2018年9月アーカイブ

11月23日(金・祝)、阿佐ヶ谷Loft A(JR阿佐ヶ谷駅徒歩2分)にて、「アダルトボードゲームフェス2018 in TOKYO」が開催される。12:30~15:30、前売2000円・当日2500円(+飲食代)、18歳以上、定員100名。チケットはイープラスで23日より販売中。

今年3月、大阪「なんば紅鶴」にて行われた「アダルトボードゲームフェス」(レポート)の第2弾。ゲームマーケット2018秋の前日に、日本でこれからの発展が期待されるアダルトなテーマのボードゲームについてトークセッションやワークショップ、アダルトボードゲームの紹介や試遊を行う。

出演は現在のところ朝戸一聖、蕪木P、川口正志、当サイトの管理人の4名。アダルトボードゲームの世界を深く、奥の奥まで掘り下げる。

大阪で予告されていたとおり、今回は創作ボードゲーム・輸入ボードゲームの出品を受け付ける。アダルトなテーマならエログロ何でもOK。来場者全員に紹介することができ、会場内で販売もできる。出品の申込みは公式ツイッターのメッセージにて。

会場は食事できるようになっており、今回は500円以上の注文が必要。飲食メニューが充実しているので、飲み食べながら楽しく過ごそう。

Asagaya Loft A:アダルトボードゲームフェス2018 in Tokyo link(チケット)
Twitter:アダルトボードゲームフェス実行委員会 link(出品申込)

ボドゲde遊ぶよ!! phase 12-2

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ピココ(Pikoko)

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予想に寄せていくスタイル

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孔雀の羽にカードを差し込むインディアンポーカータイプのトリックテイキングゲーム。自分の手札は見ることができず、隣の人に選んで出してもらう。トリックを多く取ることではなく、予想を当てることが目的。各プレイヤーの思惑によって結果が予想にだんだんと寄せられていくところが面白い。

カードを配られたら、中身は見ず、ほかのプレイヤーに見えるようにして孔雀に差し込む。ほかのプレイヤーの手札をじっくり見比べて、順番に誰が何トリック取れそうかを予想する。自分の予想はいきなりできないので、ほかのプレイヤーの予想が終わってから最後に行う。

さらに「信任カード」というものを1枚選ぶ。これはスーパーひとしくんのようなもので、指定したプレイヤーについて、自分の予想が当たっていたら得点、外れれば失点というものだ。普通は、ほかのプレイヤーと予想が一致しているところに賭けるのがよさそう。

そして実際にトリックテイクを始める。自分の手札は見えないから、右隣の人に選んで出してもらう。切り札ありのマストフォローというオーソドックスなルールだが、コントロールはお互い完全に右隣の人に握られている。リードカラーがなくなっても、切り札の色を出すか、そのほかの色を出すかは相手次第。

しかし目的は多くトリックを取ることではなく、予想を当てることである。右隣の人は自分の予想が当たるように調整してくる。それがほかのプレイヤーの予想と一致していれば問題はない。問題は予想が違うときである。

予想が違う場合、全員が協力して調整することはなくなり、右隣の人がいくら頑張っても勝てないように(あるいは負けないように)ほかのプレイヤーがカードを出してくる。どのカードをリードすればいいのか、先の先を読む思考が問われる。これは自分の手札しか見えない通常のトリックテイキングとはだいぶ異なるプレイ感覚である。

1ラウンドが終わったら予想の当たり外れを元に得点計算して、次のラウンドへ。3ラウンドで合計得点の多い人が勝つ。

予想は手札の評価だというのがトリックテイクの基本だが、このゲームは、プレイングで予想を曲げられるため、あえてほかのプレイヤーと違う予想をして、自分だけ当たるように仕向けることもできる。そこに生まれる当事者以外のプレイヤーの攻防が熱い。会話の中に談合やブラフまで生まれてくると、ゲームはまた違った様相を帯びるだろう。

先読みの要素と、トリックていくとは思えないほどの会話量が独特なプレイ感を生み出している作品である。

Pikoko
ゲームデザイン・A.ポーター/イラスト・R.ペターソンズ
ブレインゲームズ(ラトビア)+ホビージャパン(2018年)
3~5人用/10歳以上/30分

reefJ.jpgアークライトは10月25日、『リーフ 碧いサンゴ礁(Reef)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・E.マツウチ、イラスト・C.クイリアムス、2~4人用、8歳以上、30~45分、6500円(税別)。

『アズール』や『センチュリー』シリーズで一躍注目を集めているプランBゲームズ(カナダ)が、ライトなアブストラクトゲームのブランドとして立ち上げたスタジオ「ネクストムーヴゲームズ」の新作。ドイツ年間ゲーム大賞、ドイツゲーム賞を受賞した『アズール』の次の作品として位置づけられている。ゲームデザインは『センチュリー』シリーズのマツウチ氏(アメリカ)。

2枚の手札をもってゲームスタート。手番には場札から1枚を取って手札に入れるか、手札から1枚を出してそこに指示されたサンゴのカケラコマを自分のプレイヤーボードに置く。カードには「赤いサンゴが3つ直列」「3段目に紫のサンゴ」などの得点パターンも示されており、プレイヤーボードでその条件を満たすサンゴから得点できる。サンゴのカケラコマがなくなったらゲーム終了で、得点の多いプレイヤーが勝つ。

『アズール』以上にシンプルなルールながら、カードの選択とサンゴの配置は選択肢が多く、得点が最も高くなるカードを出し方の先読み要素や、ほかのプレイヤーの配置を見てほしいカードを取らせないなどといったインタラクションもある。最も美しく、壮大なサンゴ礁を作り上げよう。
内容物:サンゴのカケラ112個、勝利点トークン88個、カード60枚(カードサイズ:68×87mm)、プレイヤーボード4枚、ルール説明書1冊

ゲームマーケット大賞2018:二次審査通過作品発表

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ゲームマーケット事務局は本日、第4回ゲームマーケット大賞の二次審査通過作品15タイトルを発表した。8月に発表された一次審査通過38タイトルの中から審査員の協議で選出され、この中から優秀作品、さらにその中から大賞が選ばれる。

ゲームマーケット大賞は、過去3回のゲームマーケットで発表された新作の中から「なるべく多くのゲームマーケット来場者に満足していただける(面白いと思える)」「『ゲームマーケット大賞』受賞作だから遊んでみよう/買ってみようと思える」作品を選ぶ方針となっている。第1回は『海底探険』、第2回は『ビンジョー×コウジョー』、第3回は『8ビットモックアップ』が大賞に選ばれた。

制作団体ではOKAZU Brandが4年連続の選出。リトルフューチャーとるりるりゲームズが2年連続の選出となったほかは全て初選出。この期間に発表された新作が合計906タイトルと急増しており、審査も困難を極める状況だ。

二次審査を通過した団体は今後1年間、出展申し込みが抽選になった場合、自動的に当選する権利が与えられる。優秀作品(4~5タイトル)はカタログとウェブにて10月24日頃に発表予定。大賞作品はゲームマーケット2018秋の2日目に発表される。

ゲームマーケット大賞2018 ニ次審査通過作品 発表

【ゲームマーケット大賞2018 二次審査通過作品】(五十音順)
Improvement of the POLIS(Head Quarter Simulation Game Club)、ガラクタ市(KUA)、サイレントパーティー(鍋野企画)、社長は定時で帰る(ラジエル -Rasiel Library-)、ストックホールデム(OKAZU brand)、たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。(CRIMAGE)、天下鳴動(77spiele)、東京サイドキック(リトルフューチャー)、Dr.野口っち(るりるりゲームズ)、ドッペル言語(昼夢堂)、トリックと怪人(BrainBrainGames)、ハンザの女王(ゆるあ~と)、文絵のために(ワンドロー)、メトロックス(OKAZU brand)、ワンナイトマンション(ぎゅんぶく屋)

keroJ.jpgホビージャパンは10月下旬、2人専用対戦ゲーム『KERO(ケロ)』の日本語を含む多言語版を発売する。ゲームデザイン・P.ホール、イラスト・ピエロ、2人用、9歳以上、30分、5600円(税抜)。

ハリケン社(スイス)から今秋発売されるこの新作は、文明崩壊後の荒野で、燃料をめぐって2つのクランが争うリアルタイムダイスゲームだ。制限時間内にダイスをふり貴重な燃料「ケロ」を確保しよう。

ゲームは3ラウンドにわたって行われる。手番にはダイスを振り、出目の資源で場のカードを取ったり、特殊アクションをもたらすトゥアレク族のタイルを取ったり、探検者たちを新たな領地に送り込んだりする。場のカードや得点や特殊効果をもたらし、領地も得点になる。火の出目では場札を破棄しなければならない。こうして相手よりも探検者が多い領地を獲得する。

ダイスロールは、トラック型の砂時計を逆さにして行う。砂(=燃料)が落ちている間は何度でも振り直せるが、落ちきる前に止めないと手番が失われてしまう。燃料の補充は、相手が8つのダイスを振って全て火の出目が出るまでの時間で行う。

燃料の消費をできるだけ少なく(短時間で)、できるだけ多くの資源を集めよう。相手よりも点数を多く獲得したクランが勝者となり、「バッドマックス2471」の称号を手に入れることができるのだ。

内容物:ゲームボード1枚、燃料トラック(砂時計内蔵)2台、その他カード類、タイル類、トークン類、ダイス多数、ルールブック1冊

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徳島駅前に9月15日、ボードゲームプレイスペース「SONS(サンズ)」がオープンした。JR徳島駅徒歩3分、月~金13:00~21:00、土日祝11:00~21:00、無休。

店名は「息子達」の意味で、いつの年代も遊び心を忘れないように、またそれを次の世代に伝えられるように、そんな意味も込めていると店長のひげ氏。近年、徳島にもボードゲームコミュニティが形成されつつあり、それに呼応していつでも気軽に遊べる専門店を目指す。

27席で129種類のボードゲームが遊べるほか、飲食スペース9席も取られている。テーブルがオーダーメイドで羅紗貼りになっており、椅子がひじ掛け背もたれ付きで居心地に重きが置かれている。

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料金は30分300円で平日最大1000円、土日最大1500円。家族割、乗合割あり。このほかにドリンクバー500円が利用できる。プレイスペースながらフードメニューも用意されており、たこやき、おにぎり、ピラフ、ホットサンド、アイスクリームが提供される。

SONS
徳島県徳島市寺島本町西1丁目50-1リバティー1F/TEL:TEL:080-6391-0183
[Web ] [Twitter ]

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山梨ボードゲームフリマ2018、9月30日開催

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9月30日、街の駅やまなし(JR山梨市駅徒歩1分)にて、「山梨ボードゲームフリマ2018」が開催される。11:00~16:00、入場無料。

地元ボードゲーム会「BGの集い」と、ボードゲームポッドキャスト「ほらボド!」のコラボイベント。中古ゲーム販売のほか、ぶんぶんゲームズ(横浜)とEngames(富山)が出展し、オリジナル国産ゲームや輸入日本語版ゲームを販売する。ゲームマーケットで毎度新作を瞬殺させているノスゲムのボードゲームグッズも注目される。

会場内では巨峰食べ放題ボードゲーム会も開かれ、購入だけでなくボードゲームを遊んで交流できるイベント。新宿から特急で90分、これは行くしか?!

BGの集い:山梨ボードゲームフリマ2018出展者が決定!

pandemic10J.jpgホビージャパンは10月下旬、『パンデミック10周年記念版(Pandemic: 10th Anniversary Edition)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.リーコック、2~4人用、8歳以上、45分、12000円(税別)。

協力ゲームの金字塔としてシリーズ化もされている『パンデミック』。協力して世界に蔓延する伝染病のウィルスを根絶するゲームの発売10周年を記念して、ズィーマンゲームズが今秋発売する。ルールは基本ゲーム『新たなる試練』と同じで、ルールの追加変更はない。

レトロな救急箱風の豪華な金属製ボックスに入っており、全面クラシック調の新しいアートワークが施された。またプラスチック製のキャラクターフィギュア、初版をトリビュートした木製のコマやマーカー類、雰囲気を盛り上げるペトリ皿、大判のIDカード、大判のゲームボードが同梱されている。

『パンデミック』の熱烈なファンだけでなく、初版からしばらく遊んでいない人もこの機会にその魅力を再発見してみてはいかが。

内容物:台座付プラスチック製フィギュア7体、役割/参照シート7枚、参照シート1枚、プレイヤーカード59枚、感染カード48枚、ペトリ皿4枚、木製の病原体コマ96個、木製の調査基地コマ6個、危機管理訓練教本1冊

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ボードゲームメッセ「シュピール」を主催するフリードヘルム・メルツ社(ドイツ)は17日、29回目となるドイツゲーム賞(Deutscher Spiele Preis)を発表した。一般愛好者の投票により、『アズール(Azul)』が1位に選ばれた。『アズール』は今年のドイツ年間ゲーム大賞も獲得しており、『ドミニオン』以来9年ぶり7タイトル目のダブル受賞となった。

ドイツゲーム賞は、前年の秋から当年の春までに発売された新作を対象として、はがき、インターネット、用紙による一般投票で選ばれている。5タイトルまで記入する方式で、毎年フリーク向けの作品が選ばれる傾向にある。昨年は『テラフォーミング・マーズ』、一昨年は『モンバサ』が受賞した。

今年1位に輝いた『アズール』は、同色のタイルを取って宮殿をきれいに彩るパズルチックなゲーム。プランBゲームズ(カナダ)の作品で、デザイナーには数々の受賞歴があるM.キースリングが当たった。シンプルなルールでありながら、洗練されたデザインと先の先を読む奥の深さがゲーマーにも受け、ドイツの人気投票で上位に入り、フランス年間ゲーム大賞、ドイツ年間ゲーム大賞も受賞している。日本語版はホビージャパンから発売済み。

2位には重量級ゲームの『テラミスティカ・ガイアプロジェクト』、3位には『ガンジスの藩王』が入った。年間エキスパートゲーム大賞の『クアックザルバー』は8位。10位以内のうち日本語版が発売(予定も含む)されているのは6タイトル。

同じく投票で選ばれるドイツキッズゲーム賞には『メモアァール!』が選ばれた。昨年に制定された新しいゲーム賞「イノシュピール」のノミネート3作品は先月発表されている(TGiWニュース)。授賞式は10月24日、エッセン・シュピールの前夜祭にて行われる。

【ドイツゲーム賞2018】


1位:アズール
(Azul / M.キースリング / プランBゲームズ)


2位:テラミスティカ・ガイアプロジェクト
(Gaia Project / H.オスターターク&J.ドレーゲミュラー / フォイヤーラントシュピーレ)


3位:ガンジスの藩王
(Rajas of the Ganges / I.ブラント&M.ブラント / フッフ!)

4位:クランズ・オブ・カレドニア
(Clans of Caledonia / J.アイジュジュ / カルマゲームズ)
5位:ヘブン&エール
(Heaven & Ale / M.キースリング&A.シュミット / エッガート)
6位:パンデミックレガシー・シーズン2
(Pandemic Legacy Season 2 / M.リーコック&R.ダヴィオー / ズィーマンゲームズ)
7位:クランク!
(Klong! / P.デネン / シュヴェアクラフト出版)
8位:クアックザルバー
(Die Quacksalber von Quedlinburg / W.ヴァルシュ / シュミットシュピーレ)
9位:ザ・マインド
(The Mind / W.ヴァルシュ / NSV)
10位:アルティプラーノ
(Altiplano / R.シュトックハウゼン / dlpゲームズ)

【ドイツキッズゲーム賞2018】
メモアァール!
(Memoarrr! / C.ボルトリーニ / シュピールヴィーゼ出版)

Deutscher Spiele Preis:Preisträger 2018

ghostsofthemoorJ.jpgアークライトは10月18日、『おいてけオバケ(Ghosts of the Moor)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.キースリング&W.クラマー、イラスト・S.ハートマン、2~5人用、10歳以上、30分、2400円(税別)。

沼地のオバケに気を付けて、探検家コマを進めて宝物を集めるゲーム。『ティカル』『トーレス』でドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、『ペッパー』『アブルクセン』『炭鉱讃歌』と精力的に傑作を作り続けているドイツ人ゲームデザイナーコンビの新作で、オリジナルはTMG社(アメリカ)から今秋発売される。

手番には自分の探検家コマを進め、移動する前のマスにタイルがあってほかのプレイヤーがいなければ、そのタイルを取らなければならない。タイルは宝だとよいが、オバケの場合もある。またタイルのないマスだったら、手持ちの木の橋をかければ渡れるが、木の橋がなければ宝を落としてしまう。

全員が沼地から脱出したら集めた宝のセットと、着順の得点から、途中で拾ってしまったオバケの失点を引いて、得点の高いプレイヤーが勝つ。すごろくのように簡単に遊べてしっかり頭も使うお手軽ボードゲームだ。

内容物:ゲーム盤1枚、道タイル38枚、探検家コマ25個、ダイス1個
、ゴールタイル5枚、ルール説明書1枚

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大阪・天王寺に9月20日、ボードゲームプレイスペース「Kinked Tail(キンケッドテイル)」がオープンする。JR天王寺駅徒歩5分、12:00~22:00、木曜休(オープン日は不休)。

店名は「猫のかぎ尻尾」という意味で、幸運とかわいらしさを兼ね備えることを願って名付けられた。4卓×4席で16席で、近いうちにもう2卓増やす予定だという。プレイスペースだが、お菓子や簡単な軽食、ドリンクは提供される。

オープン時に遊べるボードゲームは350種類。2~4人用で遊び応えのあるものが多いが、「何でこんなのがあるんだ?」というような珍しいゲームもあると店長の乾氏。ボードゲームを初めて知った人から、やり慣れていろんなゲームをもっと楽しみたい人まで、またみんなでワイワイ楽しみたい人から、考えることが好きな人まで幅広い層をターゲットにする。

料金は30分500円で、以降30分ごとに+250円。最大2400円。フリードリンク付き。ボードゲームカフェ・プレイスペース激戦区の大阪に新たな選択肢の登場だ。

Kinked Tail
大阪市阿倍野区旭町1-1-26 あべのビル8F/TEL:050-3159-7425
[Web ] [Twitter ]

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ホビージャパンは10月上旬、『チケット・トゥ・ライド:ニューヨーク(Ticket to Ride: New York)』の日本語を含む多言語版を発売する。ゲームデザイン・A.R.ムーン、イラスト・C.ドージン&J.デルヴァル、2~4人用、8歳以上、10~15分、3000円(税別)。拡張セットではなく、単体でプレイできる。

2004年のドイツ年間ゲーム大賞受賞から14年。人気鉄道ゲームシリーズの最新版は、マップを小さくしたプレイ時間を15分まで短縮したライトな作品だ。1960年代のニューヨークを舞台に、世界一高い摩天楼・エンパイアステートビルから雄大なセントラルパーク、タイムズスクエアからブルックリンを観光する。

各プレイヤーはタクシーコマ15個、乗り物カード2枚、行き先チケットカード1~2枚をもってゲームを始める。手番には、山札か5枚の場札から乗り物カード2枚(またはジョーカー1枚)を取るか、ルートの色に一致するカードを出してコマを置くか、新たな行き先チケットカードを2枚引いて1枚取る。

こうして誰かのタクシーコマが2個以下になったら全員が最終手番を行い、完成したルートとつなげた行き先、通過した観光地のボーナスを合計する。行き先チケットがつながっていないと失点で、合計点を競う。

『チケットトゥライド』のシステムを踏襲しつつも極限まで短縮したスピーディーな作品。短時間で終了するため、続けて繰り返しプレイすることもできるだろう。

内容物:ゲームボード(ニューヨークの交通網マップ)1枚、タクシーコマ60個、 行き先チケットカード18枚、乗り物カード44枚、スコアシート1冊、鉛筆1本、ルールシートほか

ボードゲーム情報サイト「ボドゲーマ」と東中野のプレイスペース「ディアシュピール」が、不動産・住宅情報サービスの「LIFULL HOME'S」の協賛により開催した「ボードゲームグランプリ」の結果が13日に発表された。最優秀賞には月並いおり氏の『バードウォッチング』が選ばれ、賞金20万円が贈られ、商品化が進められる。

第1回目となるボードゲームコンテストのテーマは協賛社にちなんで「住むこと」で、213作品が応募。8月に発表された一次審査通過作品の中から、最優秀賞1タイトル、優秀賞1タイトル、佳作5タイトルが選ばれた。

最優秀賞に選ばれた『バードウォッチング』は、ウォッチングカードで指定された鳥が自分の視点から見えるように折った建物カードを置いていき、全員で協力して街を作り上げるゲーム。作者は創作ゲームサークル「吉々庵」の月並いおり氏で、『上洛―joraku』『チネチッタ1937』などの作品がある。

優秀賞には『ぽんぽこ不動産』(かくまラボ)。3階建てのアパートに個性豊かな動物を相性を考えて住まわせるゲーム。佳作には『サイコロホーム』(ある)、『住まイイネ!』(キナメリショー&あかおだいすけ)、『ようこそ僕らの村に』(砂漠のキタキツネ)、『ホイザー』(かとうかなれ)、『理想のペヤ探し』(ドラ)が選ばれた。

『バードウォッチング』の商品化進捗状況は適宜ウェブサイトで発表される予定。また作者のツイートによると、11月に行われるゲームマーケットに出展されるということなので、サンプルを見ることができそうだ。

ボードゲームグランプリ:最優秀賞 優秀賞 佳作 全7作品発表!

mafiadecubaJ.jpgホビージャパンは10月中旬、『マフィア・デ・クーバ(Mafia de Cuba)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・L.ラミィ&P.ドゥ・パリエール、アートワーク・T.ヴァルシェ、6~12人用、14歳以上、10~20分、3600円(税別)。

ルイ・メーム社(フランス)から2015年に発売された正体隠匿&推理ゲーム。日本国内では輸入版が流通していたが日本語版となって安定した在庫が望めるようになった。

舞台は1955年12月29日、革命前のキューバの首都ハバナ。マフィアのゴッドファーザー、ドン・アレッサンドロと部下たちの晩餐会で事件が起こる。彼が席を外している間、貴重なシガーボックスが子分たちの間を回っているうちに、中に入っていたダイヤモンドがなくなっているのだ。犯人は一体誰なのか?

1人がボスとなってゲームが始まる。ダイヤモンドとキャラクタートークンが入った箱を時計回りに回し、各プレイヤーは自分に箱が回ってきたら、ダイヤモンドを取るか、部下・FBI・タクシードライバーなどのキャラクタートークンを取る。1周したらボスは各プレイヤーに尋問し、ダイヤモンドを盗ったのが誰かをあぶり出す。泥棒だと当てたらダイヤモンドを取り返し、全部のダイヤモンドを取り返せたらボスおよび部下の勝利。規定回数間違えれば泥棒の勝利、泥棒だと思ったのがFBIだったらFBIの勝利となる。

「自分が開けたときはダイヤが全部ありました」と言った次の人が「私のときは2個少なくなっていました」と証言したとき、盗んだのは前の人か後の人か? 凝ったアートワークのシガーボックスが生み出す雰囲気も相まって、推理とブラフの渦巻く楽しいパーティーゲームだ。

内容物 ダイヤモンド15個、キャラクタートークン10枚、ジョーカートークン2枚、フェルト製の布袋1枚、ルールブックほか

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『放課後さいころ倶楽部』アニメ化決定

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本日発売の『ゲッサン』10月号で、連載中のボードゲームコミック『放課後さいころ倶楽部』がアニメ化されることが明らかにされた。詳細はこれからゲッサン誌面や作者のツイッター上で随時発表されていく予定だという。

『放課後さいころ倶楽部』はボードゲームを通してボードゲームの友情や恋愛を描くコミックで、2013年3月に同誌で連載スタート。5年半の間に単行本が12巻まで発売されている。

アニメ化発表の作者ツイートは1日足らずで3000件超のリツイート。ツイッターでは、放送開始時期・放送局・声優を早く知りたいといった声や、アニメが放送されて愛好者が増えてほしいと望む声、はたまた作中に登場するボードゲームが品薄になるのでは?といった心配まで寄せられてお祭りのように賑わっている。

skullJ.jpgホビージャパンは10月中旬、フランスのブラフゲーム『スカル(Skull)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・H.マーリ、アートワーク・T.ヴァルシェ、3~6人用、10歳以上、15~45分、2400円(税別)。

ルイ・メーム社(フランス)から2011年に発売され、フランス年間ゲーム大賞を受賞した『髑髏と薔薇(Skull & Roses)』の新版として2013年に改題。『髑髏と薔薇』も含めてこれまで輸入版が国内流通していたが、ロングセラーの人気を受けてついに日本語版となる。

手元に3枚の「花」と1枚の「ドクロ」ディスクを好きな順番で裏にして重ねてゲームが始まる。「ドクロ」を出さずに何枚めくることができるか、宣言し、一番多い枚数を宣言したプレイヤーがチャレンジする。ディスクを1枚ずつ、「ドクロ」を出すことなく宣言枚数までめくっていければ1勝。2勝したプレイヤーが勝者となる。

誰が何枚宣言したいたかが、大きなヒントとなるが、高い数字を言っておいて実は上の方に「ドクロ」を仕込んでいるかもしれない。敵を欺き敵の嘘を見破る駆け引きの中、1枚1枚ディスクをめくっていく緊張感がたまらない傑作ブラフゲーム。アートワークの美しさもプレイングをより楽しませる。

内容物:「花」のディスク3枚×6部族分、「ドクロ」のディスク1枚×6部族分、プレイマット1枚×6部族分、ルールブック

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すごろくや神保町店を訪問

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今年4月にオープンした「すごろくや神保町店」を訪問。明るくゆったりとした店内に工夫の凝らされたディスプレイで、見て回るだけでも楽しい。

古書の山をよそ目にエレベーターに乗り、7階に出ると廊下もなくいきなり店内。夢の世界へ迷い込んだかのようである。

全景
現在のイチオシ『デクリプト』が大きくディスプレイされた店内全景

品揃えは一時的な品切れを除き、高円寺店と全く同じということだが、通路が広く、ゆったりしているため、ひとつひとつじっくり見ることができる。2人用、キッズ用、じっくり系などジャンルごとに分けられており、「協力・チーム戦」コーナーに謎解きゲームと『ごいた』があるなど、輸入も国産も関係ない。台湾の作品も多く、混ぜて並べられていることで国際色が強まり、華やかな雰囲気となっている。

日台
輸入ゲーム、日本のゲーム、台湾のゲームが同居

2階には行列のできるカレー屋さん「ボンディ」があり、界隈にも有名なカレー屋さんがある。それに呼応するかのようにスパイスの出てくるボードゲームコーナーを設置。カレーを食べに来たボードゲーム愛好者がすごろくやに気づいて寄っていくこともあるという。

スパイス
スパイスの出てくるボードゲームコーナー。お腹が減ってくる

各コーナーにはミニファイルがおいてあり、そのコーナーにおいてあるボードゲームの紹介を読めるようになっている。店員さんを呼ばなくても、ひとつひとつじっくりどんなゲームか確認できるのは素晴らしい。さらにオリジナルで日本語版を出しているところには動画を流して紹介している。

ウェンディゴ
『ウェンディゴのこわい話』の動画紹介

百見は一遊にしかず。毎週金曜日17~20時に、店内の試遊卓2つを使って「じっくりお試しタイム」を開いている。1つは新作、もう1つは名作で、高校生が通ってきたりしているそう。『放課後さいころ倶楽部』の世界のようである。

客層も高円寺店と少し異なり、昼休みにサラリーマン風の方が多く来訪するという。3つの地下鉄が乗り入れる神保町駅は非常にアクセスが良い。ボードゲーム愛好者はさらに、徒歩圏内にあるメビウスゲームズ、奥野かるた店、書泉グランデと見て回って、アソビCafeで遊んで帰るボードゲーム散策もできる。

先日のすごろくや祭で作られた『キャプテンリノ』着ぐるみ(?)。子どもさんは喜んで入っていくが、大人が入って写真を取るのは珍しいという(汗)。

リノ

東京の東部の会社に勤めている方や、学校に通っている方、また東京出張で来たが西部までいく時間のない方に重宝するお店。本好きの方ならもう言うことはない。

看板
2階がカレー店「ボンディ」。1つ上の階にある「芳賀書店」も一部には有名だ

すごろくや神保町店
東京都千代田区神田神保町2-3 神田古書センター7階
TEL:03-6261-2122 [Web link]

celestialhJ.jpgアークライトは10月11日、飛行船レースゲームの拡張セット『セレスティア:小さな手助け(Celestia:A Little Help)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ワイスブルム、イラスト・G.ノワール、2~6人用、8歳以上、30分、1600円(税別)。プレイするためには『セレスティア』本体が必要。

名作『クラウド9』のリメイクとして2015年に発売され、翌年に日本語版となった『セレスティア』の拡張セット。オリジナルは2016年に発売されている。窮地に陥った船長をキャラクターや装備品で助けよう。

拡張されるのは特殊能力をもったキャラクターカード、飛行船が墜落しそうなときに船長を助ける「小さな手助け装備品カード、通常よりひどい状態に対応する上級装備品カード、ライバルを妨害できる特殊パワーカードの4種類。これによってゲームに新たな展開をもたらし、ブラフの要素も生まれる。フランス人イラストレーターのファンタジックなイラストも魅力的な拡張セットだ。

内容物:カード33枚、ルールシート1枚

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ボドゲde遊ぶよ!! phase 12-1

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幻冬舎は9月20日、数字当て推理ゲーム 『タギロン 新装版』を発売する。ゲームデザイン:倉橋良平(ブッコ)、2~4人用、10歳以上、15分、1600円(税別)。

お互い相手の前に並んでいる数字タイルが何か、質問を繰り返して推理するゲーム。オリジナルはブッコがゲームマーケット2014秋に発表した『たぎる論理』。これをボードゲームカフェグループ「JELLY JELLY CAFE」が2017年にリメイクし、『タギロン』というタイトルで発売していたが、デザインを一新し、価格を抑えてリニューアルされた。

数字タイルは、赤と青の0~9が各1枚で、5のみ黄色となっている。2人プレイの場合、数字タイルを各自5枚ずつ取り、ルールに従って並べ、ついたてで隠してスタート。場にある質問カードから1枚を選び、「5はどこ?」「赤の数の合計は?」などと質問し、結果を総合してタイルを特定していく。こうして相手のもつ数字タイルが全て分かったら宣言をし、先に相手が持っているタイルの「数字・色・位置」を言い当てられたら勝利。

相手よりも早く答えを導けるように質問をうまく選んで情報を絞る論理パズルゲーム。3~4人では中央に残っている5枚の色と数字を当てるゲームで、また違った面白さがある。

内容物:数字タイル20枚(「0」~「9」各2枚)、質問カード21枚、ついたて4枚、説明書1枚

broomserviceJ.jpgアークライトは10月11日、魔女のポーション配達ゲーム『ブルームサービス(Broom Service)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ペリカン&A.プフィスター、2~5人用、10歳以上、45~75分、5800円(税別)。

『魔法にかかったみたい(2008年)』のボードゲーム版として、2015年にアレア(ドイツ)から発売されたボードゲーム。同年にドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞し、翌年にはカードゲーム版にもなっている。

プレイヤーは魔女、ドルイド、採集民となって、強力な効果のポーション(魔法の水薬)を生成し、要望に応じて王国各地に届ける配達サービスの仕事をする。ラウンドごとに10枚の役職カードの中から4枚を選んで使用するが、カードには「勇敢な行動」と「臆病な行動」の2種類が記載されていて、どちらの効果を使用するか選択しなければならない。勇敢な行動は、失敗すると何も得られない分、成功すればより多くの報酬を得ることができる。臆病な行動は得るものは少ないが、失敗することがない。

手番には手札から1枚選んで出して2種類の行動のどちらかを選んだ後、順番にほかのプレイヤーも同じカードを持っていれば出し、2種類の行動のどちらかを選ぶ。1周して、最後に勇敢な行動を選んだプレイヤーと、臆病な行動を選んだプレイヤーが行動できる。

ゲームボード上には自分のコマが2つあり、森、山、丘、畑、湖という5つの地形を超えて移動していく。また各エリアにある塔は、配達できる飲み物の色が指定されている。カードを選ぶときは、ほかのプレイヤーがどこを目指しているか読み合って、かぶらないような選択をする。さらに毎ラウンドめくられるイベントカードや、地形に特殊効果をもたらす拡張ゲームも入っており、ゲームごとに新しい展開が生まれる作品だ。

内容物:両面仕様のゲーム盤1枚、プレイヤーコマ10個(5色)、ポーション60個(3色)、勝利点マーカー5個、役職カード50枚(5色)、イベントカード10枚、暗雲タイル24枚、魔法の杖タイル24枚、早見表タイル1枚、拡張ゲーム用嵐タイル8枚、拡張ゲーム用アミュレットタイル15枚(5色)、拡張ゲーム用山岳タイル5枚、拡張ゲーム用森林タイル6枚、拡張ゲーム用丘陵タイル6枚、ルール説明書1冊(※カードサイズ59×91mm)

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ホビージャパンは今秋に発売する予定の輸入ゲームのリスト第1弾を発表した。外国語版に日本語ルールが添付される。いずれも10月中旬発売予定。

10分盗賊:魔法使いの塔(10 Minute Heist: The Wizard's Tower)
ゲームデザイン・N.シビッキー、イラスト・D.マティネッツ、出版社・デイリーマジックゲームズ(アメリカ、2017年)、2~5人用、14歳以上、10分、3000円(税別)。
魔法使いの塔に忍び込んで、お宝を盗み出すスピーディーなカードゲーム。宝物のカードを並べて作られた塔の上から侵入し、欲しいカードのある場所に水平に移動するか垂直に移動して、そのカードを獲得する。カードがない場所には移動できず、垂直に移動するときは上には移動できない。
順番に各自の盗賊コマを移動し、魔法の道具を使い、一番下の出口から脱出するまで、最も合計点数が高くなるように宝を集めることを競う。ほかのプレイヤーが狙っているカードの種類や、呪いがかかった宝に気をつけて。何を狙って、どの種類で優位を得て、どの種類でほかのプレイヤーを出し抜くか、短時間で濃密な駆け引きが楽しめる。

オシリスへの船出(Sailing Toward Osiris)  
ゲームデザイン・D.マッケンジー、イラスト・D.マティネッツ、出版社・デイリーマジックゲームズ(アメリカ)、2~5人用、14歳以上、60~90分、7800円(税別)。
亡くなったファラオのために、威光を讃える記念碑を建てるゲーム。古代エジプト第19王朝末期に実在したファラオ、ラムセス二世の死去にまつわる事実に着想を得て制作された。限られた資源と労働者の中、遺体を乗せた船がメン=ネフェルのオシリスの神殿に到着するまでに完成させなければならない。
システムはワーカープレイスメントとリソース管理、目的達成という、直接攻撃のないユーロスタイル。ゲームは4つの季節にわたってプレイされ、各季節に労働者を袋から引いて、さまざまなアクションに従事させる。スフィンクスやオベリスクや塔門など、王の威光を高める適切な建築物を河畔の適切な箇所に建造する。建造物を作れば作るほど資源の生産は少なくなり、将来の建造物も少なくなる。最後の季節が終わるまでに、十分な資源か、建造する土地を確保しておかなければならない。
手番中にはアクションを1つ実行するだけなので待ち時間も短く、的確なタイミングに重点を置いた戦略性の高い作品。先のファラオを讃える偉業を成し遂げて、次のファラオとなるのは誰か。

タワー・オブ・マッドネス(Tower of Madness)
ゲームデザイン・C.コヴァート、出版社・スマーク&ダガー(アメリカ)、3~5人用、14歳以上、30~45分、9000円(税別)。
クトゥルフ神話がテーマの豪華なギミックを使ったパーティーゲーム。語るもおぞましい恐怖を、理性を失うことなく探索し、世界が終末を迎える前に、異界へと通じる超常的な"門"を見つけ出し、封印して人類を救おう。
4色の理性(マーブル)が詰め込まれた30cmの高さの立体の時計塔が付属。その4面からは、この世ならざる者の触手が無数に(30本)生えており、ダイスを振って探索に失敗したら触手をタワーから抜かなくてはならない。その結果落ちてきたマーブルが、キャラクターの被る探索失敗の結果となる。マーブルによっては探索の値に追加して呪文や知識を得ることができるが、狂気に陥ることも。しかも唯一の破滅のマーブルが落ちてしまったら、大いなるクトゥルフは目覚め、人類は終末を迎えてしまう。

今月7日発売のグラビア付き青年誌『キスカ』10月号(竹書房)にて、漫画『天王寺さんはボドゲがしたい』の連載が始まる。mononofu(もののふ)作。

クールで無口、容姿端麗、運動神経抜群、成績優秀......誰もが気になるミステリアスな帰国子女、天王寺ユリア。 そんな彼女を一方的にライバル視する南森ゆきは、ある日、ユリアの本当の(?)姿を目撃! ゲームをしながら一喜一憂するユリアの姿に、ゆきは、「ボードゲームの不思議な世界」へと惹かれていく。

第1話では『ガイスター』と『カタン』、第2話は『サウマウマウ(サムマウマウ)』、第3~4話には『魔法の掃除機』が登場。南森ゆきが部活に加入し、さまざまなボードゲームを通してボードゲーム愛好者の天王寺ユリアたちと親交を深める。はたして南森ゆきはボドゲ沼にはまるのか?

作者のmononofu(もののふ)氏は少女漫画誌にて編集長期待賞、新人賞等を受賞し、漫画アシスタントを勤める傍ら、イラストレーターとしてソーシャルゲームのキャラクターデザイン、カードイラストなどを手がけている。ボードゲームは軽めから重めまで幅広く遊び、中でもブラフ系、正体隠匿系、推理系が好きだという。

ボードゲームがテーマの連載コミックとしては、単行本も好調の『放課後さいころ倶楽部』(小学館『ゲッサン』)のほかは、『遊びたがりの霧生(きりゅう)さん』(KADOKAWA『電撃大王』)は作者の体調不良で休載となっており、それ以来の新連載となる。楽しみにしてチェックしよう。

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ピラミッドの作り方(Pyramids)

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ピラミッドだけじゃないよ

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採石場からカードを取って、美しいピラミッドとオベリスクと王家の墓を作るカードゲーム。『エリジウム』のデザイナーコンビによるもので、手番選択の悩ましいゲームだ。

毎ラウンド中央に、プレイヤー人数分の石材カードが2枚一組で並ぶ。これらを見ながら、スタートプレイヤーから神タイルを1つ選ぶ。神タイルによって石材カードを取る順番と、建設できる建物が決まる。1番先に取れる「ホルス」はピラミッドしか建設できず、2番目の「アヌビス」はピラミッドと王家の墓、3番目の「ケプリ」はピラミッドとオベリスク、4番目の「セクメト」は全部を建設できる。場に欲しいカードがあり、かつほかのプレイヤーも取りそうだったら、建設できる建物が少なくても順番が先になる神を取る。この駆け引きが悩ましい。

石材カードには5色の石がさまざまな組み合わせで描かれており、どの建造物にも使えるが、それぞれ得点方法が異なる。ピラミッドは同じ色の石が長くつながっているほど得点が高く、また全色をまんべんなく使うとボーナスもある。オベリスクは一番多い色の段数、王家の墓は色ごとにプレイヤー間で一番多いものが得点。さらに「グリフ」というシンボルが建造物に一致していればボーナスが入る。いずれも今欲しい色や、これから伸ばしたい色を考えてカードを選ばなければならない。

神タイルで手番順が決まったら、順番に場から石材カードを手札に補充し、そこから1~3枚を自分の建造物に付け加える。ピラミッドは土台から最終的に4段になるように重ねていき、オベリスクは一列に重ねる。王家の墓は伏せてまとめておく。基本的には配点が高いピラミッド優先で、適合しない色のカードはオベリスクに、それも合わなければ王家の墓に入れることになるだろう。

毎ラウンド、ピラミッドには必ず1枚を置かなければならないので、10ラウンドで全員10枚置いてピラミッドが完成し、ゲームは終了となる。各建造物について得点を計算し、合計得点の多い人が勝つ。

3人プレイで30分、5人プレイで40分ぐらい。ピラミッドで同色をできるだけ長くつなげる作戦と、全色ボーナスを狙ってまんべんなくつなげる作戦があるようだ。欲しい色を巡ってエキサイティングな戦いが繰り広げられた。もう少し伸ばしたいところでいいカードが取れず。

特殊能力やボーナスカードなどもなく至ってシンプルにまとめられ、その分プレイヤー間の駆け引きがクローズアップされた作品。「取ーらーれーたー!」が頻発する。

Pyramids
ゲームデザイン・M.ダンストン&B.ギルバート/イラスト・C.ショシィ&M.メンツェル
イエロ(2017年)+ホビージャパン(2018年)
2~5人用/10歳以上/30分

「○○専」という選択

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新作のリリースが年々増加している一方、仲間と集まって遊ぶ時間は頑張ってもなかなか増やせない。先月行ったアンケートでは、次から次へと新作が発売される中、1つのゲーマーズゲームを繰り返し遊び続けられない現状が浮かび上がってきた。ボードゲーム愛好者は、やり込むのをあきらめて多くの種類を遊ぶか、購入する数を絞って1つの作品をやり込むかというジレンマにさらされている。

このような状況の中、長年の愛好者に、購入数も遊ぶ機会も少なくなっている方が見受けられる。しかも単に飽きたとか、ほかの趣味に移行したというわけではなく、新作が多すぎて追いきれないからという理由である。日本語版のリリースはこの5年で倍増し、年間100タイトルを超えるまでになった。かつては日本語版なら何でも買うということが可能だったが、今は難しい。つまりマニア特有のコンプリート欲求をどのように解消するかという問題なのだ。

そこで提案したいのが「○○専」。自分の好みに範囲を絞ってコンプリートするという方法だ。ドイツのボードゲームデザイナー、フリーデマン・フリーゼはインタビューでボードゲームを音楽に喩え、「メタル、パンク・ロック、ヒップホップなど全部聴かないのと同じで、好きなものにフォーカスすればいいんだ」と言っている。さてどんな○◯専があるだろうか。

ウヴェ専、クニ専、フラガ専
好みのデザイナーで絞り、そのデザイナーの作品は日本語版であろうと輸入版であろうと徹底的にコレクションしてやり込む。ウヴェ専は多分それだけで満ち足りるぐらいの重さと発売ペースがある。

アレア専、ルックアウト専、ハンス専
同様に出版社で絞る方法。グラフィックデザインや箱サイズが統一されているので、並べると気持ちいい。難点を挙げるとすれば当たり外れが大きかったり、会社の方針がぶれたりして、粒ぞろいになりにくいことか。国内ならオインク専も。

大賞専
ドイツの多くの家庭は年に1タイトルだけ、ドイツ年間ゲーム大賞の受賞作を購入するという。ファミリー向けなのでルールがごてごてしておらず、長く遊び続けられる。物足りないならばエキスパート大賞も入れて年に2タイトルずつ、あるいはドイツゲーム賞1位も入れて年に3タイトルずつ。赤ポーンのマークが印刷されているものを選ぶと統一感もある。

ゾンビ専、ピラミッド専、クトゥルフ専
好きなテーマで絞る方法。自分が持っているほかの趣味とリンクしているならアリ。

トリテ専、ワープレ専、デッキビルド専
好きなゲームシステムで絞る。年によってトレンドがあり、最近は複合しているので難しいかもしれない。

パーティー専、2人専
自分が遊ぶ環境に応じて、プレイ人数で絞る。

実際はこれらの中からいくつかを複合させることになると思うが、こうすればコンプリート欲求も満たされ、かつ新作もほどよいペースでフォローできるのではないだろうか。一番のメリットは、話題になっているからといってつい手を出してしまい、かといって自分の好みではないため積みゲーになってしまうリスクを回避できる点にある。

まずは自分のボードゲーム棚を観察して、並んでいるボードゲーム、よく遊んでいるボードゲームにどういう傾向があるかを考えてみるとよいだろう。管理人はドラ専。寡作なのでちょうどよいペースです。

シュピール'18:ルックアウトシュピーレ

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ネオム(Neom)
ゲームデザイン・P.ソットサンティ、イラスト・K.フランツ、1~5人用、10歳以上、45分。
3世代にわたって未来の都市を建設するタイル配置ゲーム。プレイヤーは建築家となって適切なタイルを選び、魅力的な住環境と経済発展を両立させなければならない。各世代にはドラフトで7枚のタイルを選び、お金や資材を支払って自分のボードに配置する。タイルには商業、住居、工場、資材、防災の5種類があり、十字路やT字路が描かれていて、道路網がつながるよう、そしてできるだけ収入の高い組み合わせになるように配置する。災害が起これば、消防署があると延焼を予防できるだろう。最後に勝利点の最も高い都市を作ったプレイヤーが勝利する。

ジンジャーブレッドハウス(Hexenhaus)
ゲームデザイン・P.ウォーカー=ハーディング、イラスト・A.アルカートン、2~4人用、8歳以上、30~45分。
『クマ牧場』に続くウォーカー=ハーディングのパズルゲーム。魔法の森の魔女となってお菓子の家を作り、お菓子が大好きなおとぎ話キャラクターを捕まえる。お菓子の家は3×3マスの建築スペースに、1×2マスのタイルを重ねて建設し、覆われたマークの効果でジンジャーブレッドを獲得したり、おとぎ話キャラクターを確保したりする。おとぎ話キャラクターにはそれぞれ好物とするジンジャーブレッドがあり、それを支払うことで捕まえて得点にできる。お菓子の家はだんだん高くなっていき、ボーナスカードに描かれた条件を満たすことでさらに得点が入る。得点の高いおとぎ話キャラクターを捕まえられるように、効率の良いジンジャーブレッド集めがポイントとなる。

カヴェルナ:忘れられた部族(Caverna: Vergessene Völker)
ゲームデザイン・A.ウィルバー&U.ローゼンベルク、イラスト・J.C.ゴンザレス&K.フランツ、1~7人用、12歳以上、30~210分。
ファンのプロジェクトから初の拡張セットが誕生。最初から3人でゲームを始められるが資源を取りこぼしてしまうケイブゴブリン、森林スペースに部屋を作れるけれども山地スペースを掘るにはルビーを支払わなければならないエルフ、イヌもロバも食べてしまうが食料消費量が多いトロルなど、さまざまな長所と短所をもった8つの部族が登場し、それに応じて32の部屋も加わる。新しい部屋はこれまでの部屋と差し替えて使い、特別な配置ルールもある。ゲームごとに部族を変えてさまざまな展開が楽しめるようになっている。

カヴェルナ:洞窟対決2 鉄器時代(Caverna Höhle vs. Höhle 2. Epoche: Die Eisenzeit)
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、イラスト・K.フランツ、1~2人用、12歳以上、45~60分。
基本セットから続けてもう4ラウンドプレイするための拡張セット。2つの時代を続けてプレイするが、第2時代だけでプレイできるショートゲームも可能。第2時代はドワーフ4人ずつをもち、1ラウンドに4つのアクションができる。基本セットのゲームと同様、交互にタイルを取って自分の洞窟に配置していくが、第2時代からは新しい資源として鉄が登場し、鉄棒から始めて武器に加工していく。新しい部屋タイルが21枚加わり、洞窟も8マス増える。

アイス・オブ・スカイ:ドルイド(Isle of Skye - Druiden)
ゲームデザイン・A.プフィスター&A.ペリカン、イラスト・K.フランツ、2~5人用、10歳以上、60分。
昨年秋に発売された『放浪者』に続く2番目の拡張セット。フェイズ4のタイル購入フェイズが2部に分かれる。はじめは通常通りほかのプレイヤーのタイルを購入し、次にドルイドボードからタイルを購入できる。このドルイドタイルは通常の地形タイルだが、石板や巻物がついており、石板はゲーム終了までに特殊効果をもたらす。巻物は基本ゲームと同じく、勝利点やお金になる。最小限のルール変更で新しい展開の可能性をもたらす。

パッチワーク・エクスプレス(Patchwork Express)
ゲームデザイン・U.ローゼンベルク、2人用、6歳以上、20分。
ボードが9×9マスだった『パッチワーク』を7×7マスにして、時間トラックも短くして子どもでも遊べるようにしたライト版。タイルは明るい色と暗い色に分けられ、大きさも異なる。小さなものほど、終盤に穴を埋めるのに役立つだろう。

アグリコラ:ブブルクスデッキ(Agricola - Bubulus Deck)
昨年発売された「アーティフェクスデッキ」に続く、職業カード60枚と小さな進歩カード60米が入ったカードセット。ファンサイト「プレイ・アグリコラ」でバランス調整済み。『アグリコラ』新版にはAデッキとBデッキが48枚ずつ入っているが、2つの追加デッキを加えて基本ゲームのデッキが各168枚ずつとなり完成する。

ヌースフィヨルド:カレイデッキ(Nusfjord: Schollen Deck)
基本セットに入っている3種類のデッキの次のデッキ。新しい44枚の建物カード(No.401-454)と初の女性を含む長老カード、紙製のコインと差し替えられる金属製のコイン25枚が入っている。

建築士ティボール:王の使命のもとに(Tybor der Baumeister -- Im Auftrag des Königs)
ゲームデザイン・D.ラッペル
オーストリア・ボードゲーム博物館と共同で昨年発売されたカードゲームのミニ拡張セット。カード24枚で3つのモジュールが入っており、ゲームに新しい展開を加えることができる。

うんちしたのだあれ?(Who Did It?)

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うんちしたのは......誰か分からない

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うんちの犯人の疑いをほかのプレイヤーに押し付けあうカードゲーム。犯人は次第に絞り込まれていくが、それが誰だったか覚えていないとしらを切れない。

各プレイヤー、6種類のペットが描かれたカードをもってスタート。スタートプレイヤーが手札からカードを出して、「ネコじゃないよ、ウサギがやったんだよ」というように、別のペットにうんちの疑いをなすりつける。ほかのプレイヤーは、その宣言を聞いてすかさずウサギのカードを出し、出した人が「ウサギじゃないよ、金魚だよ」というように別のペットに疑いをなすりつけていく。

こうして手札を全部出すことができたらゲームから抜けることができるが、すでにほかの全員が出したペットを宣言してしまったらペナルティとしてリビングルームのウンチを片付けなければならない。

最初はどの動物も人数分いるわけが、ゲームが進むにつれて全員のカードが減っていき、疑いを押し付けようにもその動物がいないかもしれない。どの動物が何回言われたかを正確に記憶できれば、まだ言われていない動物を当てることができるわけだが、同時プレイのスピーディーな展開の中で、正確に記憶することは不可能に近い。ここが記憶ゲーム特有の重苦しさを緩和している。あまり言われていない動物は何だったか、何となく感覚で答えるしかない。そのあやふやさが楽しい。

ゲームは誰かが1人残されるよりも、その前に誰かが間違うほうが多い。だからできれば序盤にどんどん出して、終盤は黙っているというリスク回避策もある。だが持っている動物がコールされれば出さざるを得ないわけで、終盤に向けて緊張感がどんどん高まっていく。誰かが間違うたびに悲喜こもごもの歓声が上がるパーティーゲームだ。

Who Did It?
ゲームデザイン・J.ファブル=ゴダール/イラスト・S.オーギア
ブルーオレンジゲームズ+テンデイズゲームズ(2018年)
3~6人用、6歳以上、20分
テンデイズゲームズ:うんちしたのだあれ?

アンケート:新作ゲーマーズゲームやりこみ度

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Q133:新作ゲーマーズゲーム、どれくらいやりこむ?

A.1年以上 15票(11%)
B.1年ぐらい 13票(10%)
C.数回程度 106票(79%)

近年、ゲーマーズゲームに多くの要素が詰め込まれるようになっています。これまでの作品と差異化をはかるとともに、プレイするたびに展開が異なるような設計でリプレイアビリティを上げようとしています。その一方、毎年どんどん話題の新作がリリースされるようになっており、どんなに面白いと思っても繰り返し遊ぶことが難しくなってきました。

アンケートでは、数回程度という方が8割近くに上り、1年以上続けて遊び続けるという方は1割という結果で、消極的ノンリプレイ派(本当は何度も遊びたいのにあまり遊べない状況にいる方)が増えている様子です。相当な分量のルールを覚えて、数回しか遊ばないのはもったいないことだと思います。

このような状況でも、新しいルールに接することに楽しみを感じられる続けていけると思いますが、そこに一抹の虚しさを感じるならば、絞り込んでやりこむか、ルール分量の少ないゲームに切り替えるという転換も必要になってくるかもしれません。私もこの頃、新作フィルターの目をもっと細かくして絞り込み、旧作を遊ぶ時間を作ることを検討しています。

今月のアンケートはメガネ率です。ボードゲームを遊ぶ人にはメガネをかけている人が多いように思われますが、実際のところどうでしょうか。またそうだとすれば、それはなぜなのかを考えてみたいと思います。3択でご回答ください。

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