ゲームマーケット2018春レポート(1日目)

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5月5日のこどもの日、ゲームマーケット2018春(1日目)が、さわやかな五月晴れの中で開催された。正確な入場者数はまだ発表されていないが、ゲームマーケット事務局によると昼過ぎに1万人を突破したそうで、ゲームマーケット2017秋の1日目入場者数1万人を超えたのは確実と見られる。
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10時の開場時には待機列に約2700人(Raelさん調べ)。開場と同時に思い思いのブースへと散っていく。今回の会場は2つのホールを合わせてありL型になっているため、死角が多い。そのためどこのブースの行列が特に長かったかは不明。
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4時間も待てば早足になるものだ
その中でも圧倒的に行列ができたのが『桜降る代に決闘を』の新作を発表したBakaFire Partyであろう。今回はエリア出展で、エリア内に大きなステージを設け、購入者優先でトークイベントを行っていた。
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BakaFire Partyのトークイベント
今回のエリア出展は8つ。ブルーのオインクゲームズに、レッドのジーピー、オレンジのすごろくや、黒のディアシュピールとカラフルで、スペースのゆとりや試遊卓の多さにエッセン・シュピールのような雰囲気が感じられる。
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ブルーのオインクゲームズ
ubongo3dbig.JPGジーピーでは巨大ウボンゴ3Dが登場
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すごろくやは門をくぐる
ディアシュピールは壁で囲まれた『プライバシー』専用のプレイルームを設置。18歳未満禁止ののれんをくぐると、めくるめく世界が待っている。
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18禁!
エッセン・シュピールのような雰囲気が感じられたのはスペースの使い方だけではない。海外からの参加者が増え、英語や中国語をしょっちゅう耳にした。韓国・台湾からの出展者も多くなっている。『花火』『世界の七不思議』のA.ボザ氏は一般参加者として台湾のボードゲームを仲間でプレイ(英語でインストしてもらえるからだろう)。会場の一角には世界最大のボードゲームデータベースサイトBoardgamegeekの撮影ブースも作られた。
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試遊卓につくアントワン・ボザ氏
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BGGの撮影。通訳はけがわ氏
当サイトの管理人が翻訳した『ボードゲームデザイナーガイドブック』(スモール出版)先行販売は好評を頂き、用意した250部が完売。出展者証をつけた方も多かったそうで、今後のゲーム制作の役に立つことを願う。
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ボードゲームデザイナーガイドブック
アナログゲーム総合誌『オールゲーマーズ』は創刊号発売。鈴木銀一郎親子の対談や、ゲームカフェやショップの投票でベストゲームを決める「ゲームカフェ大賞」など注目の記事が目白押し。
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オールゲーマーズ
会場内では、新作ゲームチェックを4時間ほどで終了し、あとは試遊したりいろいろな方とお話したりして過ごすことができた。試遊できたゲーム、注目されたゲームを紹介しよう。
『フロム:バタヴィア』(COLON ARC)はスパイスカードを集めて船を積載するゲーム。スパイスによって特殊効果があり、効率が上がっていく。コストの支払いに使ったカードは左隣に回るところが面白い。
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『パティスリー・トリックケイク』(こげこげ堂)はマストフォローで美味しいケーキをお客さんに提供するトリックテイク風カードゲーム。負けたカードはセール品に入ってまとめて出せるのでわざと負けて力をためることも戦略だ。
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『ふくろと金貨』(オインクゲームズ)は、ほかの人の袋から金貨を取ってばれないように一番多くなることを目指すブラフゲーム。手がかりは袋を振ったときの音。
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『あいわな -Trap of Love-』(TUKAPON)は手札で役を作って賭けるカードゲーム。一部が公開になっており、それを手がかりに賭けるが、ブラフかもしれない。
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『アルペンツィアン』(梟老堂)はボードに直接書き込んで街づくりをするゲーム。
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『グラバー』(New Games Order)は東京ドイツゲーム賞を受賞した交渉ゲーム。
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『Marché de France』(慶應HQ)は『Improvement of the Polis』に続く重量級ボードゲーム。
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『もっと私の世界の見方』(テンデイズゲームズ)はバラエティあふれるオリジナルカードを加えたオリジナル拡張セット。
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『王様の新しい街 さいころニュータウン』(イオピーゲームズ)はたくさんダイスを振ってその出目で土地や建物を作っていくゲーム。
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『HIKTORUNE(ヒクトルーン)』(こぐま工房)はカードを崩さないようにとる協力ゲーム。
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『ハピエストタウン』(さとーふぁみりあ)は『8ビットモックアップ』でゲームマーケット大賞を受賞したさとーさんの最新作街づくりゲーム。
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『サバンナスマイル』(ボドゲイム)は動物の動きを読んでベストショットが取れる位置にカメラを置くゲーム。実際にスマホを使って写真を撮る。
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『れんきん!』(るりるりゲームズ)はビーズを使って点数の高い素材をかけあわせていくゲーム。コンポーネントが相変わらず豪華だが制作部数は少ない。
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『積みゲークイズ』(もんじろう)は最後の文字や最初の文字からゲーム名をどんどん言っていくクイズゲーム。
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『東京サイドキック』(リトルフューチャー)はスーパーヒーローたちが悪党を倒す協力ゲーム。
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2日目に続く