2016年3月アーカイブ

暗黒議会(Dark Assembly)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

もうお納めできません!

暗黒議会

魔界で支持者から集めた貢物を売ってお金を儲けるゲーム。売るのとは別に毎ラウンド、要人に貢物を納めなければならない。その要求はどんどん高まっていき・・・。ゲームマーケット2015秋で操られ人形館から発表された重量級ゲーム。ワーカープレイスメントとセットコレクションを複雑に絡み合わせたゲーマーズゲームだ。

手番には自分のコマを順番に1個ずつ、ボード上のアクションマスに置いてアクションを行う。基本的には支持者チップを集め、支持者チップを貢物チップに変換し、貢物チップを売人に売って収入を得るという三段構え。支持者には魔女、悪魔、火竜がおり、それぞれ薬、銘酒、紅玉という貢物を出してくれる。どの支持者を取れるか、どの貢物に変換できるかはアクションマスによって異なる。

この流れを補足してくれるのが、要人タイルや政治カード。対応するアクションマスで使うことができ、貢物を追加してくれたり、追加のコマをもたらしたりする。しかし最も重要なのは売人で、ここが勝敗の要になるだろう。

売人は「貢物各1つを3金に」「銘酒2つを3金に」というように、貢物のセットを指定してお金にしてくれる。売人カードは獲得した順に並べられ、その順番に貢物を売らなければならない。途中で足りない貢物があると、その先の売人は使えないのである。できるだけ多くの売人に売れるように、注意深く貢物を揃えたい。

貢物は、売人のためだけのものではない。全員のアクションが終わると、「要人への納品」というイベントが起こり、現在の需要に応じて貢物を供出しなければならない。供出しなければ「負債」ポイントが上がり、ゲーム終了時に所持金を引かれてしまう。しかも需要はラウンドごとにどんどん増していくから、どこまで付き合うかも問われる。

5ラウンドでゲーム終了。各種ボーナスや負債を加えて、所持金の多い人が勝つ。

4人プレイで2時間。お金を支払うアクションマスもあって、序盤はカツカツ。「銀行」で借金をする(もちろん負債がつく)こともしばしば。貢物も頑張って集めては納品でほぼゼロになるため、売人までいく余裕がない。そのような中、納品をきちんとできると「発言力チップ」が得られ、それを集めるとお金にもなる「役場」で、ぽちょむきんすたーさんがリード。後半になるほど納品も難しくなるが、見事に揃えてきた。このリードを守って1位。私は最終ラウンドの納品を諦めて売人に切り替えたが及ばず。

貢物が1つでも足りないと行き詰まってしまうため、その一段階前の支持者集めから考えていかなければならない。そこに各アクションマスの効果と、ほかのプレイヤーの狙いも絡む。4つのコマ×5ラウンドで20手番しかないわけだが、その一手一手が濃厚なゲームである。

Dark Assembly 暗黒議会
横内宗幸/操られ人形館
1~4人用/15歳以上/60~120分

『ダイスシティ』日本語版、5月14日発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アークライトは5月14日、ダイスを使ったギリシャの都市建設ゲーム『ダイスシティ(Dice City)』日本語版を発売する。V.バギアルタキス作、1~4人用、10歳以上、45~60分、4400円(税別)。

アーティピアゲームズ(ギリシャ)とAEG(アメリカ)が共同で2015年に発売した作品。「コロガリア王国」の女王が遷都を計画している中で、自分の都市が新首都になるよう競争を繰り広げる。蛮族との戦いを引き受け、素晴らしい建物を建て、貿易路を開拓して、王国民の支持を得よう。どの戦略にせよ、ライバルたちの攻撃に注意を払い、自分の都市と領地の天然資源をうまく管理し、正しい判断と正しい戦略によって運を最大限に利用しなければならない.

複数のダイスを振って自分の都市の建物に置き、その効果を使ってリソースや特殊効果を得、さらに新たな建物を建てていく。「ダイス・クラフティング」ゲームだ。

各プレイヤーは5色×ダイス目1~6の30マスに建物がついたプレイヤーボードをもち、5色のダイスを振って対応する建物に置く。置いた建物の効果を使い、蛮族やほかのプレイヤーを攻撃したり、建物を上書きしたりしていく。リソースをたくさん集めれば、高得点の交易船も獲得できる。こうして集めた勝利点で勝敗を決める。

内容物
プレイヤーボード:4枚、トークン:92枚、ダイス:20個、カード:149枚、早見表:4枚、マーカー:1個、ルールブック


(写真は英語版)

『カード・オブ・クトゥルフ』日本語版発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

クロノノーツゲームズは3月1日、クトゥルフ神話をテーマにした協力カードゲーム『カード・オブ・クトゥルフ(The Cards of Cthulhu)』日本語版を発売した。I.リチャード作、1~4人用、10歳以上、60分、6800円(税別)。

ダン・ヴァーセン・ゲームズ(アメリカ)から2014年にキックスターターを経て発売された作品。プレイヤーは「探索者」となり、仲間と共にクトゥルフの下僕たちや恐怖と戦う。

ボードは4つの教団に分かれており、いろいろなモンスターたちが登場する。プレイヤーは特殊能力をもった仲間やスペシャルアイテムを得てこれに対抗する。いずれかの教団に、クトゥルフの下僕が6体以上まで増えて倒せなければ、下僕が旧神を呼び出して敗北となる。そうなる前に、教団デッキをなくさなければならない。

手番には山札から4枚カードをめくり、下僕ならば対応する教団ボードへ置き、アイテムや仲間ならコストを支払って入手できる。そして下僕を指定し、ダイスで戦闘。見事倒せれば経験値が入り、これで魔法の呪文を獲得できる。アイテムや呪文のコンボで効率よく退治しよう。多人数プレイでは各々異なるキャラクターを担当し、協力してプレイを進める。

クトゥルフ神話の世界のイメージを投影したグラフィックが、ずっしりと重い空気感を醸し出す濃密なゲームだ。

ビッダーズ!(Bidders!)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

儲けも国民の支持もなく

ビッダーズ!

とあるどこかの国で、無駄なものばかり作る国王と、国民から支持される皇太子の事業に巧みに入札して利益を上げるカードゲーム。ワンモアゲームズ!がゲームマーケット2015秋で発表した。利益が2つの事業間で移動する中で、どこで見極めを付けるかが試される。

毎ラウンド、国王の事業と皇太子の事業が提示される。国王の事業は利益が高いが落札すると好感度が下がる。皇太子の事業は好感度が上がるが、はじめは利益が全くない。最終的には利益勝負だが、その前に好感度が一番低いプレイヤーは脱落してしまうので、両天秤で考えていかなければならない。

順番に、どちらかの事業に入札(手持ちのコマを出す)するかパスをする。ここで面白いのは、国王の事業に入札するたび、その利益を皇太子の事業に流すところだ。例えば落札すれば9ドルもらえる事業を、7ドルでもいいといって、差し引きの2ドルを皇太子の事業に移す。「いや私は6ドルでやりますよ」「それなら私は5ドルで」こうして皇太子の事業ははじめ全く利益が出ないものだったはずなのに、次第に利益が移されて増えていく。

こうなると皇太子の事業のほうが利益も好感度もいいから、こちらにしか入札しなくなると思うかもしれない。ところが、皇太子の事業はコマの数勝負で落札できるのに対し、国王の事業は1~2個で入札でき、最後に入札した人(もうそれ以上の安値では誰も引き受けないとき)が落札する。コマは基本的に毎ラウンド1個ずつしか返ってこないので、手持ちのコマが少なければ国王の事業に入札せざるを得なくなるのだ。

入札していない人が全員パスをしたら、落札した人がその時点での利益と事業カードを受け取る。国王の事業は各プレイヤーが受け取るが、皇太子の事業は落札者の両隣がコマを握って、多く出したほうとの間に置かれる。このプラス好感度は、落札者と多く握ったほうの両方に加算される。

自分の前にある事業、左隣のプレイヤーとの間にある事業、右隣のプレイヤーとの間にある事業からコマを1個ずつ回収して次のラウンドへ。同じところに複数の事業が置かれると回収率が悪くなり、ゲーム終了までほとんど入札できなくなるので注意したい。

10ラウンドでゲーム終了。残ったコマは好感度や利益になり、好感度を合計して最下位は脱落。残ったプレイヤーで落札した事業の利益勝負をする。

4人プレイで40分ほど。国王の事業で高額な利益が出ないように牽制し合った結果、ことごとく低額で落札されることになり、その分、皇太子の事業に人気が集まった。手持ちのコマをほとんど全部投入して落札し、残りのゲームは国王の事業に入札し続けたのも、低額化を加速した。国王の事業はほとんどが半額近くで落札。「私がもっと安くできます」「いえ私が」後半の入札は、コマが少なくなったプレイヤーの足元を見まくり、少ないコマで落札されることも。

2つの事業をめぐって行われる駆け引きは独特。システムの美しさが光る、考えどころの多いゲームである。

Bidders!
梶野桂/ワンモアゲーム!(2015年)
3~5人用/15歳以上/30~40分
ワンモアゲーム!:Bidders!

『トワイライト・ストラグル』日本語版、4月30日発売

| コメント(1)  このエントリーをはてなブックマークに追加    

クロノノーツゲームズは4月30日、冷戦時代の米ソの戦いを描くボードゲーム『トワイライト・ストラグル(Twilight Struggle)』日本語版を発売するA.グプタ、J.マチューズ作、2人用、13歳以上、180分、7800円(税別)。

2005年にGMT社(アメリカ)から発売された作品。ボードゲームデータベースサイト"BoardGameGeek"で長い間、ボードゲーム部門、ストラテジーゲーム部門で1位に君臨し続けてきた作品がようやく日本語版となる。カードなどに記載されている政治・軍事関連の専門用語も全て日本語化され、ゲームをより理解して遊べるようになった(テキストは最新版に準拠)。

ゲームは第二次世界大戦後からソ連崩壊までを、歴史に沿って進められる。手番にはカードを1枚プレイし、イベントを起こしたり、ボード上に影響力マーカーを置いたりしていく。クーデターで政権をひっくり返したり、宇宙開発でアドバンテージを得たり、核開発で相手を追い込むこともできる。

アメリカ・ウォーゲームのテイストと、ドイツゲームのシステムを融合した作品だ。

play:game評価コメントリスト:トワイライト・ストラグル

ポーランドの『コレイカ』、ロシアで発売禁止に

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ロシアの政府機関が今月、「共産主義者のモノポリー」と呼ばれる、ポーランドのボードゲーム『コレイカ(行列)』を、反共産主義を広める内容があるとしてロシアでの販売を禁止したことが明らかになった。

『コレイカ(行列)』はポーランド政府機関が制作したボードゲームで、共産党政権下のポーランドの退屈な日々を追体験できる。ショッピングリストに記載された商品を全て買い揃えることが目的だが、お店には何もなく、辛抱強く待たなければならない。2011年に発売され、発売から1年半で2万セットを販売。ポーランド年間ゲーム大賞も受賞している。日本語を含む多言語版が発売されており、日本ではテンデイズゲームズが取り扱っていた。

TGiWレビュー:行列(Kolejka)

ロシアでは2015年に"Queue"というタイトルで発売されたが、数か月後に消費者保護庁から、ゲームの歴史的部分を変更しなければ販売を禁止すると通告。ポーランド共産主義時代の犯罪・抑圧政策を調査する国家記銘院(Instytut Pamięci Narodowej)がこれを拒否したため、ロシアで販売できないことになった。

国家記銘院・教育担当者はポーランドのラジオ放送で、「ロシアがソビエト連邦の歴史を自国のものとと捉えるとき、全体主義体制としてのソビエト連邦の批判を現在のロシアの批判と捉えるロシア人も出てくる」と語った。

Quartz:Russia banned a Polish board game that simulates Communist-era shopping

„Kolejka” zakazana w Rosji jako… antyradziecka Na początku było pięknie. W listopadzie zeszłego roku na rynek trafiła...

Instytut Pamięci Narodowejさんの投稿 2016年3月17日

激ムズ神経衰弱『渡る世間はナベばかり』4月27日発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アークライトは4月27日、漢字神経衰弱『渡る世間はナベばかり』をスイッチゲームズのレーベルで発売する。デザイン・中村誠、1~8人用、6歳以上、10~30分、1,000円(税別)。

渡「辺」、渡「邊」、渡「邉」、「なべ」の異体字24種を神経衰弱にした、悶絶必至の神経衰弱ゲームだ。作者である中村誠氏のツイッターでの紹介が12,000リツイートを超え、ネットはもとより、日テレ『スッキリ!!』や雑誌『日経MJ』など各種メディアでも取り上げられた、注目インディーズゲームが早速パッケージ版となる。

タイトルにある「渡る世間はナベばかり」のほか、「スピードナベばかり」「ナベカルタ」「おひとりさまでお待ちの渡ナベ様」と、合計4つの遊び方を収録。神経衰弱が難しすぎるときは、こちらで楽しむこともできる。

ナベ知識カードで「渡ナベ」にまつわる豆知識が得られるほか、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語のルールが付属しており、外国の方とも遊べる親切仕様となっている。

TGiWレビュー:渡る世間はナベばかり

コードネーム(Codenames)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

以心伝心のヒント

コードネーム

リーダーのヒントを元に、予め指定されたカードを当てるチーム対戦型のコミュニケーションゲーム。昨秋にチェコゲームズ出版から発売され、日本語版にもなっている。世界的に評価が高く、今期一番のパーティーゲームといえるだろう。

2チームに分かれ(奇数ならば同数でなくてもよい)、それぞれリーダーを1人ずつ決める。リーダーはヒントを出して、ほかのメンバーにカードを当ててもらう役目だ。

単語が書かれたカードが25枚並べられ、リーダーにだけ、当ててもらうカード(先攻9枚、後攻8枚)の位置が知らされる。カードを一通り確認した後、先行チームからヒント。

ヒントは「動物、2枚」というように、当ててもらいたいカードに共通することと、そのカードが何枚あるかをいう。これを聞いてメンバーは相談。「ウマは間違いなく動物だけど、ドワーフは人?」「動物とは言わないんじゃない?」

目星をつけたら、1枚ずつ指定して、当たっていれば自分のチームの色のカードが置かれ、続けて解答できる。相手チームのカードか中立のカードだったら、そのカードが置かれて、相手チームの番になる。

これを繰り返して、先に自分のチームのカードを全て当てれば勝ち。でも、25枚の中に1枚だけ暗殺者のカードがあって、そのカードを指定してしまうと即座に敗北となってしまう。リーダーは、暗殺者のカードを指定されないように最新の注意を払わなければならない。

7人プレイでリーダーを替えながら4ゲーム。1ゲームはだいたい15分くらいで終わる。2枚のヒントは易しいが、ビハインドしてくると3枚を狙わなければならなくなって、ヒントも飛躍してくる。tomokさんの「ハゲ散らかす、3枚」というヒントは「頭」「バー」「コード」(分かるか!)、私の「ライト兄弟、3枚」は「アメリカ」「エンジン」「ノベル」(最後はライトノベルにかけて)を狙っていた。そんな飛躍したヒントで大逆転できたときは嬉しい。ヒントを考えているのが結構難しいので、その間ダレるかと思ったが、相手チームが適当な茶々を入れて盛り上がった。

言葉のセンスが要求されるが、ルール説明がほとんど要らないので気軽に楽しめるゲームである。

最後は『エッセン・ザ・ゲーム』のタイルを使って遊んだ(『アグリコラ』のコマを使用して、羊さんチームと牛さんチームでプレイ)。25枚のボードゲームタイルを並べ、「ワーカープレイスメント、2枚」などとヒントを出すマニアックな遊び方である。こんな調子で、みんなが詳しいものがあればアニメでも音楽でも楽しめるだろう。

Codenames
V.フヴァチル/チェコゲームズ出版(2015年)+ホビージャパン(2016年)
2~8人用、14歳以上、15分

コードネーム+エッセン

ホビージャパン、4~7月の輸入リストを発表

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ホビージャパンは4~7月発売予定の輸入ゲームリスト4タイトルを発表した。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。

ディンゴの夢(Dingo's Dream)
A.シーガート作、レッドレイヴンゲームズ(アメリカ)、2~4人用、8歳以上、15分、3,000円(税別)、4月下旬発売予定。
ディンゴはオーストラリア大陸に生息する野生の犬。道に迷ったディンゴの「夢」を訪れ、彼らを故郷に帰してあげよう。
各プレイヤーは自分の夢の世界タイルを25枚と追加の動物タイルを受け取り、夢の世界タイルは5×5の配列に並べる。毎ターン、ランダムに夢のカードがめくられ、各プレイヤーはその種類の地形のタイルを1枚選んでめくる。めくられた夢の世界タイルは動物の絵が描かれていて、あなたの動物が夢の世界を旅したことを意味する。カードをめくった後、手元にあった動物タイルを、5×5のタイルの配列の端からスライドさせて、ちょうど反対の辺にあるタイルを押し出す。このようにして自分の動物の配列を、特定の配列にいち早く変えることが目的だ。
上級ルールでは降りかかる困難が、より旅路を厳しいものにする。目的のパターンの図のうち困難スペースのあるところに、自分の動物がいてはならないのだ。
イラストは『八分帝国』などのライアン・ローカット。オーストラリアとアボリジニ文化に深いかかわりのある夢をテーマにした、短時間で終わるビンゴ系のパズルゲームだ。

セイラム(Salem)
J.G.バルヴィン作、パスポート・ゲームスタジオ(アメリカ)、3~7人用、12歳以上、90~120分、7,000円(税別)、6月上旬発売予定。
1692年、北米。ニューイングランド、セイラム村。とある事件をきっかけに、悲観的な空気が村を覆い、お互いがお互い疑う状況へと突き進んだ結果、セイラムの住人達は悪魔に魅入られた。悪魔は実際にいたとしか言いようがないが、それは村の人々に悪魔の魂が潜んだのではなく、悪魔の心が潜みこんだからであった。事態は次第に拡大し、数か月後には敬虔な清教徒たちの村を恐怖と、嘘と、狂信的な信仰が引き裂いた。セイラムの住人は今やわが身の周りにこそ地獄はあることを知ることとなった―。
プレイヤーは、自分たちの中に魔女が潜んでいると信じて行動する。セイラムの6人の住人を操作するが、そのうち3人は魔女なのだ。村から魔女を排除し、自分自身の秘密の住人を生き残らせなくてはならない。
ゲームはセイラムの狂気が最高潮に達した1692年6月から9月までの4ラウンドでプレイされる。各ラウンドには魔女狩りと魔女裁判が行われ、それに絞首刑が続く(実際のセイラムの魔女裁判では、この年4人が犠牲となったという)。
魔女狩りの時、プレイヤーは自分の住人以外の住人を牢へと送り込み、牢に送り込まれた自分の住人にはアリバイを用意する。毎ラウンドの終了時に牢に送られた住人は裁判を受ける。プレイヤーたちは協議して、だれを括り首にし、だれを釈放するのか決めなくてはならない。
最も的確に村人の中から魔女を選び出せたプレイヤーが勝者となる。
セイラムの魔女裁判事件で悲惨な目にあった実際の人物をモデルにした人物が42名登場し、リアルな背景が語られる。その後さまざまなホラー物の小説や映画に影響を与えた、歴史上もっとも有名な集団ヒステリー事件がテーマの、ちょっとマニア向けのゲームだ。
セイラム

クレイジー・カート(Crazy Karts)
C.A.ペレ作、ポータルゲームズ(ポーランド)、3~8人用、8歳以上、60分、7,000円(税別)、7月下旬発売予定。
家族でも遊べるチーム戦のレースゲーム。参加チームはドワーフ、エルフ、ミイラ、ゴブリン。各プレイヤーは個人ボードを受け取り、チームでの役割に従って、スピードアップ、修理、イニシアチブ、方向転換、ボーナス獲得(コースで拾う)、パワーアップなどを割り振る。しかしこのときチームメイトと口をきいてはならない。お互いに阿吽の呼吸で何をするつもりなのかを察して、自分がすべきことを計画しなくてはならないのだ。さもなければ、オカシナことが起きてしまうだろう。
一匹狼プレイヤー向けのルールもあるので奇数人数でもプレイ可能。コース、障害物コマ、パワーアップもたくさん入っていて、繰り返し遊べるゲームとなっている。
クレイジーカート
Youtube BoardGameGeekTV

飛行船の時代(Dastardly Dirigibles)       
J.デ・ウィット作、ファイヤーサイドゲームズ(アメリカ)、2~5人用、8歳以上、60分、3,000円(税別)、7月下旬発売予定。
高名な飛行船設計士だったフィネアス・エドモント・ホーンスワグル教授が引退し、プレイヤーはホースワグル工場の後継者として他のプレイヤーと競い合う飛行船技工士となる。
プレイヤーは9種類のスートがあるタロットサイズのカードをつなぐことで、自分自身の飛行船を建造する。毎回、飛行船のパーツを1つずつなげるが、全員が同じパーツをつなげなくてはならない。また、特殊カードを使ってアドバンテージを得たり、他のプレイヤー邪魔することもできる。
ゲームは、いずれかのプレイヤーが自分の飛行船を完成させたら終了。しかし、得点となるのは自分の飛行船のパーツで最も枚数の多いスートのパーツのみ。3ラウンドプレイして、もっとも得点が多いプレイヤーが勝者となる。
スチームパンク風のアートワークも映えるタロットサイズのカードと、ダウンタイムがないシステムでハイペースで進むカードゲームだ。

ゴールデンギーク賞2015に『パンデミック:レガシー シーズン1』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

世界最大のボードゲームサイト「ボードゲームギーク(Boardgamegeek)」は本日、ユーザー投票によるベストゲーム「ゴールデンギーク賞(Golden Geek Awards)」を発表した。大賞には『パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)』が選ばれた。

ゴールデンギーク賞は2006年から始まり今年で10年目。これまで『ケイラス』『将軍』『アグリコラ』『ドミニオン』『ハンザ・テウトニカ』『ドミナント・スピーシーズ』『エクリプス』『テラミスティカ』『宝石の煌き』が大賞に選ばれている。ボードゲームギークのユーザー層を反映して、遊びごたえのあるゲーマーズゲームばかりが並ばれてきたが、昨年の『宝石の煌き』から傾向に変化がみられる。

今年大賞になった『パンデミック:レガシー シーズン1』は、ウィルス撲滅を目指す協力ゲームを、前回の結果を引き継いでプレイできるようにした作品。ゲームの展開次第で様々な追加要素がシークレットボックスから登場し、キャラクターの能力やゲームボード(世界の様相)、そしてルールまでもが書き換えられていく。「ナラティブ」という手法をとった新しさが受け、ボードゲームギークのレーティングで1位に上り詰めた。日本語版は昨年秋に発売されている。今回、大賞のほかにイノベーティブ、ストラテジー、テーマチックの3部門を受賞している。

今年からアブストラクト部門とキッズ部門がなくなり、アプリ部門が新設された。『世界の七不思議:デュエル』が2人ゲーム部門とカードゲーム部門で、『コードネーム』がファミリーゲーム部門とパーティーゲーム部門で受賞している。

【ゴールデンギーク賞2015】
ゲーム・オブ・ジ・イヤー:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
2人ゲーム:世界の七不思議:デュエル(7 Wonders: Duel)
アート&プレゼンテーション:ミステリウム(Mysterium)
カードゲーム:世界の七不思議:デュエル(7 Wonders: Duel)
拡張:チケットトゥライド:UK&ペンシルバニア(Ticket to Ride Map Collection: Volume 5 - United Kingdom & Pennsylvania)
ファミリーゲーム:コードネーム(Codenames)
イノベーティブ:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
パーティーゲーム:コードネーム(Codenames)
プリント&プレイ:デューン・ザ・ダイスゲーム(Dune: The Dice Game)
ソロゲーム:タイニー・エピック・ギャラクシーズ(Tiny Epic Galaxies)
ストラテジーゲーム:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
テーマチックゲーム:パンデミック:レガシー シーズン1(Pandemic Legacy: Season 1)
ウォーゲーム:チャーチル(Churchill)
ポッドキャスト:The Secret Cabal Gaming Podcast
アプリ:宝石の煌き(Splendor)

Boardgamegeek:2015 Golden Geek Award Winners

『フードチェーンマグネイト』日本語版、8月下旬発売でプレオーダー募集

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ニューゲームズオーダーとテンデイズゲームズは8月下旬、ファーストフードチェーン店の経営ゲーム『フードチェーンマグネイト(Food Chain Magnate)』日本語版を発売することを発表した。2~5人用、14歳以上、120~240分、10,000円(税別)。5月9日までプレオーダーを受け付けている。

スプロッター・スペレン社(オランダ)が2015年秋に発表したゲーム。デザイナーは『グレート・ジンバブエ』のJ.ドウメンとJ.ウィージンガで、現在投票中のゴールデンギークアワード2015に、イノベーティブボードゲーム部門、ストラテジーボードゲーム部門、ボードゲームオブジイヤー部門の3部門でノミネートされている。発表後半年が経過した現在も再生産の度に即ソールドアウトになる状況が続いている人気作品だ。

街の家庭に広告宣伝を浴びせてファストフードへの需要を喚起し、創りだした需要通りのメニューを生産する。また、緻密な人事戦略を通じた会社運営効率の改善に挑みながら、ライバルに出し抜かれない範囲で最大の収益を確保するための価格設定と出店計画を行う。ゲーム開始から終了までの4時間、剥き出しの意思決定をプレイヤー全員に絶え間なく突きつけ続ける。

スプロッター・スペレン社は1997年に設立されたゲームデザイナー集団で、出版事業も自らの手で行っている。『ロード&ボート(Roads & Boats)』『バス(Bus)』『インドネシア(Indonesia)』など、極限的なゲーマー向け作品ばかりで、他社で別言語版が作られることになったのは今回が初めて。日本語版としても過去最高クラスのゲーマー向け作品となる。

日本語版の製造はニューゲームズオーダーで行い、カードサイズを縮小して遊びやすくしてある。英語版をすでにもっている人には、日本語カードのみの販売もある。4,000円(税別)。

製造数が限られるため、確実に入手できるようプレオーダーが勧められている。プレオーダーの申込は下記リンクから。

ニューゲームズオーダー:フードチェーンマグネイト

SMAPはありまぁす!!(SMAP exists!)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

仲が悪い「木」

SMAPはありまぁす!!

「中」「木」「稲」「草」「香」の5つのコアをつなげて、SMAP細胞を作るカードゲーム。芸無工房の神戸新作である。

カードには5つのコアのほかに「森」のコアがあり、さまざまなパターンの線で結ばれている。カード番号が高いものほど線が多く、ほかのコアと結びつきやすい。

カードを6枚めくり、カード番号順に並べる。各プレイヤーにチップを配ってスタート。自分の番には、場に並んだカードから1枚を選ぶ。番号の一番小さいカードは無料だが、二番目に小さいカードはチップ1枚、三番目はチップ2枚というようにコストが高くなっていく。支払ったチップは、番号のより低いカードの上に置かれ、次にそのカードを取ったプレイヤーがもらえる。

番号の高いカードばかり取っているとたちまちチップがなくなり、番号の低いカードしか取れなくなる。でもチップをため込んでも、番号の低いカードではつなげられない。

さらに難しいポイントとして、獲得したカードは裏返して重ねておかなければならないというルールがある。どのカードを取ったか、覚えておかなくてはならない。「あれ、『草』はまだだったか?」

全部のカードが取られたら、SMAP細胞の合成タイム。自分が獲得したカードを並べて、できるだけ多くSMAP細胞を作る。「木」の線が少なくて、ほかとなかなかつながらないところがよくできている(?)。4人プレイで20分。セットを集めてもつながらなかったりしてみんな1つしか作れず、コア数で鴉さんの勝利。

SMAPはありまぁす!!
北条投了/芸無工房LOSERDOGS
2~5人用/30分

ポートロイヤル:契約をもうひとつ......(Port Royal: Ein Auftrag geht noch...)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

みんなの顔色をうかがってめくる

ポートロイヤル拡張

カードをめくってリスキーな航海を繰り広げるドイツのカードゲームの拡張セット。作者は基本セットと同じプフィシュターで、協力ゲームのシナリオが入っているのが特徴だ。

日本語版も出ている『ポートロイヤル』はどんなゲームかというと・・・山札から好きなだけカードをめくり、バースト(同じ色の船が2回出て、それを撃退できなければアウト)しなかったら、めくった中からカードを取る。船カードを取れば収入になり、その収入で人物を雇う。雇った人物で探険命令を満たし、得点を増やして規定点になった人が勝つ。

手番プレイヤーにお金を支払えばほかのプレイヤーもカードをもらえるところがポイントで、それを見越してめくる枚数を調整したりするなど(この調整が墓穴を掘ることもあるわけだが)、戦術性もあるゲームである。

バーストゲームで他人がやることは、「もっとめくっても大丈夫!」とけしかけて、バーストを誘うことである。しかしそれが協力ゲームになったらどうだろうか?

この拡張セットには、何枚かの契約カードが登場し、これを限られたカード枚数で全部達成しなければならない。誰が達成してもいいけれども、1人で達成できるのは3つまで。誰がどの契約達成を目指すか、よく話し合って進めよう。

契約は多岐にわたる。指示された人物を雇うといった分かりやすいものから、12金以上もっていて「増税」を引き税金を支払う、全色の船を撃退するといった準備の必要なものまである。それぞれの契約に応じた人物を雇っていかなければならないが、それは山札から出てくるわけで、そう思い通りにはいかない。

カードは契約の難易度に応じて予め何枚か抜かれているが、さらに「増税」が出るたびに残りの山札を減らすことができる。この減らした枚数で成績が分かれるのもこのゲームの特徴だ。「抜いとく?」「いや、あと○枚しかないから無理だ」なんて言ってると、たとえ全ての契約を達成できたとしても成績は最低(「陸者」)だ。

5人プレイで40分ほど。5人プレイでは契約が11枚もあり、プレイヤーの状態も差があって難航した。「も、もう1枚めくったほうがいいかな」「やめといたら」バーストすると手痛いのでついつい弱気になってしまう。組み合わせをよく考えて堅実にゲームを進め、何とか全ての契約を達成できたが、抜いたカードは0。余ったカードも2~3枚しかなかった。成績は「陸者」。ちょっと悔しい。

バーストゲームを協力プレイでやるというのが、一蓮托生で航海しているような一体感を生み出す作品である。

Port Royal: Ein Auftrag geht noch...
A.プフィスター/ペガサスシュピーレ(2015年)
1~5人用/8歳以上/20~50分

F.グルーバー逝去、ドイツゲーム興隆に貢献

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

90年代のドイツゲームの興隆に大きな貢献を果たしたドイツ人ゲーム評論家F.グルーバー氏が18日、癌で逝去した。59歳だった。

『カタン』の作者K.トイバー氏が1993年に立ち上げたTMシュピーレにメンバーとして加わり、玩具会社のジンバ・トイズに紹介してゴルトジーバー・レーベルを生み出した。TMシュピーレがゲーム開発を担当し、『レーベンヘルツ』や『ミシシッピ・クイーン』など、数々の傑作が生まれた。

また同じ時期に、『カタン』の成功で急激に成長したコスモス社に入り、2008年までマーケティング・広報を担当。『カタン』シリーズを全世界に広めるのに大きな役割を果たした。

その後ドイツ年間ゲーム大賞の顧問を1年務めた後、マテル社に勤めていた。

spielbox:Fritz Gruber spielt nicht mehr mit
TGiW:TMシュピーレ―ドイツ・ゲームメーカーの系譜―

ウィンドライダー・ゲームズ設立、第1弾は『ラー』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アスモデ・ノースアメリカは15日、ラスベガスで行われているゲーム製造者連盟(GAMA)トレードショーにて、新しいスタジオ「ウィンドライダー・ゲームズ(Windrider Games)」の設立を発表した。第1弾としてR.クニツィアの『ラー(Ra)』新版を今夏か今秋に発売する。

ウィンドライダー・ゲームズは、ファンタジーフライトのスタッフ4名が独立して立ち上げた。ファンタジーフライトは2014年にアスモデに合併した後、「ユーロ・クラシックス」シリーズを開始。第1弾『チグリス・ユーフラテス』、第2弾『サムライ』と、クニツィアの作品をリメイクしてきた。ウィンドライダー・ゲームズは、この「ユーロ・クラシックス」シリーズのスタッフで立ち上げたものと見られる。『チグリス・ユーフラテス』と『サムライ』は今後、ウィンドライダー・ゲームズのレーベルで取り扱われる。

ファンタジーフライトは『アーカムホラー』シリーズや『アンドロイド』シリーズなどのアメリカゲーム路線で棲み分けしていく模様だ。

アスモデ社は北米市場にファンタジーフライト、デイズオブワンダー、ウィンドライダーという3つのレーベルで展開し、さらに『カタン』と『ドブル』のライセンスも取得して全年齢に向けた強固な体制を築いている。

『ラー』は1999年にアレア(ドイツ)から発売され、『モダンアート』『メディチ』と並んでクニツィアの競りゲーム三部作に数えられる名作。日本ではニューゲームズオーダー社が昨年、オリジナルのデザインで日本語版を発売した。

WindRider Games

『クイズいいセン行きまSHOW!恋愛編』4月27日発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アークライトは4月27日、人気パーティーゲームの続編『クイズいいセン行きまSHOW!恋愛編』を発売する。デザイン・川崎晋(カワサキファクトリー)、イラスト・U井(TANSAN&Co.)、3~10人用、8歳以上、10~30分、3,000円(税別)。

誰も知らない、確かめようもないような問題にだいたいの感覚で回答するゲーム。2008年にカワサキファクトリーから発表され、2014年にアークライトが一般発売している。前回と同様、今回も同社の国産ゲームブランド「スイッチゲームズ」からの発売となる。

「Q.女性が男性に「義理チョコ」をあげるとき、その一般的な金額は、1つ何円でしょう?」「Q.「好きな子にはいたずらしたくなる」という言葉がありますが、何歳までなら許されるでしょう?」といった問題が156問入っている。マーカーで回答ボードに記入して、一斉に発表。数字の大きい順に並べ、ちょうど真ん中だった人が得点、両極端だった人が減点される。

初対面の男女で遊んでお互いの性格を知るもよし、気心の知れた同性で遊んで非常識な数字にツッコミ合うもよし。盛り上がり必至のパーティーゲームだ。

東京・神保町にボードゲームカフェバー4月16日オープン、クラウドファンディング本日から

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

GoccoGamesは4月16日、神保町にゲームカフェバー「アソビCafe(カフェ)」をオープンする。JR水道橋駅徒歩9分、地下鉄神保町駅徒歩2分、平日17:00~24:00、土日祝12:00~22:00、火曜休。

GoccoGamesは、Labガールズ(元パズルガールズ)のだてあずみ。(だてこ)氏の個人ブランドで、これまで数多くのボードゲームイベントを開いてきた。「アソビCafe」では、だてこ氏が店長となってお店を切り盛りする。

「ゲームカフェは1人ではちょっと行きづらい...」という心配を受け、スタッフによるお客様同士のマッチングや、ゲームの紹介に力を入れて、ひとりで来ても楽しめるゲームカフェを目指す。

料金は平日が来店チャージ500円+以降1時間ごとに300円か1オーダー。土日祝が半日2,000円(1ドリンク付)、全日4,000円(3ドリンク付)。食事メニューも用意されるので、入り浸りで遊ぶこともできる。

また快適にゲームの出来る大きなテーブルとソファーや、新たなボードゲームなどの導入を目標として、本日からCAMPFIREでクラウドファンディングを行う。500円からで、2000円以上で1日遊び放題プレイチケットがプレゼントされる。

現在活動中のイベント「大人の部活!アキバ☆ボードゲーム部」は開店後、ここで開催される予定。

CAMPFIRE:誰でも遊べるゲームカフェ「アソビCafe」東京・神保町にオープン!
タマゴのナカミはなんだろな。:【お知らせ】ゲームカフェバー「アソビCafe」東京・神保町にオープンします!&クラウドファンディングについて正直に話してみた。

クニツィアの『アタッケ』日本語版、3月29日発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

cosaicは3月29日、R.クニツィアのカードゲーム『アタッケ(Attacke)』日本語版を発売する。イラスト:末弥純、3~5人用、8歳以上、15~30分、1800円(税別)。

オリジナルは1993年にFXシュミット社より発売された作品。アラカルトカードゲーム賞で2位を受賞している(1位は『シュティッヒルン』)。また『アイバンホー』(2000年、GMT)、『ジェムディーラー』(2008年、フレッドディストリビューション)にリメイクされている。23年経って今もなお色褪せていない作品。

プレイヤーは騎士として剣、斧、槍、モーニングスター、格闘という5つの競技に次々挑み、そのうち4種類で誰より早く勝利することを目指す。システムはカードの色の縛りがある競りゲーム。プレイヤーは手札の中から1つの競技に対応する色のカードを順番に出していき、出したカードの合計値が最も大きいプレイヤーがその競技で勝利したことになる。

競り負けてもカードは返ってこないので、どこまでカードを出すかの読み合いが、ヒリヒリするような駆け引きを生む。攻めどきと引き際を的確に判断できる騎士こそが真のチャンピオンだ。

play:game評価コメントリスト:アタック

似顔絵探偵(Painter Detective)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

あやふやな記憶、テキトーな証言

似顔絵探偵

近年は防犯カメラの普及でだいぶ減ったようだが、目撃情報をもとに犯人のモンタージュ写真が公開されることがある。グリコ・森永事件の「キツネ目の男」はものすごいインパクトがあった。しかし、あれはどれほど信用に足るものなのだろうか。

このゲームでは、犯人のおぼろげな記憶をもとに証言して、それを聞いて似顔絵を作り、そこから犯人を当てる。記憶のあやふやさを楽しむゲームだ。2015年の大阪ボードゲームフリーマーケットで発表され、2016神戸でゲームマーケットデビューした。

似顔絵を描くプレイヤーを除いて全員が、犯人のイラストを5秒だけ見る。それからカードを伏せて、誰がどのパーツを証言するか割り当てられる。輪郭、目・眉毛、口・髭、髪・耳、鼻、ホクロ・傷・ピアス・ソバカス・シワ。順番に似顔絵を描くプレイヤーに対して説明し、それを聞いて似顔絵を作成する。「目はタレ目で、眉毛も垂れ下がっていました」「右目の下にホクロがありました」「口はたらこ唇ですが、小さめです」・・・

絵を描き終わったら、犯人が誰だったかを、1分以内にカードの山から探しだす。当たれば、似顔絵を描いたプレイヤーに1点と、特定の手がかりになったプレイヤーに1点。外れたら、犯人のイラストと見比べて、特徴をよく伝えていた2人に1点が入る。数ラウンド行って得点の多い人が勝ち。

「目は、悪そうな感じ」「鼻は普通でした」曖昧な記憶に、曖昧な証言。記憶は砂の城のようにどんどん消え去っていくため、思い出そうとしても思い出せず、全体的なイメージで適当に喋ってしまう。前の人が証言している間にも忘れてしまう始末。

どのパーツの証言をするかが、絵を見終わった後に割り当てられるのがニクい演出である。実際の犯人の絵が出るたびに、「ヒゲなんてないじゃん!」「顔の形が違う!」など、ツッコミが入って盛り上がっていた。

似顔絵探偵
前田部長&おーつぼじゅうじん/JoyntGame Factory(2015年)
3~7人用/9歳以上/40分
すごろくや:似顔絵探偵

ゲームが増えるほど遊べなくなるジレンマ

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

アメリカのボードゲームサイト"The Daily Worker Placement"(http://dailyworkerplacement.com/)では、大規模なボードゲーム愛好者のアンケートを行い、結果を4回に分けて発表した。2400人が回答し、アメリカ人が半数を超える。既婚率52%、男性75%で、年代別では25~34歳が42%と最も多いなど興味深い結果となっている。

その中に、ボードゲームの所有数と、1タイトルあたりの平均プレイ数を比較したものがある(SURVEY RESULTS #4: COLLECTIONS, TEACHING, AND LEARNING)。所有数は2つの山があり、10~25タイトルと、55~99タイトルがともに約15%である。その先は100~149タイトルが14%、150~249タイトルが10%とゆるやかに減少するが、1000タイトル以上も2%いる。

1タイトルを平均どれくらいの回数遊ぶかという質問では、3~5回という回答と、10回以上という回答が多い。もっと遊びたいという人が88%になるが、時間がない(77%)、仲間が集まらない(45%)、新しいゲームがどんどん出る(35%)という答えが多く、インストが面倒くさいという答えは16.5%に過ぎない。私の感覚もこれに一致する。

この平均プレイ数を、所有数別に分けたグラフがある。これによると、所有数が25タイトルまでは10回以上遊ぶという人が最も多いが、26タイトル以上になると5回という答えが最も多くなる。さらに150タイトルを超えると3回、1000タイトルを超えると1回しか遊ばなくなる。一方、10回以上遊ぶという割合は、50タイトルを超えたところから激減する。

ゲームを2倍に増やすことは割と容易にできても(自然とそうなるというべきかもしれない)、プレイ時間を2倍に増やすのは難しい。所有ゲーム数が30タイトルぐらいになったら、一度自分のプレイスタイルを見直してみよう。意図的に買い控えて、手持ちのゲームをもっとじっくり遊ぶという楽しみ方もある。

あるいはそれ以上増えても、ゲーム会に毎回遊びたいゲーム数タイトルの枠を用意しておいて、定番→新作→定番→新作というようにバランスよく遊ぶという方法もある。特に普段遊ばない人がいる場合には、たとえ新作を積んででも毎回遊ぶ定番を出していったほうがよいだろう。ゲームが増えるほど遊べなくなるジレンマは、せいぜいマニアの悩みにとどめておくのがよい。

私の場合、この頃の定例会は未プレイばかりになりがちで、それはそれで楽しいのであるが、これとは別に地元のカジュアルプレイヤーとド定番を遊んでバランスをとっている。

ビンジョー×コウジョー(Piggyback x Factory)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

便乗してどんどん生産

ビンジョー×コウジョー

工場の生産ラインを作って、さまざまな製品を作るボードゲーム。すまいる120円工房の『ススムカ×モドルカ』に続く第2作目で、ゲームマーケット2016神戸で発表された。タイトルにもなっている便乗のルールが面白いインタラクションを生み出している。カードテキストがなく、練り込まれたシステムだけでこれだけの展開を生み出しているのがすごい。

自分の工場には製造ラインが3本ある。ここに「熱する」「切る」「固める」「混ぜる」「組み立てる」という5種類の工程タイルを配置して、生産体制を整えよう。

工程タイルには「手作業」と「工場」がある。「手作業」は無料で配置でき、すぐに使えるものの生産するとなくなってしまう。「工場」は有料だが、生産してもなくならない。値段の高い「工場」ほど、短期で生産できる。序盤はこの2つをほどよくミックスして、簡単な製品が作れるようにすることを目指す。

手番の最初には、各製造ラインの工程タイルにあるコマを1マスづつ進める。これは時間が経って、その工程が進んだことを表す。次の生産では、工程が終わった(コマが進んだ)ところまでしか製造できない。無駄な製造ラインを作らないように効率よく回そう。

次に生産。市場から注文が出てくるので、その製品に対応する製造ラインを使って生産する。例えばプラスチックだったら、「熱する」と「固める」の工程が必要。この両方の工程が終わっている製造ラインから、コマを戻して製造する。製造すると収入が入る。

このとき、ほかのプレイヤーも「ビンジョー」できる。「ビンジョー」は収入が下がるが、1つ少ない工程(プラスチックだったら「熱する」か「固める」のどちらか)でできるため生産しやすい。ゲームは、どれくらい「ビンジョー」できるかが勝敗を分ける。ほかのプレイヤーの製造ラインをよく見て「ビンジョー」しやすいようにしておくことも大事だ。

それから、製造した収入を使って新たな設備投資か、投資を行う。設備投資では「工場」タイルを購入して、自分の製造ラインに追加。投資ではその金額だけ投資コマを進める。ゲームは先に60マネー以上したプレイヤーが勝つので、前半でどこまで設備投資して、どこから投資に切り替えるかの判断も重要だ。

4人プレイで60分。手作業を多めで回して小金を稼ぎ、できるだけ高い工場をタイルを各製造ラインに分散させて小回り重視。工程の多い製品は作れないが、「ビンジョー」がどんどんできるので回転がよい。ほかの人が大きな工場を目指すのに手間取っている間に投資に切り替え、先行逃げ切りで勝利。でもみんながこの戦術にすると工程の多いラインも必要になってきそうで、各プレイヤーの出方によって戦術が変わるのが面白い。

ほかの人が何を作ろうとしているのか、それに「ビンジョー」するにはどれが一番早いか。「ビンジョー」して安い収入を選ぶか、製造ラインをもっと進めて高い製品を作るか。プレイヤーの狙いが絡みあってインタラクションを生み出す。たった4ページのルールでここまでの展開になるとは思っていなかった。

ビンジョー×コウジョー
すまいる120円/すまいる120円工房(2016年)
3~4人/9歳以上/40~60分

新ワイルドカードを追加して『ウノ』リニューアル

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

マテル・インターナショナルは3月中旬から、発売以来初めてカードを追加した『ウノ カードゲーム』を発売する。2~10人用、7歳以上、980円(税別)。

『ウノ(UNO)』は1971年に、米オハイオ州にある理髪店のマール・ロビンス氏が考案し、世界中で知らない人のいないカードゲーム。発売45周年を迎え、新たなカードを追加した。

リニューアル版では従来のカードに4枚の新しいワイルドカードを追加。指定した相手と手札を全交換する「とりかえっこワイルド」1枚、自分で考えたルールを鉛筆で書き込める「白いワイルドカード」3枚が入っている。ツイッターでは早速、いろいろなルールが考案されている。

リニューアル記念として、人気ユーチューバーのHikakin(ヒカキン)氏、Masuo(マスオ)氏、水溜りボンドが新版を体験する動画も本日19時から配信されている。

UNO|ウノカードゲーム

ゴールドエクスペリエンス~黄金体験~(Gold Experience)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

シモネタ・・・じゃないよね?

黄金体験

みんなが話しているのはどんな「黄金体験」か、質問を通して推理するコミュニケーションゲーム。ゲームマーケット2016神戸でリトルフューチャーが発売した。想像がついついあらぬ方向に進んでいってしまう(そう誘導することもできる)ゲームである。

エクスペリエンスカードを引き、回答プレイヤー1名を除いて全員が見る。これが今回当てるべきお題となる。全員一通り、その体験をしたことがあるかないかだけ話したらゲームスタート。

回答プレイヤーは、全員にひとつ質問をする。「それはどんな道具を使いますか?」「それはいつごろしましたか?」これについても全員が答える。「ええー、うっそー!」「大丈夫かおい」ほかの人のリアクションもヒントになるだろう。

全員が答えた後、1回目の回答チャンス。ここで当てれば5点もらえる。当てられなければまた別な質問をして2回目の回答チャンス。こうして5回目までに当てられれば得点になり、最もヒントになったプレイヤーも1点もらえる。当てられなければ0点のまま次のプレイヤーへ。こうして規定点になるまでゲームを行う。

「それはどれくらいの頻度でするものですか?」「週1かな」「それは神のみぞ知るです」「誰とするものですか?」「妻、でしょうかね」「誰とでもいいです」
「ええ、そういう回答もアリなの?」回答プレイヤーをよそに盛り上がること盛り上がること。共通の秘密をもっているようなワクワクした感じがある。なかなか当たらないと、ヒントを易しくしたりするなど手加減してみたり。

異性も一緒に飲みながら遊んだということもあるだろうが、会話でいちいち盛り上がり、回答後に種明かしでまた盛り上がっていたので、1周するだけで1時間もかけてしまった。知られざる過去などが明らかになったりして、相手を深く知ることができるゲームである。

ゴールドエクスペリエンス~黄金体験~
エミユウスケ/リトルフューチャー(2016年)
3~10人用/10~30分

『暴れゴミ箱ゲーム ゴミパッくん 』3月下旬発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

メガハウスは3月下旬、アクションゲーム『~暴れゴミ箱ゲーム~ ゴミパッくん』を発売する。2~4人用、6歳以上、5分、3,700円(税別)。

ランダムに走り回るゴミ箱「ゴミパッくん」に、丸めた付属の紙クズを投げ入れて得点を競うアクションゲーム。「ゴミパッくん」は頭のふたをパカパカと開け閉めしながら、カクカクと曲がったり急に止まったり、まるで本当に生きているかのように逃げ回るので、プレイヤーは自分の色の紙クズをひろい、逃げるゴミパッくんのふたが開いているタイミングを狙って投げ入れる。

紙クズは予め散らかしておき、自分の色の紙クズをひろった場所から1つずつ投げ入れ、紙クズを持って追いかけるのは禁止というルール。約1分30秒でゴミパッくんが止まったらゲーム終了で、中に入っている紙クズを数え、一番多い色のプレイヤーの勝ちになる。

「むずかしい」と「かんたん」の2段階で難易度も調整可能。ゴミ箱に紙クズを投げ入れるという、誰もがやったことがある習慣をおもちゃにした、今までありそうでなかったパーティーゲームだ。

メガハウス:~暴れゴミ箱ゲーム~ゴミパッくん

ギャンブラー×ギャンブル!(Gambler x Gamble!)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

自己中心派

ギャンブラー×ギャンブル!

カジノに凄腕ギャンブラーを送り込んで儲けを競うカードゲーム。昨年行われたグループSNEのコンテストで優秀作品に選ばれた作品で、ゲームマーケット2016神戸に合わせて発売された。神戸を本拠とするグループSNEの本気が伺える。

各プレイヤーは1~3番のギャンブラーの中から2枚を選び、自分の前にオープンしてスタート。この番号は当選番号で、その数字が出たときに配当金(チップ)が入る。

この当選番号だが、ギャンブルといっても運の要素がなく、全てプレイヤーの選択で決まる。各プレイヤーははじめ「0」か「1」の数字をもっており、手番プレイヤーがどちらかを表にして出した後、それを見てほかのプレイヤーもどちらかを裏にして出す。一斉にオープンして、その合計が当選番号となる。

3番のギャンブラーをもっている人は「1」を出してくるだろうし、1番のギャンブラーをもっている人は「0」を出してくる可能性が高い。どのギャンブラーをもっているかによって、どの数字を選ぶか予想がつくため、読み合いが熱い。当然、裏をかくのも出てくるし、裏をかかれるのを前提にしてくることもある。カードをオープンしたときは「やっぱりね~」「うそだろ~」と悲喜こもごも。

手番プレイヤーは、1金を支払えば、全員がオープンする前に「+1」か「-1」カードを出して合計数を変更できる。裏目に出ることもあるけれども、この切り札があることが読み合いをさらに難しく、そして面白くしている。「ふっ、+1を出してくると思ったよ」

配当が終わった後、手番プレイヤーは新たなギャンブラーを雇うか、すでにいるギャンブラーを裏返すことができる。裏返せば配当が増えるが当選番号は増えない。新たに雇えばお金が減るが、当選番号が増える上に、「2」や「3」のカードが手に入る。これによって当選番号を釣り上げて、自分だけの配当を目指そう。

全員が外れると、所持金の一番多いプレイヤーが半分に減らされ、やがて全員に分配される。このルールも効いていて、トップを走るプレイヤーが独走しにくいようになっている。序盤はトップを取らないほうがよいという「しゃがみプレイ」も必要だ。

ゲームは誰かが4番か8番のギャンブラーを当選させるか、15金以上になったら終了で、前者は4番のギャンブラーをもっているプレイヤーが所持金に関係なく勝つ。誰かが4番のギャンブラーを取ると、ゲームはいつ終わってもおかしくない状況となり、緊張感が更に増すようになっている。

4人プレイで10分。外れることがなく順調に当選者が出て、1~3番を通しで揃えた私がわずか2周目で15金を達成。もう少し続けてみたところ、tomokさんが4番のギャンブラーを当選させて勝利。すがすがしいほど早い展開だったが、4番を当てさせないように数字の大きいカードを出し始めると相場が5~7ぐらいになり、ゲームが延長戦に入るのだろう。

自己中心の数字選択では決して勝てない。ミニマルな仕掛けで熱い読み合いを生み出す楽しいゲームである。

ギャンブラー×ギャンブル!
宮野華也/cosaic(2016年)
3~4人用/10歳以上/15~30分

『フリート・コマンダー』シリーズ受注生産予約、3月18日まで

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ホビージャパンはカプシクムゲームズ(フランス)が11月に発売する『フリート・コマンダー(Fleet Commander)』シリーズの受注生産予約を行っている。各取り扱い店舗に3月18日まで。

『フリート・コマンダー』は塗装済みのミニチュアを使った宇宙艦隊戦のゲーム。2014年に発売され、翌年には第2弾の『ゲートを超えて』もリリースされている。キックスターターを経て今年の秋に発売される『ジェネシス』は、この2セットの内容物を合わせ、50枚のタイルを組み合わせてマップを作れるようにし、ミニチュアを増やして4人まで遊べるようにした豪華版。複数のシナリオが収録されており、毎回違うシチュエーションが楽しめる。2~4人用、12歳以上、30~120分、16,000円(税別)。

さらに、艦隊に補助能力を加える『サルヴェイション(Salvation)』 (2人用、60分、4,000円(税別))、大型戦艦やボーナスを加える『アヴァター(Avatar)』(2人用、60分、4,000円(税別))、新艦艇を導入する『フォージ(Forge)』(2人用、60分、2,500円(税別))、宇宙海賊が登場する『パイレーツ(Pirates)』(2人用、60分、2,500円(税別))も同時に発売となり、受注生産予約が受け付けられている。

クニツィアの『シャークトレード』日本語版、4月16日発売

| コメント(3)  このエントリーをはてなブックマークに追加    

アークライトは4月16日、R.クニツィアの宝集めゲーム『シャークトレード(Stingy)』日本語版を発売する。2~6人用、10歳以上、40分、2,200円(税別)。

オリジナルはプレイジスワン社(オランダ)が2015年秋に発売。輸入版はテンデイズゲームズが『スティンジー』というタイトルで取り扱っている。クニツィアファンのけがわ氏(play:game)をして「エッセンで一番」と言わしめている作品だ。

ラム酒、オウム、金貨、ダイヤ、海賊旗・・・・・・プレイヤーたちは海賊となり、山からめくった略奪品タイルをほかのプレイヤーと交換して価値を上げることを目指す。

タイルは各プレイヤーの前に並んでおり、枚数が増えるほど価値が高い。自分の番にはほかのプレイヤーからタイルのセットを取り、代わりに相手がそれと同じ価値かそれ以下のタイルを取り、最後に山からタイルを引いて手持ちを増やすだけ。

ファミリーで楽しめるシンプルな進行ながら、種類によって枚数が異なったり、最後まで出てこないタイルもあったりと、運と戦術のバランスが取れたクニツィアらしいゲームに仕上がっている。

アークライトゲームズ:ライナークニツィアのシャークトレード日本語版

兵庫・加古川のプレイスペース「駒の時間」、3月9日新店舗オープン

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

兵庫・加古川のプレイスペース「駒の時間(とき)」は3月9日、新店舗をオープンする。JR山陽本線加古川駅からバス10分、平日17:00~23:00、土日祝13:00~23:00。料金は平日1人30分250円(最大1,500円)、土日祝1人30分300円(最大4,000円)。

「駒の時間」は2015年5月にオープンしたプレイスペース。最大8人までしか入れず、週2日限定の予約制だったが(加古川経済新聞:加古川にボードゲーム店 150種取りそろえ、「直接やりとり」魅力に)、このたび広いスペースに移転し、毎日営業できるようになった。新店舗は約20名ほどが遊べる広さ。ゲームの種類も旧店舗より大幅に増加した。

3月11日19:00からオープニングイベント。また毎週水・金曜の19:00より「夜のボードゲーム会」が継続して行われる。

兵庫県内のプレイスペースは現在、「駒の時間」のほかにトリックプレイ(三宮)と、明石ボードゲーム広場がある。

駒の時間『新店舗移転』のお知らせこの度『駒の時間』は3月9日に新店舗に移転する事になりました(*˙˘˙*)!秘密基地みたいな小さなボードゲームプレイスペースをオープンして10ヵ月。どーしてもどーしてもたくさんの人と遊びたくて、新店舗...

Posted by 駒の時間 on 2016年3月2日

マジョリティパーティー(Majority Party)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

多数派だと思ったら・・・

マジョリティパーティ

「すべての異性に好かれる。しかし、すべての同性に嫌われる」「ランダムに五ヶ国語を習得する。しかし、母国語を忘れる」「毎日2万円を手に入れる。しかし、毎朝ラーメンを食べなければならない」などの設問に、アリかナシかを答えて多数派になることを目指す国産コミュニケーションゲーム。ゲームマーケット2016神戸で蜜健会から発表された。作者のライチ氏は、当サイトのボードゲーム川柳大賞で大賞を受賞した方でもある。

お題カードには表裏合わせて4つのお題があるので、親がその中から1つ選んで発表。嬉しいことと悲しいことが同時に起こるボタンを押すか、押さないかをみんなで考える。「うーん、これは悩ましい・・・」「いや、あれしかないでしょ!」みんなでしばらく考えてから、ボタンを押すか押さないかを一斉にカードで表明する。

多数派だったら1点獲得、少数派だったら親に1点を支払う(親が少数派だったら1点を場に返す)。同数なら親のいる派の方を多数派とみなす。すなわち、多数派と少数派が拮抗するのが一番親の得点が大きい。これを見越して、メンバーの顔ぶれを見ながらお題を選ぶのが楽しいのだ。

もちろん、親の目論見通りに行かないのがゲームの醍醐味。予想を大きく裏切られたり、少数派になったりすると思わず叫んでしまう。「それ、本心?」「お前ら見損なったよ!」絶妙なお題が多くてひとつお題を終えるたびに話が尽きない。「何につけても誰よりも運が良くなる。しかし、何につけても誰よりも実力がなくなる」・・・ときには人生観や哲学的な話まで深まることもあった。ルールを最小限にして、究極の選択に悩むところをクローズアップしたゲームである。

Majority Party
ライチ/蜜健会(2016年)
3~10人/10歳以上/15分

ボードゲーム愛好者の喫煙率

| コメント(4)  このエントリーをはてなブックマークに追加    

ボードゲーム愛好者はタバコを吸う人が少ないように感じているが、ツイッターのアンケートでもそのような結果が出た。成人男性の全国平均喫煙率が30.3%、成人女性の平均喫煙率は9.8%であるから(JT全国喫煙者率調査)、ボードゲームの愛好者が男性8割・女性2割だとして、平均的には26%(30.3%*0.8+9.8%*0.2)ぐらいいくはずが、このアンケートでも10ポイント以上低い(ツイッターのユーザーの偏りという可能性もある)。

ボードゲーム愛好者には喫煙者が比較的少ないとすればそれはどうしてか。「ボードゲームをしながらタバコを吸えない」というのは理由ではないように思われる。というのも、休憩時間に外に行けばタバコを吸うことができるからである。この点はほかの趣味、例えばスポーツと変わらない。

世界的に、学歴が高いほど喫煙率が下がることを示す統計研究がある(マイナビウーマン:禁煙と学歴の相関性とは?「高卒の禁煙率48.8% 院卒80.7%」―米調査)。先日、アメリカを中心に2400人のボードゲーム愛好者アンケートが行われ、回答者の約3分の2が大卒以上、残り3分の1も多くは大学中退や短大卒などだったという(The Daily Worker Placement:SURVEY RESULTS #1: WHO ARE WE?)。日本にもこの傾向があるとすれば、ボードゲーム愛好者は高学歴者が平均より多く、それゆえ喫煙率が低いといえるだろう。

さらに喫煙者の男性は非喫煙者の男性よりIQが低いというイスラエルの研究がある(Gigazine:タバコを吸う若い男性は非喫煙者に比べIQが低い傾向が明らかに)。これを裏返せば、学歴と関係なくIQが高い人は、自身の健康に気を遣ってタバコに手を出さないということになる。ボードゲームは、それなりのIQを要求するものであるので、自然と非喫煙者が多い趣味になると考えられる。

どちらも論証としては弱く、ボードゲームという趣味と学歴やIQを直接結びつけるものではないが、ボードゲームをしているから喫煙しないのではなく、喫煙しない層がボードゲームをより好むというべきかもしれない。ほかに喫煙率が低い理由が考えられないか、再考していきたい。

一方、ニコチンには脳波覚醒度を高め、注意の集中を増大させ、情報の処理時間を短縮する効果もあるという(喫煙科学研究財団:喫煙と精神機能・パーソナリティ)。喫煙者にとってはタバコがボードゲームを楽しむのに役立つともいえる。この記事は純粋に現状の分析をするものであって、ボードゲームを愛好する喫煙者を差別する意図は全くないことを付け加えておく(喫煙者でボードゲームが強い人、たくさんおります)。

ランドルフの定番『ドメモ』再版して発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

幻冬舎は3月2日、カードゲーム『推理と駆け引きの数字当てゲーム ドメモ DOMEMO』を全国の書店・玩具店などで発売した。A.ランドルフ作、2~5人用、6歳以上、5~15分、1,500円(税別)。

イタリアのゲームデザイナーの故アレックス・ランドルフによる推理ゲーム。1975年にドイツで発売されてから半世紀近く愛されてきた。国内では2009年に同社からプラスチックタイル版が発売され、NPOゆうもあの推薦ゲーム「ゆうゲームズ」に選ばれるなど、広い年代で遊べる定番ゲームとして定評がある。今回の再版では、厚紙の組み立て式タイルでコンパクトサイズになり、価格もさらにお手頃になった。

ゲームですることは「見えない自分の数字を当てる」だけ。カードは「1」が1枚、「2」が2枚......というように、1~7まで数字と同じ枚数だけ存在する。その条件をヒントに、見えているカードや対戦者の発言から推理して、自分のカードの数字をすべて言い当てた人の勝ちとなる。わざと惑わすような発言をしたり、相手の発言の裏を読んだりして駆け引きを楽しめる。

アニュビスの仮面(Anyubis's Mask)

| コメント(3)  このエントリーをはてなブックマークに追加    

見たままを伝えることの難しさ

アニュビスの仮面

3Dの映像を元にピラミッドの迷路を構成する協力ゲーム。スマートフォンのアプリを使うデジタル・アナログ融合型の作品だ。『アラビアの壺』『ダッタカモ文明の謎』と立体コンポーネントの作品で注目されてきたギフトテンインダストリからゲームマーケット2015秋に試作品が発表され、2016神戸で発売となった。

無料アプリをダウンロードしたスマートフォンに今回のマップ番号(人数によって難易度を変えられる)を指定したら、そのスマートフォンを「アニュビスの仮面」にセット。これを装着すると、視界はスマートフォンの画面だけになる。まずは最初のプレイヤーから。

上を向くと画面に光が差し込み、ピラミッドの中の迷路が3Dで表れる。そこから1分の間に、視界に見えるものを言葉や身振りで説明するのだ。「左に曲がるL字路があり、つき当りに松明があります!」これを聞いてほかのプレイヤーは、手元のタイルやコマを並べて迷路を再現していく。

仮面を装着したまま左を向けば、迷路も90度回転する。「今左を向きました。ここは壁です!」ほかの人は質問してもよい。「壁には何かありますか?」「ええと・・・あ、終わりました。」1分経ったら迷路が消えて次の人の手番。今度は迷路の別の地点が表れる。

何回か手番を行ううちに、別々に作られていた迷路のタイルが、コマを手がかりにして合体する。地点が違うといっても同じ迷路なので、そのうちつながってくるのである。手番と手番の間には、作戦タイムを設けることができ、タイルがつながるか皆で相談できる。

こうして何回か繰り返したら、最後に答え合わせ。スマートフォンが声の案内をしてくれるので、その指示に従って、タイルの入口(これもゲーム中に明らかになる)からコマを進めていく。指示通りにゴールにたどり着けば見事ゲームクリア。途中でタイルが間違って置かれていて、指示通りにはゴールに行けなければ失敗。

迷路の中は、スタートマスにいる犬「ルド」、ゴールマスにある「王の宝」、松明、絵画、石像、植物、3種類のモノリス、通路を動き回っている「アニュビス君」・・・これらはタイル上ではコマやチップで表され、同一の地点であることを特定する手がかりとなる。落ち着いて伝えないと混乱を招くだろう。

難易度の低めのマップを2人プレイで20分ほど。1分という制限時間があるために焦って100%伝えることはできないし、聞いてもチップをどこに置いたらよいか分からないこともあるのがアナログの面白さ。「えっ、右ってどっちの右ですか?!」マップは完成しなかったが、何とかスターとからゴールまではつなぐことができて成功。現在はマップの数が限られているが、今後はランダムに生成されるマップも計画しているとのことで楽しみである。

アニュビスの仮面
濱田隆史/ギフトテンインダストリ(2016年)
2~7人用/10歳以上/30分
ギフトテンインダストリ:アニュビスの仮面

クトゥルフ神話×ラブレターの『ラブクラフト・レター』、4月9日発売

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

スイッチゲームズは4月9日、カナイセイジ氏の人気カードゲーム『ラブレター』をH.P.ラヴクラフトのクトゥルフ神話とかけあわせたカードゲーム『ラブクラフト・レター』を発売する。イラスト・緒方剛志、2~6人用、10歳以上、5~10分、2,000円(税別)。

『ラブレター』は小さな王国に住むお姫様に恋文を渡すことを目指す日本のカードゲーム。日本ボードゲーム大賞投票部門1位、ドイツ年間ゲーム大賞推薦リストに選ばれ、16枚だけのカードが織りなすゲームの深さは日本のミニマリズムを世界中に轟かせた。スターウォーズ、バットマン、ホビットの冒険など、海外では映画とコラボしてきたが、日本オリジナルでクトゥルフ神話がテーマに取り上げられることになった。

1920年代、世界はいまだ第一次大戦後の混迷の中にあった。そんな折、あなたの身内、あるいは友人が、不可思議な出来事に遭遇する。周囲に現れた奇妙な人影、読めない文字で綴られた手紙、そして、突然の失踪。 あなたは伝手を頼りに、この事件の調査へと乗り出した。その先にどのような恐ろしい事実が待っているかも知らずに......。

通常のカードセットに加え、恐るべき力をもつ「狂気カード」が新たに導入され、元のゲームとは異なるゲーム展開を楽しむことができる。探索者として陰謀を未然に防ぐのか、狂気の信徒となって世界を破滅に導くのか。それらは全てあなたの選択次第だ。

ラブクラフト・レター(コンポーネント)

ホビージャパン、3~4月の輸入リストを発表

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

ホビージャパンは3~4月発売予定の輸入ゲームリスト3タイトルを発表した。英語などの外国語版だが、日本語ルールが添付される。

そして二人は手を取り合って。(...and then, we held hands.)
D.チロップ、Y.マッサ作、ルディクリエーションズ(フィンランド)、2人用、12歳以上、30~45分、3,600円(税別)、3月下旬。
ふたりの間の感情バランスを探る協力ゲーム。お互いにさまざまな感情を体験して目的を達成し、ゲームボードの中央を目指す。
自分の手番にはイラストの描かれた「感情カード」を捨て札にすることで、ゲームボード上のトークンを、目的となる感情のポイントへ動かす。このとき、お互いに言葉で伝えることができない。共感し、お互いにどのような状況で進んでいるのかを思いやって進めなくてはならない。
自分のカードも相手のカードを使えるが、自分だけの感情を考えて進めてしまうと、相手がトークンを進めることができなくなり、手をとりあうことなくゲームは終了する。また、使用する感情のバランスに注意しなければカードの補充もできない。
さまざまな感情を喚起する出来事を経て心と心が近づきあい、手を取り合うというエモーショナルなテーマの協力ゲーム。イラストは『ディクシット』のマリー・カルドゥワが担当している。

東海道:祭(Tokaido: Matsuri)
A.ボザ作、ファンフォージ(フランス)、2~5人用、8歳以上、45分、3,600円(税別)、4月下旬。プレイするためには『東海道』『東海道:四辻』が必要。
フランス人デザイナーがデザインした日本をテーマにしたボードゲームの最新拡張セット。ひな祭り、端午の節句、お盆、七夕、祇園など、旅の途中に止まる宿屋で今度はさまざまなお祭りが加わる。また新しい旅人が16枚加わり、ゲームに新たな勝ち筋がもたらされ、戦略性も増している。

ぜいにぃ・ぺんぎんず(Zany Penguins)
B.カタラ、M.ランヴァン作、ボンビクス(フランス)、2~5人用、10歳以上、20分、2,800円(税別)、4月下旬。
地球温暖化のために氷山が次々と溶け、住処を追われたペンギンたちが、砂漠や、密林や、北極、果ては月面にまで突撃するカードゲーム。
各地域カードは1から9まで数字があり、各プレイヤーにシャッフルしてそれぞれ18枚のカードが個人の山札として配られ、それぞれ手札2枚からゲームを始める。毎ラウンド、プレイヤー全員がカードを2枚引いて、自分の右どなりと左どなりのプレイヤーに1枚ずつ渡し、自分に渡されたものは手札に加え、そして手札から1枚を同時に自分の前にプレイする。こうして8ラウンド終了後、プレイしたカードのそれぞれの地域につき、合計した数字が一番大きいプレイヤーは、手札にあるその地域のカードを全て得点できる。1位を取れなければ、その地域のカードで最も数の小さなカードを1枚だけ得点できる。
小さい数字は特殊効果がある。「1」をプレイすれば次のラウンドは2枚プレイでき、「2」なら次のラウンドは「6」から「9」のカードをプレイでき、「3」なら次のラウンドはほかの人がプレイしたカードを見てからプレイできる。
ちょっとひねりのきいたハイペースのカードゲームだ。

スイスゲーマーズ賞2015に『世界の七不思議:デュエル』

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

スイスゲーマーズ賞2015スイスのボードゲーム普及団体「ルデスコ」は、3月11~13日に行われるボードゲーム祭に合わせて、スイスゲーマーズ賞(Swiss Gamers Award)2015を発表した。国内のボードゲームサークル21団体による人気投票で、『世界の七不思議:デュエル(7 Wonders: Duel)』が1位に選ばれた。

スイスゲーム賞(Schweizer Spielepreis)に代わって始まったゲーム賞の6年目。サークル単位でベスト5を年末に挙げ、上から8,5,3,2,1点として集計して翌年に発表する仕組みで、これまで『世界の七不思議』『ローマに栄光あれ』『ツォルキン:マヤ神聖暦』『ロビンソンクルーソー 呪われた島の冒険』『イスタンブール』を1位に選んでいる。タイトルが示す通りゲーマーズゲームが並ぶ。

今年の1位に選ばれた『世界の七不思議:デュエル』はフランス人デザイナーコンビが制作しベルギーから発売された作品で、名作『世界の七不思議』を2人専用にリメイクした文明発展ゲームだ。昨年の秋に発売され、フランス年間ゲーム大賞でエキスパートゲーム部門にもノミネートされた。日本語を含む多言語版が発売されている。

2位には同じく昨年秋発売のドイツゲーム『モンバサ』、3位にはドイツゲーム賞を受賞した『マルコポーロの旅路』が選ばれた。4位は『ミステリウム』で5位は『スカイアイランド』という順序になっている。

【スイスゲーマーズ賞2015】
1位:世界の七不思議:デュエル(7 Wonders : Duel)38点
2位:モンバサ(Mombasa)34点
3位:マルコポーロの旅路(The Voyages of Marco Polo)33点
4位:ミステリウム(Mysterium)29点
5位:スカイアイランド(Isle of Skye)21点

Swiss Gamers Award:Rusultate 2015

ゾンビタワー3D(Zombie Tower 3D)

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

壁の向こうの大惨劇

ゾンビタワー3D

次々と増えていくゾンビをかわして、ビルから脱出することを目指すパニック系協力ゲーム。立体のボードで、プレイヤーのお互いの状況が見えないようになっている。助かるためには危険な状況をうまく伝え、ビルの隙間からアイテムをやり取りしなければならない。現在、キックスターターで英語版の出版プロジェクトが行われており、目標金額を達成している。

立体ボードは壁で区切られており、各プレイヤーは自分の区画しか見えないようになっている。それぞれランダムに配られたキャラクターのコマ(自分)と、出現カードで指示されたところにゾンビコマを配置してスタート。「いきなりピンチです!」

毎ラウンドはじめに出現カードを引いて、その番号の部屋の前にゾンビや生存者が登場する。そして時計回りにプレイヤーのアクション。3アクションポイントを使って、移動や探索、武器の使用などを行う。ゾンビから逃げつつ、脱出に必要なアイテムや武器を探すのが基本。ビルから脱出するには、まず全員分の「ワクチン」が必要で、さらに「通信機」と「バッテリー」をもって屋上に行くか(ヘリコプターで脱出)、「発煙筒」をもって出口に行くかしなければならない。

これらのアイテムは、探索のアクションを行い、対応するフロアの山札から引いてくる。しかし山札の中には危険なカードも入っているので、のんびり引いてばかりもいられない。ゾンビ出現、火災、崩落・・・比較的安全なところにいるプレイヤーを探して引いてもらうということが大切だ。

全員が手番を終えると、ゾンビが襲ってくる。ゾンビはプレイヤーや生存者に向かって近づいてくるという習性がある。ただしプレイヤーと生存者のどちらもいる場合は、生存者のほうを優先する。良心が咎めないこともないが、生存者をおとりにして逃げよう。ゾンビに追いつかれると、生存者はゾンビになり、プレイヤーはダメージを食らう。「ごめん、俺の代わりに食われて!」「ひでえ」

ここまで終えたら次のラウンドへ。必要なアイテムを集めて脱出できれば勝利(その場合は、始めに配られた小目的カードの得点と助けだした生存者の合計で勝者を決める)。その前に誰かが1人でも死んでしまうか、出現カードの山札が2回なくなったら負けとなる。

4人プレイで50分ほど。「ワクチン2枚取っちゃった」「じゃあ俺にくれ」「何番の部屋?」・・・そう、アイテムの受け渡しは、決まった部屋でしかできないのだ。自分が行きやすい部屋が、相手も行きやすいとは限らない。「そっちには火事で行けません!」「じゃあ下の階に行く!」「ラジャー!」ゾンビがどんどん増えてきたが、ショットガンと散弾で蹴散らして屋上へ。無事にアイテムが揃いヘリコプターでの脱出に成功した。ゲームクリアに精一杯で、小目的カードの達成まで気が回らず。

お互い何をやっているか分からないのが心細いが、それぞれに抱えている困難な状況で、話し合いでどう優先順位をつけていくかが面白い。

ゾンビタワー3D
川上亮、宮野華也/cosaic(2015年)
3~4人用/10歳以上/45~60分

アンケート:ボードゲームカフェ・バー

 このエントリーをはてなブックマークに追加    

Q105:ボードゲームカフェ/バーに行くことが・・・

A.よくある 9票(6%)
B.たまにある 27票(19%)
C.ほとんどない 107票(75%)

昨年から国内で次々とオープンしているボードゲームカフェ・バー。平日の夜でも手ぶらで立ち寄って気軽に遊べるのが魅力です。愛好者が開店するケースも少なくなく、死蔵しがちなコレクションをたくさんの人に遊んでもらえるというメリットもあります。

アンケートでは、4人に1人がボードゲームカフェ・バーに行くと回答しました。次々とオープンしているとはいえ、近くになかったり、あっても自宅やサークルで遊ぶことがまだ多いのかもしれません。コメントでは「一人では入りにくい」という方もいらっしゃいました。今後、どこまで利用が広まるかが注目されます。

ボードゲームカフェ・バーでは大会や体験会などのイベントを開催したり、飲食のメニューを増やしたりしてさらに魅力的な店作りを行っています。近くになくても、お店のホームページなどをチェックして、たまに遠出してみるのも楽しいかもしれません。新しい出会いが待っているでしょう。

3月のアンケートは1人用ボードゲームを遊ぶ頻度です。『シェフィ』『オニリム』『ロビンソン漂流記』など、1人で遊べるボードゲームがリリースされていますが、どれくらい遊ばれているでしょうか。近いものをお答え下さい。「1~4人用」などのゲームを1人用ルールで遊ぶ場合も含み、オンラインプレイは除くこととします。

リンクフリー このバナーをお使いください