから外す「拒否」がある。早めに使うと足元を見られるが、もったいぶっているとゲームが終わってしまう。

毎ラウンドの最後に、石を5つ以上もっているひとは建築チャンスが1回だけある。片手で1個ずつ積んで、石2個の柱を2組、その上に屋根の石1個載せる。全部崩さず家ができれば勝利である。崩れればまた次のラウンドへ。手先の器用さも問われる。

3人で1回、5人で1回。宝石を取る場面では盗みのバッティングでなかなか取れず、その間に石を集められてしまう展開だった。それでも5人のときは、トップを取っては奪われるうちに全員に勝つチャンスが回ってきてエキサイティングだった。

袋から引かれた石に、いちいち皆で「これは使える」「この大小の差はどうやって埋めようか」などと真面目にコメントしあうのが笑えた。気分はすっかり原始人。

Sozoikum
R.クレーン/クレーンラント・ゲームズ(1993年)
2〜5人用/8歳以上/30分
絶版・入手難

Ninety.&ソンタナオリジナルゲームコンテスト(2)

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都内のゲーム&カフェバー「Ninety.」(新宿・曙橋)とタイ料理店「ソンタナ」(世田谷・経堂)が共同で行っているオリジナルゲームコンテストについて、第一次審査の結果が発表された。ホームページで合格作品の概要が紹介されている。

ゲームカフェ、タイレストランという各店舗の雰囲気に合わせたテーマ、コンセプトで、未発表かつオリジナル作品という難しい条件だったが、「Ninety.」には7件、「ソンタナ」には12件で、合計で19件もの応募があった。

このうち、第一次審査に合格したのは各店舗7件。今月中にホームページで全ての作品が紹介される予定になっている。ゲーム機会社やゲーム開発、タイのドリアンや仏教と、魅力的なテーマのゲームが並ぶ。

第二次審査はルールブックによる審査で、第一次選考に合格したデザイナーは9月8日までにルールブックを送ることになっている。その中から各店舗2〜3名が第三次選考に進む予定。

Ninety. & ソンタナ オリジナルゲームコンテスト:審査結果発表

ソクラテスの裁判(The Trial of Socrates)

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僅差で無罪へ

TheTrialofSocrates.jpg

アテネ市民を訪ね、その無知を指摘し続けたソクラテスは、アテネの神を信仰せず若者を煽動した罪で告発された。ソクラテスは弁明するが、2回の票決で死刑が決まり、毒ニンジンの杯を飲んで死むことになる。

このゲームでは、ソクラテスの告発側と弁護側に分かれ、市民を自分の味方につけようと戦う。シリアルナンバーを見ると、限定100部しか作られなかったアメリカのゲームである。作者は『ビブリオス』のデザイナー、スティーヴ・フィン。

プレイヤーは向い合って、毎ラウンドついたての後ろで、支持者コマを置く場所とアクションを決める。両方決めたらオープン。中央に支持者コマを置き、支持者コマを1つめくって陣容を確認し、アクションを行う。

支持者コマは5つのエリアに分けて置かれ、最後にそれぞれのエリアで合計が大きいほうが市民コマを獲得。これとラウンド中に置いていた「裁判所」の支持者コマを合計し、多いほうが勝つ。

各エリアで相手を僅差で上回るようにして、できるだけ多いエリアを取れるようにする。また取るのを諦めたところでも、相手に気づかれず手を抜かなければならない。この駆け引きがとてもヒリヒリする。

アクションはカードのドローとプレイ、そして市民コマの移動があり、相手のコマを移動したりできるカードの効果をうまく使ってどんでん返しを狙うこともポイントだ。もちろん、相手もそれを狙っているので警戒しなければならない。

ぽちょむきんすたーさんと一戦。ポイントの高い市民コマを、自分が優勢なエリアに移動する争いを制したが、油断して裁判所に支持者コマをつぎ込んだため、勝つと思っていたエリアで同点になってしまい、その差で負けてしまった。

2人用ゲームの多くは完全情報公開で思考ゲームとなるが、非公開情報がほどほどにある2人用ゲームには、心理的な駆け引きが起こるので好きだ。今度相手はどこに置いてきて、どのアクションをしてくるだろうか、あそこにあるコマは何点のコマだろうかなどと読んでこちらの手を決めるのが楽しかった。

The Trial of Socrates
S.フィン/ドクターフィンズ(2009年)
2人用/10歳以上/20分
絶版・入手難

フラミンゴの輪投げゲーム(Ring-O Flamingo)

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浮き輪がくるくる回転

浮き輪をとばしてフラミンゴの首にかける輪投げゲーム。落ち着いて狙っても、入りそうで入らない。

専用の発射台に浮き輪をセットし、しならせてとばす仕組み。浮き輪はくるくる回転してとんでいく。フラミンゴの首にかかれば得点、ワニにかかると失点。

全員同時プレイだが、急いで飛ばさなくてもよい。ゆっくり狙いを定めて、角度など考えながら発射したいところだ。ただし、それぞれのフラミンゴの首に最初にかかれば2点。2つ目以降は1点なので、早くかけようとついつい焦ってしまう。これが罠なのである。

とはいえ、じっくり狙っても、わずかな加減で浮き輪はとんでもない方向にとんでいく。ほかの人の発射台までとんでいって邪魔したり。

人数分遊んで合計点を競うことになっているが、毎ラウンド3つもかかれば御の字で、なかなか上達しなかった。世界大会を見てみたいものである。

Ring-O Flamingo
H.シャフィール、Y.カウフマンほか/ゲームライト(2009年)
2〜4人用/6歳以上/10分
プレイスペース広島:フラミンゴの輪投げゲーム
ringoflamingo.jpg

自宅ゲーム会

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山形ゲームコンベンションの翌日、個展開催のため我が家に宿泊している康さんと2人でゲーム会。お茶を飲んで雑談したり、昼に買い物に出かけたりしつつまったりと遊んだ。土日の山形ゲームコンベンションは、仕事の合間に参加している感じで慌ただしかったが、今度はのんびりとして対照的だった。2人用アブストラクトを中心に。

シリウス(Sirius)
太陽は月に勝ち、月は星に勝ち、星は太陽に勝つという三すくみで、コマを取り合うアブストラクトゲーム。コマがお互い30個もあって、取っては取られ、取られ手は取りという一進一退の攻防を繰り返した結果、最後は1対1になって引き分け。(Bütehorn, 1976)

十字軍の王国(The Kingdoms of Crusaders)
ロシアのライトゲームズがリリースした2人用カードゲーム。5つの陣地にカードを置いて、マークがいくつ揃ったかを競う。お互い相手の出方を見て、どの陣地に力を入れ、どの陣地から撤退するかを考える。ライトな『バトルライン』。(RightGames, 2007)

空気袋(Bladder)
中央においてあるボールを奪って、ゴールに持ち込むアブストラクトゲーム。どんどん相手の駒をやっつけて、敵陣に乗り込んだ味方にパスする。中央での睨み合いから、端の方ですれ違ったコマにパスをして勝ち。コマを惜しまず、肉を切らせて骨を断つ戦法が必要なようだ。(Purkess Brittain Games, 2000)

キャッスルパニック(Catsle Panic)
周囲の森からお城めがけて攻めてくるモンスターを倒しまくる協力ゲーム。モンスターを全滅させて勝つと、倒したモンスターの数で勝敗を決めることになっている。自分の手柄を求めて非協力的になると、とたんに城が危機に陥るというジレンマがあった。モンスターも壁もかまわずなぎ倒す大岩が痛快。(Fireside Games, 2009)

ドイツ教育ゲーム賞に『宝石ハンター』ほか

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ドイツの私塾シュテュディエンクライスと、ファミリー誌『遊びと学び(spielen und lernen)』は、今年で9回目となるドイツ教育ゲーム賞(Deutscher Lernspielpreis)を発表した。応募の中から4部門について選ばれた受賞作は以下の通り。

『ネコ出てこい』は磁石を使ったネコとネズミのゲーム。『宝石ハンター』は指先の感覚でタイルの穴の数を数えるゲーム。『エージェント・ダブルゼロ』は相手スパイの数を記憶と推理で当てる2人ゲーム。

日本国内では『宝石ハンター』がすごろくや(東京・高円寺)で取り扱われている。

【ドイツ教育ゲーム賞2011】
3歳以上部門:ネコ出てこい(Katz komm raus / P.シャッカート / オーバーシュヴェービッシェ・マグネットシュピーレ)
6歳以上部門:宝石ハンター(Juwelenjagd / H.ビーラ / ハバ)
9歳以上部門:エージェント・ダブルゼロ(Agent Doppelnull / W.ディシャール / IQシュピーレ)
未発売ゲーム部門:フロリッシマ(Florissima / K.ヒーゼ)

Deutscher Lernspielpreis:Sieger 2011

山形ゲームコンベンション

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近くの温泉で毎年恒例のお泊りゲーム合宿。10人の参加者で自炊して夜遅くまで遊んできた。費用も温泉・食事込みで3000円弱とリーズナブル。2003年から年に2回行われており、もう18回目にもなる。来客や電話で中断されがちな自宅ゲーム会と異なり、日常から切り離されてくつろげるのがいい。

今回遊んだゲームは次の通り。後日詳細レビュー予定。

エボリューション(Evolution: The Origin of Species)
ロシアのライトゲームズというメーカーが出したカードゲーム。動物を進化させ、弱肉協力の世界で生き残りをめざす。肉食になるのが手っ取り早いが、食料が多く必要になる上に、しっぽ斬りや大型化や水中化で防御されると飢え死にしてしまう。ちょっとでも隙を見せると、あっという間に食べられてしまうのが怖かった。(RightGames, 2010)

黄金の島イスラドラーダ(Isla Dorada)
探検隊の一員となって、探検隊を自分が目指す島に誘導し、宝を集めるゲームの日本語版。探検隊は1つしかなくて、行き先を競りで決めるのが面白い。カードの中に、他人のカードを奪ったり、呪いを押し付けたりするものがあって、トップになると叩かれるマルチゲーム展開。中盤トップになってしまって最下位。(アークライト, 2010)

ファーストフード(Fastfood)
同じ色の具が出たら素早くハンバーガーを叩いてゲットするリアクションゲーム。自分が直前に取った具と同じ色の具は取ってはいけないというシバリが絶妙である。かゆかゆさんとcarlさんが猛スピードで集めまくったが、ミスがなかったcarlさんの勝利。(Goliath, 2009)

クレイジーブラフ(Crazy Bluff)
高い確率でウソをつき続けなければならないダウト。リスクが高くてベタ降りしているうちに、carlさんがジョーカーで上がり。(Huch & Friends, 2004)

なんてったってホノルル(Ausgerechnet Honolulu)
来月日本語版が発売予定の地理トリビアゲーム。世界各国の都市カードを、東西南北に並べ、間違いだと思ったらブラフをかける。カードの裏に書いてある緯度と経度で確かめる仕組み。知らない都市が結構出てきて、それを知ったかぶりして置くのが笑える。なまじ地理に詳しいほうが、勝負どころを間違えて得点できないところが面白かった。(Huch & Friends, 2011)

石の家(Sozoikum)
競りで手に入れた石で家を組み立てるゲーム。競りに使う宝石は、バッティングすると宝手に入らないため、裏をかいたり、スペシャルカードを使ったりしていかに競り合わないで石を手に入れられるかがカギとなる。前回は3人、今回は5人だったがプレイ感はあまり変わらず楽しめた。(kröhnland-games, 1993)

ヒットorミス(Hit or Miss)
お題から連想する答えを書いて、ダイスで「ヒット」が出れば同じ答えを書いた人数、「ミス」が出ればその答えを書かなかった人数が得点になるフラッシュ系ゲーム。ダイスを振ってから、どの答えを言うか選ぶことができる。誰でも書いているだろうと思ったものが誰も書いていなかったり、誰も書いていないだろうと思ったものがみんな書いていたり。(Gamewright, 2006)

実を言うと(Truth be told)
プライベートなお題への親の答えを、皆が書いた中から当てるゲーム。親以外の人も、親になりすました答えを考えるのが面白い。プライベートすぎて、付き合いが長くとも知らないことばかりなので、親としても皆のイメージでの自分らしい答えを考えなければならない。(Buffalo Games, 2009)

ダチョウサーカス
6種類のサーカス演目を、3枚以上取らないように集めるカードゲーム。取ってもマイナスだが、取らなくてもチキンチップでマイナスになってしまうのが悶える。カードの取り方は1枚ずつ増えていく中での競り抜けという独特のシステムで、これが盛り上がった。(カワサキファクトリー, 2011)

ゲームマーケット2011秋、出展申込受付中

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アークライトは、11月27日(日)に東京都立産業貿易センター(台東館)で行われる「ゲームマーケット2011秋」の出展者受付を開始した。9月20日(火・18:00)まで。

昨年まで7年間、行われてきた「テーブルゲームフェスティバル(TGF)」に代わって、今年から初めて、ゲームマーケットの名前を冠して行われる。昨年のTGFの出展者は74団体、参加者は1500名で、今年はさらに増加を目指す。

申し込み方法は春のゲームマーケットに準じる。ホームページにある出展申込フォームに記入して送付し、返信に従って出展料を支払う。このほかに、カタログ原稿を10月3日まで送らなければならない。出店料は一般ブースが4,200円、 大型ブースが21,000円。このほかにイベントスペース(デモ用のテーブルと椅子のセット)は1卓4,200円。

会場は春と同じく、4階と5階の両方を使う。落選する可能性は少ないと見られるが、申し込みは先着順となっているので、予定の方はお早めに。

ゲームマーケット2011秋:出展のみなさまへ
ゲームマーケット2011秋:出展申込フォーム

ボードゲーム交換会2

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昨日開かれた温泉ゲーム合宿にて、恒例となる4回目のボードゲーム交換会が行われた。前回の交換会はルールを公開したが、ゲームでの盛り上がりを重視して握り競りを採用してみた。

今回のボードゲーム交換会ルール

  • 持ってきたゲームをテーブルに並べ、それぞれ持ち主が簡単に説明する。
  • 『ニムト』を用意して、1〜10、11〜20、21〜30というように10枚ごとにカードを分ける。各自10枚ずつもち、面白そうだと思う順(1の位を見て10〜1ポイント)に、箱の上にカードを裏向きに置いて投票する。1ゲームにつき1枚までで、自分が持ってきたゲームには投票できない。
  • 1ゲームずつ開票し、合計ポイントをメモする。開票時に重複投票(二桁目で判別)が明らかになったらポイントの低い方を取り除く。
  • 合計ポイントの多い順に、持ち主はカウンターを受け取る。20個あれば1位にカウンター20個、2位に19個、3位に18個……20位に1個与えられ、さらに基礎点として10個が与えられる
  • 合計ポイントの多いタイトルから握り競りを開始。手持ちのカウンターを好きなだけ握って、一斉に公開する。落札した人は、握ったカウンターを支払いゲームを受け取る。
  • 同数だったら決勝戦を行う。全く握らない(0ビッド)で競りに参加することも可能(全員降りたら落札できる)。降りる人は一斉公開の合図で握りこぶしを下げる。
  • 全員降りた場合は、持ち主が引き取る。

毎回、一斉公開するときの緊張感がたまらない。少数で競り落とせることもあるので意外な展開も楽しい。まるで1つのゲームのようだった。

今回活躍したのが、hataさんがお持ちになった「おはじきカウンター」。握り競りだけでなく、得点チップなどとして汎用性が高い。3色用意して、1点分、5点分、10点分にするとよい。今度100円ショップで同様の品を探してみたい。

JGC2011、本日から3日間

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宿泊型のアナログゲームイベントJGCが本日から3日間、新横浜プリンスホテル(神奈川・新横浜)にて行われる。当日参加は8月20日(土)の9:00〜20:00と、8月21日(日)の9:00〜17:00。イベントルームのフリープレイコーナー(1000円)を除き、参加無料。

ボードゲーム関連では、アークライトとホビージャパンの体験会と先行販売が行われるほか、グループSNEのデッキ構築ゲーム『エンドブレイカー!SCG(アマツガグラ)』、オフィス新大陸の『くるねこコイコイ(仮)』の体験会も行われる。

昨年までと比べ、土曜日の参加時間が2時間延び、フリープレイ卓(主にTRPG)も利用できるようになった。この週末は新横浜へGO!

JGC2011:当日参加
ホビージャパン:明日からJGC2011出展です!

テンデイズゲームズ開店一周年、記念セールも

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東京・三鷹のボードゲーム専門店テンデイズゲームズは、明日に店舗オープン一周年を迎える。そこで本日から3日間、店頭にて記念セールを行う。最新作などを除き、ほぼ全商品が10〜30%の割引となる。セール品一覧表が、店長ブログ(下記)に掲載されている。

テンデイズゲームズは、秋葉原水曜日の会を主催する田中誠氏が2009年4月にネット専門店としてオープンした。国内未発売品や絶版品を中心に新規ルートを開拓し、特にパーティーゲーム、リアルタイムゲーム、トリックテイキングゲームに注力。昨年の8月20日に三鷹に店舗をオープンし、現在に至る。

その間、ポッドキャスト「テンデイズラジオ」の定期配信や、ネットTV「テンデイズテレビ」での商品紹介、ライブハウスでのトークショーなど、各種メディアを活用した情報発信で広く注目されている。

セールはひとまず店頭のみで、ネット通販のセールは後日。この週末は三鷹へGO!

Daily Life is a game:一周年記念セール開催!【セール価格一覧表もあります】

オーストリアゲーム賞に『アサラ』

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ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(F.デ・カサン代表)は16日、今年のオーストリアゲーム賞(Spiel der Spiele)を発表した。大賞に選ばれたのはW.クラマー&M.キースリングの『アサラ(Asara)』。ほか、キッズ・ファミリー・友人・フリークの4つの部門でヒットゲームが数タイトルずつ発表された。

オーストリアゲーム賞は、まず選考委員が候補作を絞り込み、ゲーム経験の少ない人が遊んで決めている。コアな愛好者が選ぶことが多いゲーム賞の中で、広く遊びやすい作品を選んでおり、ショップではドイツ年間ゲーム大賞に次いで売り上げに大きな影響を与える。

『アサラ』は塔のパーツを集め、たくさん塔を建てて得点を競うゲーム。塔を獲得する場では、最初に出したカードの色で縛られる。ドイツ年間ゲーム大賞では3タイトルにノミネートされ、最有力候補と目されながらも『クワークル』に大賞を譲っていたため、この度の受賞でようやく溜飲を下げることになった。

ヒットゲームには、ドイツ年間ゲーム大賞の『ディクシット』や、キッズ大賞の『ドラゴン・ディエゴ』、ノミネート作の『アラカルト』、特別賞の『果てしなき世界』などが並んだ。2タイトルと少数に抑えられたフリーク部門には、日本語版が発売中の『ダンジョンロード』と、ドイツの交易を描いた『ハンザ・テウトニカ』が選ばれている。

【オーストリアゲーム賞2010】
大賞:アサラ(Asara / W.クラマー&M.キースリング / ラベンスバーガー)
キッズ部門:レゴ・ヒロイカ(Lego Heroica)、あわてんぼ魔女(Schusselhexe)
ファミリー部門:アロザ殺人事件(Mord in Arosa)、クワークル(Qwirkle)、ウルル(Uluru)、きかんしゃのぼうけん(Voll in Fahrt)
フレンド部門:世界の七不思議(7 Wonders)、42(Fortytwo)
エキスパート部門:指輪物語カードゲーム(Der Herr der Ringe Das Kartenspiel)

Östreichischer Spielepreis:Spiel der Spiele 2011
ボードゲームショップ検索:アサラ

ホテルサモア(Hotel Samoa)

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客に向かって早く帰れとは何だ

HotelSamoa.jpg

日本語版の売り上げは、メーカーやデザイナーの知名度に左右されることが多い。その点アークライトが手がける作品は知名度があまり高くないものが多いが、遊んでみるとなるほど目利きが選んでいるなと納得できる。この作品も「一応買った」くらいだったが、シンプルなシステムと奥の深さ、シチュエーションの可笑しさで想像以上に面白かった。

ノルウェー(作者の故郷)、イギリス、ドイツ、日本の4カ国から毎ラウンド、サモア島に観光客がやってくる。また、プール、スウィートルーム、エキストラルームなどの設備が1つだけ用意される。この観光客と、設備を1回の入札で手に入れる。

入札カードは、設備の値付けと観光客の宿泊料が両方書かれており、設備が高くなるほど宿泊料も上がる。一斉に公開して、設備を買えるのは一番高い値を付けた人、観光客を呼べるのは一番安い宿泊料を提示した人。設備投資には金がかかり、観光客では儲からないという苦しさ。

しかも、ホテルには6部屋しかないのに、観光客は宿泊料を前払いして、次にその国の飛行機が来るまで居座り続ける。追い出すには、設備の中に出てくる追い出しタイルを使うか、1ラウンドパスしなければならない。従業員をわざとサボらせて、観光客にお帰りいただくという設定に笑う。

観光客には、2倍の宿泊料を払ってくれるお金持ち、1部屋に2人泊まってくれる恋人、プールがあると追加で払ってくれる水泳客など、いろんなタイプがいる。空き部屋と設備の投資状況を見て、できるだけ安い額で競り落したい。

ほかのホテルを見て競り値をつけるのは重要だ。「あのホテルは満室だから、今回は降りるな」「水泳客が多いから、プールがあるあのホテルは安値を付けてくるかな」相手の入札を読んで、設備を安く手に入れたり、観光客を高く泊めたりできれば愉快だ。満室のホテルが多いと宿泊料が上がるのがよくできていると思う。

ゲーム中に2ラウンド、観光シーズンで観光客が2倍になる。その前に設備を整えて、部屋を空けておくのがポイントだと思ったが、裏をかいて、その直後の満室状況で好き放題の宿泊料をつけるのも手だ。そんな心理戦も楽しい。

ぽちょむきんすたーさんが着実に利益を積み上げて1位。くさのまさんは、最初に高額を付けたエキストラルームが今ひとつ稼働せず元を取れなかった。私はスイートルームの回転を早くしようとする余り、ほかの部屋をないがしろにしてしまった。

設備と観光客のどちらを取るかというジレンマ、観光客が帰って部屋が空くタイミングの先読み、お互いのホテルの状況を見て足元を見た金額を付ける心理戦。「早く帰れー」などとホテルにあるまじきことをつぶやく背徳も手伝って、長く遊びたいゲームである。

Hotel Samoa
K.A.オストビー/ホワイトゴブリン―アークライト(2011年)
3〜6人用/10歳以上/45分
Amazon.co.jp:ホテルサモア 日本語版

同人ゲームリンク Vol.1通販開始

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同人ゲームサークルの高天原は、先日行われたコミックマーケットにて『同人ゲームリンク Vol.1』を発売し、通販を開始した。800円(+送料180円)。

今年6月のゲームマーケットで発売された新作を中心に、49タイトルを紹介する同人誌。執筆は高天原の田邉顕一氏と、操られ人形館の常時次人氏が担当した。

紹介されているゲームは『ハートオブクラウン』『シガラミ』『テラフォーマー』『ドナドナ』『ストレイシーフ』など。田邉氏によるオリジナルのトリックテイキングゲーム『T-16』もつく。

日本の同人ボードゲームは個人の趣味にとどまらず、世界のボードゲームメーカーがオリジナリティあふれるアイデアに注目し、外国語版が製品化される例も相次いでいる。そんな国産ボードゲームの最先端を網羅的に把握できる書籍、注文方法は下記のリンクから。

高天原通販ページ
ふうかのボードゲーム日記:同人ゲームリンクを買ってきた

クォーリアーズ!(Quarriors!)

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出てこい俺のモンスター

quarriors.jpg

モンスターや魔法のダイスを手に入れて強さを競うアメリカのダイス構築ゲーム。オリジナルの英語版と同時発売になったのは日本語版だけである。ダイスを模した立方体の缶に、50種類130個のカラフルなダイスがジャラジャラと入っている。タイトルはダイスを切り出してくる石切場(Quarry)と、そのダイスから生まれるモンスターの戦士(Warriors)の合成語。

最初は全員、同じ構成の基本ダイスでスタートする。手番になったら袋から6個引いて振り、出た目の魔法ポイントでモンスターを召喚したり、新しいダイスを入手したりする。使ったダイスや新たに入手したダイスは、袋が空になったときに袋に入れられ、6個引いたときに登場する。『ドミニオン』に始まるデッキ構築ゲームを、カードからダイスにしたわけだ。

モンスターもダイスである。召喚するには、袋から引く6個の中に入っており、振ったときに2分の1の確率でモンスターの目を出し、かつ必要な魔法ポイントもほかのダイスで出さなければならない。高価なモンスターダイスを手に入れても、ゲーム終了時まで全く召喚できないことも。しかし、得点はこのモンスターからしか生まれない。

モンスターを召喚したとき、そのモンスターの攻撃力で、ほかのプレイヤーが召喚中の防御力の低いモンスターは倒される。こうして1周の間、攻撃をしのいだモンスターに得点が与えられる仕組みだ。さらに、ほかのモンスターに倒されても袋を経由しないで復活できたり、6個のダイスを増やしたり、仲間のモンスターの攻撃力や防御力を上げたりする特殊能力が、それぞれのモンスターにある。さらに、モンスター以外にも、ダイスを増やしたり攻撃力を上げたりする魔法ダイスがあり、効果的なコンボ(ダイスの目が出ればだが)が勝敗を分ける。

1ゲーム目はぽちょむきんすたーさんのモンスターが全く召喚できなかったため続けてもう1ゲーム。今度はこのモンスターを倒されなければ勝つというチャンスが全員に回ってくる白熱した展開で盛り上がった。どんな強いモンスターもダイス目次第なので、コンボの構築というよりは、ダイスを引いて振る気合と、モンスターの目が出まくったときの高揚感を楽しむ、まさにダイスゲームである。もちろん、ダイスを買って増やしていくショッピングの楽しみは、いいアクセントとなっている。

Quarriors!
M.エリオット、E.M.ラング/ウィズキッズ−アークライト(2011年)
2〜4人/14歳以上/30分
Amazon.co.jp:クォーリアーズ! 完全日本語版

カルカソンヌ日本選手権、代表決まる

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カルカソンヌ日本選手権が本日、すみだ産業会館サンライズホール(東京・錦糸町)にて行われた。優勝した小向真之介氏には、10月にドイツで行われる第6回世界大会への参加権と、副賞としてドイツまでの往復航空券と期間中の宿泊券が贈られる。

2001年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したタイル配置ゲーム『カルカソンヌ』の世界大会は2006年から毎年開催されているが、日本選手権が行われるのは初めて。日本語版を販売する水道橋のボードゲーム専門店メビウスゲームズが主催した。

申し込み順で66名定員のうち53名が参加。5回の予選で上位4名が決勝に進出し、予選1位対4位、2位対3位で準決勝を行い、それぞれ勝者が決勝に進むというルール。優勝は小向真之介氏、2位以下は伊賀上一希氏、村田かなえ氏、小沢徹也氏という結果になった。

今年の世界大会は10月23日、エッセン国際ゲーム祭の期間中に行われ、24カ国が参加する。今年は初めて、大会のモニター中継(パブリックビューイング)も行われる予定だ。来月行われるドミニオン日本選手権のチャンピオンと共に、日本代表の活躍に期待したい。

カルカソンヌ日本選手権:結果速報
Spielezentrum Herne:6th Carcassonne World Championships 2011
spielbox-online:Public Viewing bei Carcassonne- und Dominion-Meisterschaften

西部幽霊鉄道(Spectral Rails)

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幽霊たちを故郷の街に

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ゴーストタウンの幽霊たちを列車に乗せて、故郷に送り届けるボードゲーム。お盆にぴったりのボードゲームを考えていたところ、ふうかさんから教えてもらった。

レールを敷いて幽霊列車コマを移動し、立ち寄った街で幽霊を乗せる。幽霊チップには故郷の街の名前が書いてあり、そこまで行くと幽霊を降ろして得点になる。列車には幽霊を何人も乗せられるので、効率よく回りたい。

面白いのは、ほかの人が敷いたレールは無料で通れるが、自分が敷いたレールはもう通れないというところ。レールはカードを出して敷くが、カードには限りがあるので、うまくほかの人のレールを利用しなければ遠くにいけない。しかしほかの人が通った後にはもう幽霊がいなかったりする。ときには先手を打っていいところを取る必要もある。

そして幽霊列車らしいと思うのは、レールがどんどん消えていくところ。レールにも限りがあり、足りなくなると、前に置いたところから取り除いて配置する。利用しようと思っていたレールが目前でなくなってしまうことも。

毎ラウンド、リーダーの競りを行う。手札のカードは競りにもレール敷設にも使い、ラウンドの最後に半分しか返ってこないので無駄遣いできない。リーダーは、スタートプレイヤーを指名できる。時と場合に応じて、自分がスタートプレイヤーになるか、下家をスタートプレイヤーにして後手番になるか決めよう。

スタートプレイヤーを取り続けたくさのまさんの次で、レールを利用させてもらってチップをどんどん集めた私が1位。限られたカードとレールで、行き先を考えるのはパズルチック。さらにほかの人の妨害もあっていやらしい。

Spectral Rails
M.ドンタンヴィル(Morgan Dontanville )/ズィーマンゲームズ(2011年)
3〜4人用/10歳以上/75分
Amazon.co.jp:西部幽霊鉄道 (Spectral Rails)

自宅ゲーム会

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お盆の直前、ぽちょむきんすたーさんとくさのまさんをお招きして3人ゲーム会。ゲーム合宿が来週に控えているが、未プレイ品が多すぎて、一晩遊んだくらいではほとんど減らないように思われた。3人という人数を嫌がる人もいるが、プレイ時間が引き締まり、ダウンタイムが少なく、先が読みやすくなる(その分ゲーム力が勝敗にダイレクトにつながるが)ので好きである。翌日はくさのまさんのゲーム会があり、ぽちょむきんすたーさんも参加されるというのでお泊りとなった。25時くらいまでたっぷり遊ぶ。

エパミノンダス(Epaminondas)
隊列を作って相手の陣地を陥れる2人用アブストラクトゲーム。コマを固めて、タテ・ヨコ・ナナメに自在に攻撃できるようにしたいところだが、固めすぎると、ほかが手薄になる。攻撃と防御のバランスが難しい。隊列を一度崩したところに一気に攻めこまれて負けた。「エパなんとか」とタイトル名が覚えられない。(Bütehorn, 1982)

ソクラテスの裁判(The Trial of Socrates)
ソクラテスの弁護人と検察に分かれ、支持者コマをプロットして市民の支持をとりつける2人用ゲーム。どのエリアを捨てて、どのエリアに集中するか、またカードをいつ手に入れて、いつ使うか、相手の出方を常に伺うのはエキサイティングだった。つぎ込んだエリアで届かず敗北。シリアル番号が75/100とあるが、100個しか作っていない?(Doctor Finn, 2009)

クォーリアーズ!(Quarriors)
話題のダイス構築ゲーム。ダイスを振って、そこで出た魔法ポイントで新しいダイスを手に入れる。どんな強いモンスターも、2分の1の確率でしか出現しないので何もできないで終わることもあるが、その分爆発したときの喜びが大きい。同じモンスター構成でも、展開がすごく変わる。(アークライト, 2011)

7つの島(7 Islands)
デッキ構築ワーカープレイスメントという、意欲満点の国産ゲーム。アクションカードの使用枚数制限はなく、お金にもなるが食料が必要で、使わないとお金にならないところがにくい。コマを置くカードでボードにコマを置き、得点やお金などの効果を得ることができる。そのボードが7枚あって、ゲームのたびに変えられるのでリプレイ欲求も高まる。(ワンドロー, 2011)

ホテルサモア(Hotel Samoa)
部屋数の少ないホテルに設備投資して、次々やってくる観光客から収益を上げるボードゲーム。設備投資も観光客も競りで手に入れるが、設備投資は高い額を提示した人、観光客は安い額を提示した人が手に入れるので、なかなか儲からない。毎ラウンドの手続きはシンプルながら、客が帰るタイミングが読めるので深い。シチュエーションも笑える。(アークライト, 2011)

フラミンゴの輪投げゲーム(Ring-O Flamingo)
フラミンゴの首にかかるように、浮き輪を飛ばすアクションゲーム。浮き輪は何回転もする飛び方で、なかなかうまくかからない。おまけに誤ってワニにかかってしまうと失点になってしまう。(Gamewright, 2009)

西武幽霊鉄道(Spectral Rails)
ゴーストタウンのゴーストを幽霊列車に乗せて、故郷に帰すというお盆にぴったりのゲーム。幽霊列車のレールは、時間が経つと消えていくのが雰囲気があっていい。そしてほかの人が引いたレールは無料で利用できるのに、自分が引いたレールは二度通れないところがパズルチックだった。(Z-Man Games, 2011)

石の家(Sozoikum)
競りで石を手に入れて、崩さないよう組んで家を組み立てるゲーム。競りの仕方が3種類あり、その中の握った宝石と関係なく数字を言えるブラフ競りが面白い。競りの前に、出てきた石を観察して値踏みをするのがおかしかった。デザイナー買いしてます。(Kröhnland Games, 1994)

ソーリースライダーズ(Sorry! Sliders)
転がるコマで競う多人数カーリング。もちろん、ほかのコマにぶつけて飛ばすのは基本だが、はじき飛ばされてしまうことも。得点ボードが4種類あり、穴に落ちたら没収など難易度を上げられる。没収エリアがあるときの腰の引けぶりが笑えた。(Hasbro, 2008)

ギリギリボウリング・タップ!(Girigiri Bowling Tap!)
10個のコマが並んだボードを横からタップして、コマを1個だけ残すことを目指す。1個も倒れないか、全部倒れるとペナルティになってしまう。数個残って回ってきたときのプレッシャー、そしてあえなく崩してしまったときのガッカリ感は大ウケ。(カワサキファクトリー, 2011)

GameLink vol.10発売

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アークライトは本日、隔月刊のボードゲーム専門誌『GameLink』10号を発売した。2,940円。

今号は力を合わせて戦う協力ゲーム特集。ホラー、SF、ファンタジーというテーマ別に3タイトルずつ紹介し、さらに『パンデミック』と『キャメロットを覆う影』を掘り下げる。

新作ゲームレビュー21タイトルでは、うち8タイトルが日本語版・国産となり、ボードゲームの盛り上がりを感じさせる。さらに、ゲームマーケットの新作特集で5タイトルに、寺島由人氏(『テラフォーマー』)のインタビューも行われている。

ゲーム攻略では『蒸気の時代』『クォーリアーズ』『ドミニオン:収穫祭』『サンダーストーン:宿命の軍団』を詳しく取り上げる。

付録は澤田大樹氏(『スクエア・オン・セール』)のオリジナルゲーム『いつか王子様が』。ファンタジー世界でモンスターやほかのキャラクターと戦いながら評判の高い相手と結婚することを目指す多人数(4〜6人)ボードゲーム。ほかに『サンダーストーン』の英雄「クラン」、「デス・センチネル」「ブレード・トラップ」日本語カード、『ブランノワール』スペシャルカード「ブランノワール」、『エンドブレイカー!SCG』ジョブカード「魔想紋章士」が付く。

「等身大のゲーム」(フーゴ・ハル氏)はペットショップ店員が『ファウナ』をプレイし、、「ボードゲームに恋して」(シャッツキステ)は『はやぶさ君の冒険』を取り上げ、「やぽんぶらんど通信」(川崎晋氏)はげーむの作り方講座など、連載も充実(私も「最新ゲーム事情」として『クゥワークル』のドイツ年間ゲーム大賞受賞を取り上げています)。

次号から季刊に戻り、ページ数増量で冬の発売となる。発売までしばらく間が空くので、バックナンバーを読み返しておこう。

アークライト:ボードゲーム情報誌GameLink

トリックテイキング『ドワーフの王様』日本語版発売

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ホビージャパンは本日、変形トリックテイキングカードゲーム『ドワーフの王様(The Dwarf King)』日本語版を発売した。3〜5人用、10歳以上、40分、2,520円。

『あやつり人形』のB.フェイドゥッティがデザインしたトリックテイキングゲーム。ドワーフ(緑)、ナイト(青)、ゴブリン(赤)の3スートでそれぞれエースからキングまで13枚のカードと、毎ラウンド特別カードを用いる。クエストカードによって毎ラウンド変わる得点条件を考えて、カードをプレイし、7ラウンドの合計を競う。詳細は前エントリー「『ドワーフの王様』日本語版、8月中旬発売」を参照。

トリックテイキングゲームとは、配られたカードを全員が1枚ずつ出し(トリック)、一番強いカードを出した人が取る(テイク)タイプのゲームで、ドイツで特に人気がある。トランプで遊べるゲームも多いが、製品版として発売されることも多い。最近発売されたものとしては『トリックマイスター』『大聖堂カードゲーム』『トンネルズ&トリックス』などがある。

IGA2010ノミネート発表

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国際ゲーマーズ賞(International Gamers Awards)選考委員会は本日、今年のノミネート作品を発表した。昨年の7月1日から今年の6月30日までに発売された新作の中から、世界各国20名の審査員が選んだ作品は次の通り。

8月になってから審査員が各自10タイトルを挙げ、そのうち5タイトルに星印をつける。星印のあるタイトルを2ポイント、無印を1ポイントとして集計し、トップ10をノミネートとした。日本国内でも評価の高いゲームが並んでいる。

【国際ゲーマーズ賞2011ノミネート】
(一般ストラテジー部門)
世界の七不思議(7 Wonders / A.ボザ)
エアライン・ヨーロッパ(Airlines Europe / A.R.ムーン)
アサラ(Asara / M.キースリング、W.クラマー)
ブルゴーニュ(Die Burgen von Burgund / S.フェルト)
ドミナント・スピーシーズ(Dominant Species / C.ジェンセン)
インカ帝国(Inca Empire / A.アーンスタイン)
K2(K2 / A.カルーザ)
ロンドン(London / M.ワレス)
ナビゲーター(Navegador / M.ゲルツ)
トロワ(Troyes / S.ドジャルダン、X.ジョージ)
ヴィニョス(Vinhos / V.ラチェルダ)

(2人用ストラテジー部門)
数エーカーの雪(A Few Acres of Snow / M.ワレス)
ウェステロスの戦い(Battles of Westeros / R.A.コウバ)
アース・リボーン(Earth Reborn / C.ベーリンガー)
ファミリア(Famiglia / F.フリーゼ)
ホワッツ・マイ・ワード?(What's my Word? / J.Q.カンシル)

昨年の受賞作は『産業の時代』と『キャンペーンマネージャー2008』。大賞の発表は例年9月中で、授賞式はエッセン国際ゲーム祭の会期中に行われる。

International Gamers Awards:2011 Nominees

お盆の帰省にボードゲーム

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明日からお盆の帰省ラッシュが始まる。お盆はお正月と並んで、普段ボードゲームを遊ばない人が遊ぶ季節。実家に手軽なカードゲームでも持っていって、みんなで遊ぶというのはいかが。

東京・高円寺のボードゲーム専門店すごろくやは、ルールが簡単で、5人以上で手軽に楽しめる、お薦めのゲームを紹介している。子供も手軽に遊べるものとして『イチゴリラ』、『ぴっぐテン』、『ジャングルスピード』など、大人で気軽に遊べるものとして『ギフトトラップ』、『ごきぶりポーカー』、『ストリームス』など各10タイトルを挙げる。

高円寺0分すごろくや:2011年 お盆にお薦めのゲーム

今年爆発的に人気を集めている『ワードバスケット』を推す記事もあった。日経新聞のおすすめランキングで1位を取ったことから、これまでにないセールスを上げている。

エキサイトニュース:帰省先で大人気! ワードバスケットで甥っ子と遊ぼう
TGIW:日経新聞にボードゲームランキング

『UNO』、トランプ、『人生ゲーム』といった定番を遊ぶのも、入手も容易でよい。また、20〜40代の男性だけでじっくり遊びたいなら、先日ゲットナビのランキングで1位になった『ドミニオン』もおすすめ。

TGIW:20代の家ゲームランキング、『UNO』ダントツ
ゲットナビ9月号にボードゲーム特集

候補はたくさんあるけれども、一緒に遊ぶ人の性別・年齢・人数・好みなどを考えて絞り込んでいこう。無用な荷物にならないことを祈る。

プエルトリコ、iPad版発売

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ラベンスバーガー・デジタルは今月4日、『プエルトリコ(Puerto Rico)』iPad版を発売した。英語版で7.99ドル。

『プエルトリコ』は2002年に発売され、これまで25万セット売れたドイツゲームの金字塔。島を開拓し、建物を建ててトウモロコシやタバコを生産するが、一人が選んだアクションを全員が行えるというシステムと、建物のコンボが多くの愛好者を虜にしてきた。ドイツ年間ゲーム大賞ノミネート、ドイツゲーム賞1位、オランダゲーム賞、国際ゲーマーズ賞、日本ボードゲーム大賞(フリーク部門)、チェコ年間ゲーム大賞、ポーランド年間ゲーム大賞など受賞多数。

iPad版では難易度の選べるAIや、ネット経由で世界のプレイヤーと対戦できる。チュートリアル、戦略のヒント、ルール説明もついて、初めての人でもチャレンジできる。iPhoneでは遊べないので要注意。

iTunes App Store:Puerto Rico HD

puertoricohd.jpg

国際ボードゲーム学会、論文募集

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第15回国際ボードゲーム学会(Board Game Studies)が2012年の4月にドイツ・ミュンヘンで開かれるのに合わせ、発表者と論文を募集している。要旨〆切は10月15日。

国際ボードゲーム学会は、ボードゲームを研究する考古学・人類学・歴史学・心理学・教育学の研究者のほか、ゲームデザイナー、メーカー関係者、コレクターなどが参加して1995年にオランダのライデンで始まった。これまでイタリア、スイス、スペイン、ドイツ、アメリカ、イギリス、ブラジル、オーストリア、ポルトガル、イスラエル、フランスで開催されている。過去の発表を見ると、遊戯史学会と同様、伝統ゲームの歴史に関する研究が多い。

次回の学会のテーマは「石や岩に彫られたゲーム」。ただしそれ以外のテーマでも発表できる。要旨審査を通ると、学会で発表ができる(英語)。

ホストを務めるバーバリアンゲームアーカイブ(Bavarian Games Archive)は、1万5千タイトルのボードゲームと2000以上の資料を保有し、年に1回のゲームデザイナー会議のほか、ワークショップやイベントを主催している。

Chess, Goddess and Everything:Call for Papers: Board Games Studies 2012

ドミニオン日本選手権、エントリー受付開始

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9月10日(土)と11日(日)に東京・代々木で行われるドミニオン日本選手権のエントリー受付が本日正午から始まった。午前の部(10時〜)と午後の部(15時〜)に分かれ、定員は各120名(いずれかのみ)、先着順。

エントリーした人は、当日1000円の参加料を支払って参加する。予選は基本セットのみで4回戦を行い、上位各16名が11日の決勝に進出する。決勝は拡張セットを1つずつ加えながら5回戦を行い、さらに上位4名で完全ランダムのカード構成で4回戦の代表決定戦を行う。優勝者1名には世界選手権の出場権と、参加する場合トラベルマネー10万円が贈られる。

合計13回に及ぶ戦いを勝ち抜き、ドイツに行くのは誰か? 腕に覚えのある方は、下記のリンクから早めのエントリーを。

ホビージャパン:ドミニオン 2011年日本選手権

ジェンコン2011

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3万人の参加者で賑わうアメリカのRPG系イベント、ジェンコン2011(Gen Con Indy)が8月4日から4日間にわたって、オハイオ州インディアナポリスのコンベンションセンターで開かれた。日本からはホビージャパンの担当者が参加し、詳細なレポートを送っている。

ジェンコンは1967年に始まり、アメリカゲーム界のトレンドをリードし続けてきたイベント。TRPG、ミニチュアゲームのほかに、アスモデ社、デイズオブワンダー社、ファンタジーフライト社、メイフェア社、リオグランデ社、ズィーマン社、など、アメリカメーカー、アメリカに現地法人をもつボードゲームメーカーが新作を出展する。10月に行われるエッセン国際ゲーム祭に先行して新作情報が手に入るチャンスだ。

イベントでは、大会やオークション、貸し出しによるプレイスペース、シンポジウムなどさまざまな催しが行われた模様だ。

Gen Con Indy 2011
ホビージャパンゲームブログ:海外ゲーム商戦の前哨戦、アメリカGEN-CON現地レポート!

キュー・ビッツ(Q-bitz)

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その美しい模様はどうやって作る?

qbitz.jpg

『クゥワークル』のメーカーによる早解きパズルゲーム。ラウンドが進むにつれてひねりがきいてくる。各自4×4の枠と、16個のキューブを持ってスタート。かーどをめくると、今回のお題が描いてあって、その通りに並べることを目指す。

第1ラウンドは指先のスピード勝負。キューブを手早く回して置く。第2ラウンドは、キューブをダイスのように振って、出たパターンでお題に合うものから置く。でもここまでは小手調べにすぎない。本番は第3ラウンド。

お題カードを皆でじっくり見て裏返し、見ないで並べるというもの。間違っていたもの、間に合わなかったものが少ない人が勝つ。あやふやな記憶で「ここはどうなっていたかな?」などとキューブを置く悩ましさ、答え合わせて見事合っていたときの嬉しさはなかなかのものがある。

記憶勝負、手先の器用さ勝負で得意不得意の差が出るのでつい気後れしてしまうが、周りの人がどんどん作っていく中、プレッシャーに負けないで取り組むのは我を忘れる。

Q-bitz
P.ブラウン/マインドウェア(2009年)
2〜4人用/8歳以上
ゲームフィールド:キュー・ビッツ

夢の科学博ゲーム

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万博は疲れる

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三鷹のテンデイズゲームズがオープンしたとき、近くで見つけた「おもちゃのふぢや」。パーティジョイシリーズがまだ普通に売られているのである。その中から、懐かしのつくば万博をテーマにしたボードゲームをゲット。つくば万博は実際見に行った世代である。

「なぜなぜふしぎコース」「ときめき感動コース」などのコースボードを1枚ずつもち、指定されたパビリオン6つをいち早く回って、ゴールすれば勝ちというすごろく。ピラミッド型のダイエー館、モアイ像やバーミヤン仏が彫られた集英社館、ソニージャンボトロン、ソ連館など、大行列で入れなかったパビリオンが並ぶ。

ボードはポスター状に広がり、広大な会場になる。広大な上に、ドッキリカードやチャレンジカードでワープすることもあって、思うように6つ全部訪れるのは容易ではない。堂々巡りでゲームが終わらないかと思ったが、妻が無事ゴール。

会場で並び疲れてヘトヘトになったことまで思い出させてくれた。コスモ星丸め〜!

夢の科学博ゲーム
作者不明/バンダイ(1985年)
2〜4人用/8歳以上

『クォーリアーズ』日本語版発売、プレイマット公開

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アークライトは本日、ダイスでデッキ構築する注目の新作『クォーリアーズ』日本語版を発売した。2〜4人用、14歳以上、30分、4830円。予定より1週間遅れでの発売。

ゲーム内容については、当サイトのエントリー「『クォーリアーズ!』日本語版、7月30日発売」を参照のこと。秋葉原のゲームショップR&Rステーションで先日行われた先行体験会では、高評価のレポートがあがっている。

俺ビュー:第5回アークライトゲームズコンベンションに行ってきたよ!
元祖〇一堂:アークライトコンベンションで「クォーリアーズ!」を体験してきた

ゲームでは、ダイスを置くエリアによってダイスの状態を表す。そこで発売元のアークライト社では、オリジナルのプレイマットを公開している。下記のリンクからダウンロードして人数分を印刷する。ダイスの置き場のほか、プレイの手順、各フェイズにできることなど、簡単なレジュメも記載してあるので、ゲーム初心者にも使いやすいだろう。

アークライトゲームズ:クォーリアーズ完全日本語版プレイマット

クォーリアーズプレイマット

TGIWゲーム記録用紙

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メビウスゲームズがまだ靖国神社とインド大使館の近くにあった頃、得点記録用紙を配布していた。便利でよく使っていたもので、何枚か捨てないでとっていたのをたまたま見つけた。当時のことを振り返ると懐かしい気持ちになる。

最近は、遊んだ後何ヶ月も経って思い出したようにレポートを書くことが多い。その日のうちに書く場合ですら、たくさん遊ぶうちに忘れてしまって誰が勝ったかも覚えていないものだから(歳のせい)、記録の必要性を感じている。

メビウス記録用紙(左下)は、ゲーム名と日付の欄が一番上にあり、プレイヤー名とラウンドが表になっていて、一番下にコメント欄がある。第2ラウンド以降はマス目に斜線が入っており、このラウンドでの得点/合計得点が記入できる。そして最後に順位を記入する欄がある。プレイヤー数は6人、ラウンド数は6ラウンドで、たいていのゲームに対応できるスグレモノだった。

これをもとにして、TGIW記録用紙をPDFファイルで作ってみた(右下)。一番上に日付、上の段に参加者の名前、左側にゲーム名を記入する。大きい欄には得点状況(内訳や正の字など)を書き入れ、右下のマスに最終得点または順位を書き入れる。また遊ぶときの参考になるよう、所要時間(分)の欄も加えた。1枚に6ゲームまで記録できるようにしている。一番下には、参加者の感想やゲームの評価、残しておきたい名セリフなど、自由に記入しよう。

デジタルカメラ、iPhone、携帯電話を使って画像データやツイッターで記録するという方法もあるが、記録用紙と併用すると後から整理・保存がしやすいだろう。お試しあれ。

TGIW記録用紙(PDF)

左:メビウス記録用紙 右:TGIW記録用紙
mobiusyoshi.jpg tgiwyoshi.jpg

ストンプル(Stomple)

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stomple.jpg

ビー玉を落として相手の足場をなくし、生き残りを目指すアブストラクトゲーム。6人まで遊べる幅の広さと、ビー玉を落とすギミックが目を引く。

ボードにランダムにビー玉を並べ、ランダムに自分の色を決めてスタート。自分の番には、隣接するビー玉(ふつうはほかの色)を落とす。その色がタテ・ヨコ・ナナメにあれば、連続して落とさなければならないというルールで、どんどん足場がなくなっていく。ビー玉の上にコマを置いて押すと、穴が広がってスポンと落ちる仕組み。スポンスポンスポン(スネークマンショーの「全日本勝ち抜き栓抜き音当て選手権」みたい)と、連続で落とすのは気持ちいい。

また、隣接する場所に移動する代わりに、自分の色のビー玉にワープすることもできる。周りに足場がなくなっても、自分のビー玉があれば生き残れるので、他の人はそうさせないように、先の先を読んで封じていくことになる。

移動先がなくなった人から脱落して、生き残った人の勝ち。『それはオレの魚だ!』、『アイソレーション』、『ポジット』のように、終盤は引き締まったスピーディーな展開になる。

4人で遊ぶと序盤は混沌としているが、中盤から突然先の先が見えてくるので、そこを早く見抜けるかが生き残りのカギとなる。2人で遊んで、キリキリした展開に頭を悩ませるのもよい。

Stomple
G.ズィーマ/スピンマスター(2010年)
2〜6人用/6歳以上/15分
テンデイズゲームズ:ストンプル

日本にボードゲームが広まらない理由

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昨日のエントリー「20代の家ゲームランキング、『UNO』ダントツ」をご覧の読者の中には、「もっと面白いゲームがあるのに……」と思った方もいるようだ。

ブログ「部屋とボードゲームと私と酒と泪と男と女」は、ゲームは子供がやるものという認識が一般的なので、ゲームといえば運の要素の高いゲームが選ばれ、そんなゲームに真剣になるのは恥ずかしいことなのので、考える要素があるゲームは避けられるという分析がなされている(「なぜ日本では運要素の高い卓上ゲームばかりが人気なのか)。この論考には多くの意見が寄せられているようで(はてなブックマークツイッター)、愛好者の関心の高さがうかがえる。

そこで、以前行ったボードゲーマーに100の質問を思い出し、どのような回答があったかまとめてみた。

Q99:もしボードゲームの発展を阻害しているものがあるとすれば、それは何だと思いますか?

1位 愛好者の閉鎖性 10
2位 流通の弱さ 9
2位 テレビゲームの圧倒的な普及率 9
4位 家が狭い 8
5位 認知度の低さ 7
6位 言語の壁 6
7位 時間がない 5
7位 ボードゲーム=人生ゲームという認識 5
7位 価格が高い 5
10位 発売される種類が多すぎる 4

1位は愛好者の閉鎖性。ボードゲームを始めたての頃サークルに行って嫌な思いをしたという人は少なくない。もっとも、サークルは1から懇切丁寧に教えてもらえるところが少なく、いきなり5や6を求められることもあるのでミスマッチと言えなくもない。UNOや人生ゲームの次を求める方は、自分で情報を集めて、とりあえず遊んだことのない仲間や家族で遊んでみたほうがよいかもしれない。

2位の流通の弱さ、5位の認知度の低さ、6位の言語の壁は徐々にではあるが改善しつつあるように思われる。日本語版が次々作られ、ショップが増え、メディアによく登場するようになり、ヨドバシカメラのように量販店で扱われるようにもなってきた。とはいえ、大手メーカーが扱ってトイザらスやショッピングセンターのおもちゃ売り場などに並ぶのは『ブロックス』くらいのごく少数。韓国のように『キューバ』や『プエルトリコ』がトイザらスに並ぶ必要はないと思うが(売れてないみたいだったし)、今後に期待。

同じく2位のテレビゲームの圧倒的な普及率、4位の家が狭いこと、7位の時間がないは、ボードゲーム一般にあてはまることだが、UNOや人生ゲームの人気を考えれば、意外と問題ではないのかもしれない。テレビゲームとボードゲームは対立するものではないし、家でなくても旅行先などで遊べるし、平日の夕方などは無理でも土日なら時間が取れる人が多いだろう。

人生ゲーム以外のボードゲームを遊んでもらいたい愛好者にとって、7位のボードゲーム=人生ゲームという認識はなかなか越えがたい壁である。しかしUNOや人生ゲームを遊ぶという人の中に、その他のボードゲームに興味をもってくれそうな人がいることも事実。人生ゲームを敵視せず、そこからほかのボードゲームにつなげるという道があってもいいのではないかと思う。

7位の価格が高いことは、10位の発売される種類が多すぎることと関連している。『ニムト』が値下がりしたように、数多く売れれば値段が下がるが、世界の愛好者は、価格よりも種類の豊富さを求め、メーカーやショップもそれに応えているのが現状である。『カタンの開拓者たち』キャリーケース版や『それはオレの魚だ!』のように、コンパクトでも安価な定番が増えてくれることを望む。

20代の家ゲームランキング、『UNO』ダントツ

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働く人の仕事&恋愛ポータルサイト「コブス・オンライン」では、「電気を使わず盛り上がる家ゲーム」のアンケートを行い、男女別のランキングを発表した。20代の男性258名、女性561名が回答した結果は次の通り。

男性
1位 UNO 43.6%
2位 トランプ 29.6%
3位 人生ゲーム 24.9%
4位 黒ひげ危機一発 15.2%
5位 ジェンガ 12.8%

女性
1位 UNO 58.6%
2位 トランプ 40.2%
3位 人生ゲーム 33.9%
4位 オセロ 19.3%
5位 ジェンガ 19.1%

男女とも、UNOがダントツのトップとなった。男女で異なるのは4位のみで、女性は『オセロ』、男性は『黒ひげ危機一発』。

『UNO』には「ルールが簡単」「人数が多くてもできる」「やり始めると止まらない」「罰ゲーム付きで盛り上がる」などのコメントが寄せられている。「ベスト3は、電気を使わずに盛り上がる家ゲームのまさに鉄板」と編集部は結んでいる。

『UNO』は1971年にアメリカ・オハイオ州の理髪店主マール・ロビンス氏が製作し、今年40周年を迎える。初版のデザインが復刻されたり、大会懸賞が行われたり、ウノロボットが発売されたりするなど世界各国でキャンペーンが行われている。これまでに80カ国で1億5千万セット発売された人気は当面、揺るぎそうにない。

コプスオンライン:【男性編】電気を使わず盛り上がる家ゲームランキング
コプスオンライン:【女性編】電気を使わず盛り上がる家ゲームランキング

テイクイットイージー(Take it Easy!)

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あちら立てればこちら立たず

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発売後30年近くになっても現役のこのゲーム、ルール説明はほとんど要らず、適度に悩ましく、短時間で終わり、考えれば奥が深い。ほかのプレイヤーとの関わりは薄いが、何人でも遊べて時間も変わらない。名作と評する人が多いのも頷ける。

全員同じ組み合わせの六角形タイルをもつ。代表がランダムに1枚引いて自分のボードの好きなところに配置。ほかの人も同じタイルを探して、それぞれ自分のボードに置く。これを繰り返して、ボードがいっぱいになったら得点計算を行う。

得点計算は、3方向15本の線について、色が揃っていれば書いてある数字×タイル数の得点が入る。1枚でも別の色が混じっていれば得点はなし。タイルは3方向が重なっており、あちら立てればこちら立たずなのが悩ましい。高得点を優先した一点集中作戦か、全体的にまんべんなく散らす作戦か。いずれにしても終盤は、ほしいタイルが来るかどうか非常にドキドキする。

タイルを探すのにちょっと手間がかかるのと、ほかの人とのインタラクションがないのが玉に瑕だが、終わってから会心の作品を褒め称えあうのがよいだろう。タイルは同じ順番なのに、置き方は性格が出るし、結果がずいぶん変わるもので面白い。

Take it Easy!
P.バーレイ/バーレイゲームズ(1983年):ラベンスバーガー(2001年)
1〜4人用/10歳以上/20分
ボードゲームショップ検索:テイクイットイージー

シュピール’11新作情報:エッガートシュピーレ

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dasdorf.jpg村の人生(Das Dorf)
I.ブラント、M.ブラント作、2〜4人用、12歳以上、90分。
何もなく、生活の苦しい村には希望があります。教会、村議会、出稼ぎで名声を築きます。しかし人生は一瞬。死後、村の歴史に名を残すのは誰でしょうか。
独特のアクションシステムに、「死」という要素を加え、時間のマネージメントが求められます。

santiago.jpgサンティアゴ・デ・キューバ(Santiago de Cuba)
M.リーネック作、2〜4人用、10歳以上、40〜60分。
『キューバ』『ハバナ』に続くシリーズ第3弾。キューバ第2の都市を舞台に商売の腕を競います。品物を仕入れ、建物や船で勝利点に換えます。住民や建物は毎ゲーム変わるので、組み合わせをよく考えて利益を上げましょう。
ファミリー向けの基本ルールに、発展ルールを加えることで難易度を変えることができます。

パトロンとペテン師(Gönner und Gaukler)
R.クニツィア作、2〜4人用、8歳以上、30分。
予言者、スネークダンサー、ヒゲなしドワーフ、酔っぱらいダンサーなどの芸人を雇い、先を見据えて後援します。後援した芸人が活躍して最もお金を稼いだパトロンが勝者です。

eggertspiele
シュピール’11新作情報

カリバ(Kariba)

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追い出し追い出され

kariba.jpg

動物カードをためて、ほかの動物カードを取るゲーム。タイトルは「狩場」ではなく、アフリカの湖の名前で、ここに水を飲みに動物たちがやってくるという設定。ワニが並んだカード置き場、カードを挟む草のコンポーネントが目を引く。

作者はクニツィアで、『フリンケピンケ』系のセットコレクションである。1〜9の数字がかかれた動物カードを出して、ボードの周囲にはさむ。1種類の動物が3枚以上になったら、そのひとつ下の数字の動物カードを全部ゲット。誰かの手札がなくなるまで続けて、獲得したカード枚数を競う。

3枚以上になると、さらにひとつ上の数字の動物にチャンスが回ってくる。一方、せっかく3枚以上にしても、ひとつ下の動物が少ないと実入りが少ない。1回の手番では、同じ動物なら何枚でも出せるので、貯めこんでおいて一気に仕掛けるか、あえて次のプレイヤーをアシストして次のチャンスを狙うかなど、いろいろ考えさせられる。

手札が減っていく後半は運の要素が高まるが、3ラウンドの合計得点を競うので、短期的な戦略を立てることが勝敗につながる。プレイ時間は短いが、カードを出せば出すほど次の人の得になってしまうジレンマが悩ましいゲームである。

Kariba
R.クニツィア作/ゴライアス(2010年)
2〜6人用/7歳以上/20分
プレイスペース広島:カリバ

シュピール’11新作情報:アミーゴ

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ドイツゲーム界の最大のお祭りであるシュピール'11―エッセン国際ボードゲーム祭が10月20日(木)から4日間にわたって行われます。

このページでは、新作情報を各メーカーのウェブサイト、ニュースサイトから翻訳し、どのような新作が出るかを見ていきたいと思います。日本に比較的入りやすく、よく知られているメーカーを中心に紹介しています。ゲーム名は直訳で、後で輸入販売されるときには別になるかもしれません。

リオ・ドーロリオ・ドーロ(Rio D'Oro)

F.モヤーソン作、2〜4人用、8歳以上、30分。
古い吊り橋を渡って財宝を持ち帰ります。木製の立体の橋は、気を付けないと崩れてしまって財宝が落ち、谷底に落ちてしまったり、ほかの人に取られてしまったりします。

カレカレ(Carre)
G.クラリツェック作、2〜4人用、8歳以上、30分。
ダイスを振って、タイルをボードに並べていきます。最初に隙間なくタイルを敷き詰められた人が勝ちます。アクションタイルでほかの人の邪魔もできます。

ザ・シティザ・シティ(The City)
T.リーマン作、2〜5人用、10歳以上、20分。
毎ラウンド1つずつ建物を建設して都市を広げます。建物は収入や勝利点をもたらしますが、カードは建物と同時にお金も兼ねるという『サンファン』システム。手札を上手にマネージメントしなければなりません。

2323(23)
C.ベーレ作、2〜4人用、8歳以上、30分。
1〜23のカードを小さい順に出します。間を空けすぎると罰チップを受け取らなければなりません。ほかの人が邪魔をする中、次の数字を出すのは容易ではありません。

ビッグファイブビッグファイブ(Big Five)
R.クニツィア作、1〜4人用、7歳以上、20分。
5種類の動物×5色のカードがあります。色か数字が合うようにカードを出して、自分の持ち札を一番早くなくした人が勝ちです。4枚目、5枚目を出せた人は、ボーナスとして持ち札を減らすことができます。

ウィザードジュニアウィザード・ジュニア(Wizard Junior)
K.フィッシャー作、3〜6人用、8歳以上、20分。
獲得トリック数を予想するカードゲームを易しくアレンジ。2006年にアメリカで発売されたカードゲームを、イラストを一新しました。

はげたかのえじき(Hol's der Geier)
A.ランドルフ作、2〜5人用、8歳以上、20分。
1988年に発売以来、何度も再版を繰り返してきたカードゲームがまた復活します。メビウスゲームズが日本語版を企画していますが、イラストはアミーゴ社の新版と異なるようです。

フリーゼマテンテン:セット2(Friesematenten: Die Schattenmänner)
F.フリーゼ作、2〜4人用、12歳以上、45分。
カードを競り落として工場とステータスを手に入れるカードゲームの第2弾。60枚のカードと、40枚の木製チップが入ります。昨年発売されたセット1が必要です。

アンケート:ドイツ年間ゲーム大賞2011

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Q.48:今年のドイツ年間ゲーム大賞の結果は?(2011年7月)

A.妥当だと思う 44票(23%)
B.どちらともいえない 78票(41%)
C.妥当でないと思う 67票(36%)

同じアンケートは、『ドミニオン』が受賞した一昨年と、『ケルト』が受賞した3年前にも行いましたが、いずれも75%の方が妥当だと思うと回答したのに対し、今回は3分の1以下に下がりました。一方で、判断を保留にした方が4割にのぼり、国内未輸入の『クゥワークル』が受賞した今年、まだ遊んでいないことが影響しているようです。

『クゥワークル』がドイツ年間ゲーム大賞にふさわしいかという議論は、国内外で行われています。プレイしたら、ボードゲームになじみのない方をターゲットにした作品としてどうか、あれこれ話をするのも一興です。なお、今月発売の『GameLink』10号に、私の受賞分析と、メーカーのシュミットシュピーレについて寄稿しておりますので興味があればご覧ください。

『クゥワークル』は、熊本のゲームショップ「ゲームフィールド」が緊急輸入し、またメビウス頒布会に乗りましたので、まもなく入手できるようになる見込みです。

8月のアンケートは、『ドミニオン』以外のデッキ構築ゲームのプレイ状況です。『サンダーストーン』『アセンション』『たんとくおーれ』『ハートオブクラウン』など、たくさんのデッキ構築ゲームがどんどん発売され、一大ジャンルを築きつつありますが、みなさんはどれくらい遊んでいるでしょうか。三択の中から一番近いものをお応え下さい。

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