第2回東北ボードゲームフリーマーケットを終えて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

去る9月23日(土祝)、山形県長井市の西根地区公民館にて行われた第6回「ぼくらの文楽(ぶんがく)」内イベントとして、第2回東北ボードゲームフリーマーケットが開催された。420個のボードゲームが出品され、260名が来場し320個を購入した。
第2回東北ボードゲームフリーマーケット
形式は前回と同じで、事前に配布されたラベルに価格や出品者名などを記入して持ち込む方式。ブースに分けず、キッズゲーム、ファミリーゲーム、ゲーマーズゲーム、国産ゲームとだいたい分類して出品物を並べた。人によって10~100タイトルと出品数が大きく異なり、公民館の会議室という限られた空間のため、ブース方式よりもこちらのほうがよい。
会場は一方通行で、ゲームを選んで出口近くにある会計で支払う。その際にラベルを取り、後で出品者ごとに分けて精算する。手数料は売上1個につき50円で、全て会場費として本部に支払った。
「ぼくらの文楽」は10時からだが、午前中に会場設営と展示を行って13時からスタート。1時間前から並んでいた方は東京からいらっしゃったそうだが、都市部のフリーマーケットと比べれば並ぶ時間は短いほうだろう。それでも開場時には30人ほどが行列を作り、行列がなくなったのは30分後ぐらいだった。
会場内ではじっくりと時間をかけて吟味して、5個ぐらい購入する方が多かったように思われる。地元の顔見知りは少なかったが、小学生や親子連れの姿も見られた。出品者はしばらくは会場整理や来場者カウントをしていたが、落ち着いてから来場者と喋ったり、お客として購入したりできた。
客足が落ち着いた15時頃からは、売れ残ったものを割引し、ゲーム内容を説明する余裕も生まれる。一度購入してからしばらくして戻り、安くなったのを見て買うという方も見られた。この点でフリーマーケットだけでなく、コンサートやキッチンカー、クラフトショップなどがある総合フェスのメリットが活かされたと思う。
精算は16時のお開き前から始めていたので、16時半ごろには大方済んでしまった。ひとりひとり呼び出されてダイストレイにのせた売上金を渡され、ほかの皆が拍手すると、達成感と共に連帯感を感じる。このあたり、神尾さんと鴉さんの手際のよさが光った。
17時のイベント終了とともに売れ残ったものを搬出し、夕食や温泉に行ってからお寺に集合。今度は「お寺でボードゲーム」の開始である。地元の方も集まって16名。卓分けをせず、『テレストレーション』『人狼』『5秒ルール無修正版』『プライバシーナンバーズ』を24時まで遊んだ。遠方の方はそのまま本堂にお泊り。
手探りだった第1回と比べ、出展者スタッフが要領を得てスムーズなフリーマーケットとなった。名札、金庫、ラベル入れ、釣り銭用小銭、持ち帰り用紙袋など、必要な物品が自然と揃っており、東北らしくのんびりした和やかな雰囲気で居心地がよい。溢れかえっていたうちのボードゲーム棚も、これでようやくはみ出さなくなった。来年の開催がもう楽しみだ。