2018年6月アーカイブ

ザ・マインド(The Mind)

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空気を読んで出す

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以心伝心でカードを昇順にプレイする協力ゲーム。今年のドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされている話題作である。ゲーム中に発言できないゲームとしては昨年のノミネート作『マジックメイズ』以上の集中力が求められ、神経が衰弱する。

ゲームはレベル1から始まる。レベル1は、各プレイヤーにカードが1枚ずつ配られる。全員集中したらゲームスタート。

カードは1から100の数字があり、数字の低い順にプレイしなければならない。手札より数字の高いカードを誰かがプレイしてしまったらライフを1失い、ゲームを続行する(プレイされたカードより低い数字のカードは全て捨て札にする)。

こうして全員が手札を出し切ったらレベル1クリア。手札を2枚にしてレベル2に進む。こうしてプレイ人数に応じたレベルを全てクリアできれば全員の勝利となる。

どうやって発言もジェスチャーもシてはいけない中で順番に出せるかというと「間」である。1のカードはスタートしたらすかさず出すのは分かるだろう。2~5のカードはちょっとだけ待って、6~10は一息おいて出すという感じだ。通しサインは不可だが、数字の大きいカードしかなければ一旦テーブルに伏せたり、よそ見をしたりして、今自分に出すつもりがないことをアピールする。

とはいえ1番違いを「間」だけで判断するのは非常に難しい。そこでお助けが手裏剣カード。ゲームが膠着したとき、一旦中断して協議し、全員が同意すればこのカードを投入する。すると各自手札の一番低いカードを1枚、表にして捨て、そのカードをヒントにできる。

レベルごとにライフや手裏剣がクリアボーナスとして入ることもあるが、最終レベルをクリアする前にライフが尽きれば全員の敗北。私の経験で勝率は3~4割といったところか。

しかしその上に、カードを伏せて出していく(プレイされたカードを次に出すヒントにできない)上級ルールがあり、もっとマゾヒスティックにプレイすることもできる。ゲーム中の苦しさは、クリアできたときの歓喜に変わる。その感動を味わいたくてまた遊んでしまうのだ。

The Mind
ゲームデザイン・W.ヴァルシュ/イラスト・O.フロンデンライヒ
ニュルンベルガー・シュピールカルテン出版(2018年)
2~4人用/8歳以上/15分
ゲームストア・バネスト:ザ・マインド
アークライト社より日本語版発売予定

リアルタイムゲーム『ニンブル』日本語版、7月中旬発売

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nimbleJ.jpgホビージャパンは7月中旬、リアルタイムのパターン認識ゲーム『ニンブル(Nimble)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・P.ユルゲンセン、イラスト・C.シュップ、2~4人用、6歳以上、5分、2400円(税別)。

ローゼンベルクの起用と、『メモアァール!』のヒットで脚光を浴びたシュピールヴィーゼ出版(ドイツ)が今夏リリースする新作。全員同時プレイのスピードアクションゲームで、6つの古典文学を駆け抜ける。

プレイヤーは自分のカードを1セットずつ持ち、できるだけ早くなくすことを目指す。場に3枚のカードが表向きに用意してスタート。自分の山札からカードをめくり、場のカードの中心の色と、周囲の色が一致していればプレイできる。合わなければ一旦捨て札にして、さらにめくるか、状況に応じて捨て札を山札に戻す。場の3枚のカードがどんどん上書きされていく中、カードの処理を手早く行って、出せるカードをどんどん探し出そう。

誰かが自分のカードを全てプレイしたらゲーム終了。最後に正しくカードを出せたかチェックして、間違ったカードを出していたプレイヤーは脱落となる。スピードと共に、正しい判断も試される。

カードのモチーフは「八十日間世界一周」「ピノキオ」「不思議の国のアリス」「ドンキホーテ」「宇宙戦争」「白鯨」という6つの世界古典文学。古典文学のイラストも美しく、大人同士でもファミリーでもエキサイティングなゲームだ。

内容物 カード120枚(4種類各30枚)、ルールシート

GMマガジン4号本日発売、クニツィアのゲームが付録

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書苑新社は本日、グループSNEのアナログゲーム誌『ゲームマスタリーマガジンVol.4』を発売した。B5版160ページ、2000円(税別)。

TRPGとボードゲームの両方を扱う専門誌。ボードゲームはライナー・クニツィア特集で、数多くの作品の中からグループSNEの安田均氏をはじめ愛好者がお薦めの作品を語る(当サイトの管理人も寄稿)。杉本=ヨハネ氏の傑作ボードゲーム攻略講座もクニツィアの『ロストシティ』。

ボードゲームコミックは磨伸映一郎氏の『アナゲ超特急』(今回の題材は『ダンジョンファイター』)、冬城あおい氏の『めいことボドゲ』が連載。『コボルドのゲームデザイン』翻訳連載ではM.セリンカー(『丘の上の裏切り者の館』)が登場する。

付録にはクニツィアの未発表作品『紫禁城(The Forbidden City)』。龍の力を借りて勢力を拡大するタイル配置ゲームで、コンポーネントも切り取り式で全て入っている。

ヴァイキングの冒険『レイド』日本語版、7月中旬発売

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raidsJ.jpgホビージャパンは7月中旬、ヴァイキングがロングシップで世界を探検をする冒険ゲーム『レイド(Raids)』日本語版を発売する。ゲームデザイン:M.ダンストン&B.ギルバート、イラスト・ビバウン、2~4人用、8歳以上、40分、5000円。

オリジナルは2018年、イエロ社(フランス)から発売された。日本語版同時発売となる『ピラミッドのつくりかた(Pyramids)』と同じイギリス在住のデザイナーコンビの作品。強力なロングシップを建造し、勇敢なヴァイキングの乗組員を集め、世界を探検して栄誉を競う。

ゲームは4ラウンドにわたって行われる。毎ラウンドのはじめにタイルが並べられ、今回のロケーションが決まる。手番には空いているロケーションに船を移動してそこにあるタイルを取るか、すでに誰かがいるところに船を移動して戦争を始める。戦争では攻撃側がヴァイキングを1人犠牲にし、防御側はヴァイキングを2人犠牲にするか、その場所を明け渡さなければならない。防御側が2人犠牲にしたら今度は攻撃側が3人犠牲にする......というような競りが行われる。

こうして次の手番まで防御できればお宝を獲得でき、ラウンドの最後に売ったり、斧を集めてモンスターとの勝率を上げたりできる。ラウンドの最後に最多ボーナスがあり、4ラウンド合計の栄誉ポイントで勝敗を決める。

手番順は一番後ろにいる船からだが、近場は先に出航したロングシップが荒らした後なので、どれだけより先に進み、ほかのヴァイキングより早く略奪するかが腕の見せどころ。自分のロングシップに遠征で獲得したタイルを配置して改良する要素や、ユニークなヴァイキングミープル、金属製コインも魅力の冒険ゲームだ。

内容物 ワールドボード1枚、ロングシップ・ボード4枚、ロングシップ・マーカー4個、遠征タイル75枚、金属製コイン20枚、ヴァイキングコマ40個、ルールブック

ボードゲーム棚の地震対策

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先日の大阪北部地震では、ボードゲーム愛好者から自宅のボードゲーム棚の悲惨な状況がツイッターで報告された。

地震はどこでも起こるもの。そしてボードゲームは滑りやすく、棚から簡単に飛び出してしまう。明日は我が身と考えて、どのような対策ができるだろうか。

今回助かったというのがギチギチに詰めるという方法。

特に天井までギチギチに詰めておくと、ボードゲームが突っ張り棒の役目を果たして棚の転倒を防ぐことができるかもしれない。

東日本大震災のときは、ワイヤーネットを結束バンドで固定するという方法が紹介された。材料は100円ショップで調達できるものばかり。

しかしギチギチに詰める方法も、ワイヤーネットをかける方法も、普段遊ぶときにボードゲームを出しにくくなるという欠点がある。普段出しやすく地震も想定した収納方法は、

1.縦置きで収納する
横置きはボードゲームの自重が広い面積に分散し、その分滑り落ちやすくなる。縦置きすることで圧力が高くなってすべりにくくなる。

2.バンドで箱をとめる
縦置きにするとどうしても起こるのが、コンポーネントが下の方に寄って箱が半開きになってしまうこと。そこでゴムバンド(モビロンバンド、べんりーベルト、ランチベルト)でとめるとよい。棚から滑り落ちても中身が飛び散るのを防ぐことができる。

3.棚に滑り止めテープを貼る
棚の手前に滑り止めテープを貼ることで、摩擦係数をあげ、棚から滑り落ちにくくする。透明テープを棚の一番手前に貼るだけなので、ボードゲームをいちいち取り出さなくてよく、見た目にも変わらない。横置きでは一番下のボードゲームにしか効かないため、縦置きが前提となる。

縦置き&バンドの使用は、東中野の「ディアシュピール」などいくつかのボードゲームカフェ・プレイスペースで行われている。大きさを揃えて並べれば見た目もよい。

今回の大阪北部地震では、本棚の下敷きになって亡くなった方がいた。ボードゲームは本ほど重くないが、コンポーネントの多い重量級ゲームが上から直撃してきたら怪我は免れないだろう。少なくともボードゲーム棚の下で寝るのは(ボードゲームに埋もれて死ぬのが本望だとしても)避けるべきである。棚の置き場所も重要なポイントである。

『ピラミッドのつくりかた』日本語版、7月中旬発売

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pyramidsJ.jpgホビージャパンは7月中旬、『ピラミッドのつくりかた(Pyramids)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.ダンストン&B.ギルバート、イラスト・C.ショシィ&M.メンツェル、2~5人用、10歳以上、30分、3000円(税別)。

オリジナルは2017年にイエロ(フランス)から発売された作品。ドイツ年間エキスパートゲーム大賞ノミネート作品『エリジウム』のデザイナーコンビが手がけたカード配置ゲームで、建設カードをドラフトしてピラミッドの完成度を競う。神々を称え、最高の石を手に入れ、権威あるネクロポリスを造り上げよう。

プレイヤーはそれぞれ古代エジプトの王朝を率い、自分の王朝が何世代にもわたって栄え続けるよう神々に祈りを捧げ、名誉をかけて「ネクロポリス(永遠の眠りと栄光の都)」を建設する。ネクロポリスはピラミッド、オベリクス、王家の墓で構成される。採石場から最も良い組み合わせの石を選択し、設計を最適化して、最も有名なネクロポリスを作り上げる。

毎手番、プレイヤーは最初に「神」を選択し、それによって建設する順番と、建設できる建造物が決まる。この「神」の示す順に、テーブル上に並んだ建設カード(建設に必要な石が記載)2枚のペアをドラフトし、「神」の指示のある建造物にカードを配置していく。ピラミッド、オベリスク、王家の墓はカードの配置方法が異なり、配置した石のつながりにより勝利点が得られる。10ラウンドでゲームは終了となり、自分の3つの建造物の勝利点合計が最も多いプレイヤーが勝者となる。

エジプト神の効果はユニークで、カードドラフトの駆け引きと、ネクロポリス完成への戦略を豊かにするライトストラテジーゲームだ。

内容物:建設カード105枚、神タイル5枚、早見表カード5枚、先手プレイヤートークン1個、スコアシート1冊、ルールブック1部

ボードゲームデザイナー名鑑

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生まれ年順。今何歳なのか、同年代は誰か、誕生日はいつなのかなどが分かります。

シド・サクソン Sid Sackson(1920/2/4-2002/11/6)
アメリカ・シカゴ生まれ。ゲリー、インディアナ、フィラデルフィア、ペンシルバニアを経て、ニューヨークに移住。一男一女で孫も2人いた。1943年から建築エンジニアの職に就くが、3年後の1946年からゲームを発表し始める。1962年には、8才のときから温めていたという名作「アクワイア」で一躍有名になる。1970年よりフルタイムのゲーム作家として精力的に活動を始め、100タイトル以上の作品と、『A Gamut of Games(シド・サクソンのゲーム大全)』などのゲーム関係の著作を世に出す。晩年は趣味のダンスなどを嗜みながら、ゲームにも愛情を注いでいたが、アルツハイマー病で施設に入り、82歳で世を去った。
ドイツ年間ゲーム大賞:フォーカス
その他代表作:アクワイア、キャントストップ

アレックス・ランドルフ Alex Randolph(1922/5/4-2004/4/27)
アメリカ生まれ。大学では哲学を専攻、兵役では通信部門に入った。1961年よりゲーム作家として仕事を始める。1961年より1968年まで日本に住み、将棋有段者となる。加藤一二三九段との親交もある。2004年ヴェネツィアで逝去。
ドイツ年間ゲーム大賞:ザーガランド
その他代表作:はげたかのえじき、ガイスター、ツイクスト

ヴォルフガング・クラマー Wolfgang Kramer(1942/6/29-)
ドイツ・シュトゥットガルト出身。コーンタル(Korntal)在住。経営学を修め、大企業シーメンスのデータ開発チーフを経てドイツ初の職業ゲームデザイナーになる。理想は「全く新しいタイプのゲームを開発すること(einen ganz neuen Typus von Spiel zu entwickeln)」。友人であるミヒャエル・キースリングやリヒャルト・ウルリッヒとのコンビで数々の人気ゲームを生み出す。
ドイツ年間ゲーム大賞:アンダーカバー、アウフアクセ、エルグランデ、ティカル、トーレス
ドイツゲーム賞:ニムト、エルグランデ、ティカル、トーレス

ベルント・ブルンホファー Bernd Brunnhofer(1946/7/26-)
オーストリア・グラーツ出身。ミュンヘンで社会学を学んだ後、83年にハンス・イム・グリュック社を設立。多数の傑作を生み出す。編集者として活躍してきたが、関係者の名前をもじった仮名「ミヒャエル・トゥメルホファー」で『サンクトペテルブルク』を発表し、デザイナーとしても名声を高めた。
代表作:サンクトペテルブルク、ストーンエイジ

ハイム・シャフィール Haim Shafir(1950/?/?-)
イスラエル・ハイファ出身。テルアビブ在住。1980年台からボードゲームを発表し始め、1990年発売の『ハリガリ』が大ヒット。キッズゲームからライトで繰り返し遊べるカードゲームまで数多く発表している。
代表作:ハリガリ、スピードカップ


アラン・R.ムーン Alan R. Moon(1951/11/18-)
イギリス・サウスハンプトン生まれ。子供の頃から『リスク』に親しむ。16歳でカナダに移住、さらに18歳の時にアメリカへ。ほどなくしてベトナム戦争に駆り出された。帰国後ゲーム誌のライターをする傍ら、ゲームを考案。やがてドイツに共同出資でホワイトウィンド社を設立し、90年ごろからゲームを発表し始める。これが好評を博し、ドイツの大手メーカーから声がかかるようになった。2004年2月に結婚。
ドイツ年間ゲーム大賞:エルフェンランド、チケットトゥライド
その他代表作:インカの黄金

クラウス・トイバー Klaus Teuber(1952/6/25-)
ドイツ・ヘッセン州生まれ。歯科技工士の傍らヒット作を連発し、TMシュピーレ(1993年)、ゴルトジーバー(1995年)設立にも関わっていたが、『カタン』のヒットで1999年から専業ボードゲームデザイナーとなる。2002年に息子のグイド・トイバーと共に有限会社カタンを設立し、カタンのライセンス管理やデジタル化を行っているほか、もうひとりの息子であるベンヤミン・トイバーと親子で新作を制作している。
ドイツ年間ゲーム大賞:バルバロッサ、貴族の務め、ドルンター・ドリューバー、カタン
ドイツゲーム賞:貴族の務め、さまよえるオランダ人、カタン、レーベンヘルツ

ウィーン・ボードゲーム・アカデミー(D.デ・カサン代表)は25日、今年のオーストリアゲーム賞「シュピール・デア・シュピーレ」(Spiel der Spiele)を発表し、『イスタンブール:ダイスゲーム(Istanbul - Das Würfelspiel)』が大賞に選ばれた。このほか、キッズ・ファミリー・フレンド・フリークの4つの部門でヒットゲームが発表されている。

オーストリアゲーム賞は、選考委員が予め候補作を絞り込み、最終的にゲーム経験の少ない人に遊んでもらってその評価で決めている。コアな愛好者が選ぶことが多いゲーム賞の中で、広く遊びやすい作品を選んでおり、ドイツ語圏のショップではドイツ年間ゲーム大賞に次いで影響力の大きい賞とされる。

『イスタンブールダイス』はドイツ年間エキスパートゲーム大賞を受賞した『イスタンブール』のダイスゲーム版として昨年、ペガサスシュピーレ(ドイツ)から発売され、日本語版は今年1月にホビージャパンから発売された。5個のダイスを振り、出たアイコンと、それまでに蓄えた商品マーカーを使ってルビーを集めるゲーム。プレイ時間は『イスタンブール』から20分ほど短縮され、この賞がターゲットとする全てのボードゲーム愛好者が楽しみやすいものとなっている。

このほか、キッズ、ファミリー、フレンド、エキスパートの4部門で「ヒットゲーム」が3~4タイトル挙げられている。また大賞のほかにお薦めの特別賞として、スマホやタブレットの指示でクイズやミニゲームに挑戦する『インタラクション』が選ばれた。

【オーストリアゲーム賞2018】
大賞「シュピール・デア・シュピーレ」
イスタンブール:ダイスゲーム(Istanbul - Das Würfelspiel / R.ドーン / ペガサスシュピーレ)

キッズ部門ヒット
シュララフィアのサル(Schlaraffen Affen / シュミットシュピーレ)
スピードカラーズ(Speed Colors / ゲームファクトリー)
サンゴ礁の深海(Tief im Riff / アミーゴ)

ファミリー部門ヒット
アズール(Azul / ペガサス)
サラマンバ(Salamamba / ピアトニク)
ウッドランド(Woodlands / ラベンスバーガー)

フレンド部門ヒット
5ミニットダンジョン(5 Minute Dungeon / コスモス)
バニーキングダム(Bunny Kingdom / イエロ)
クアックザルバー(Die Quacksalber von Quedlinburg / シュミット)

フリーク部門ヒット
テラミスティカ・ガイアプロジェクト(Gaia Project / フォイアーラント)
ヘブン&エール(Heaven & Ale / エッガートシュピーレ)
パルサー2849(Pulsar 2849 / チェコゲームズ出版)

特別賞
インタラクション(Interaktion / ルディゲームズ)

Brettspielbox: 18. Österreichischer Spielepreis

ボードゲーム王選手権2018、参加者募集開始

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8月4日(土)、東京卸商センター(浅草橋駅徒歩5分)にて、ボードゲーム王選手権2018が開催される。11:30~17:00、現在参加者募集中。ペアで申し込みでエントリー料6000円。

3人1組で34チームが参加した昨年に引き続き2回目となるボードゲーム大会。クイズや競技形式ゲーム、全体ゲームなど、数々の種目の予選と、予選上位5チームによる早押し形式のボードゲームクイズでボードゲーム王を決する。

実行委員会にはすごろくやと、前回企画運営を担当したやおよろズのほか、賽苑、タンサン、テンデイズゲームズ、ボードゲームおっぱい、メビウスゲームズが名を連ねる。前回とは趣向を変えて、ここでしか遊ぶことのできないゲームや限定グッズも登場するという。

翌日には同会場にて「すごろくや祭2018」が行われ、両方のイベントに参加するチケットは1人1000円引きとなる。エントリーは下記ウェブサイトにて。

ボードゲーム王選手権2018

ゲームマーケット2018秋:出展受付7月9日まで

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ゲームマーケット事務局は18日、ゲームマーケット2018秋(11月24・25(土・日)東京ビッグサイト)の出展募集(第一次)を開始した。7月9日まで。定数を上回った場合は抽選、下回った場合は二次募集が行われる。

増加する出展者に対し、東京オリンピックの関係で会場は春と同じ西3・4ホール。このため、今回は一般は土曜可日曜のいずれか1日出展、企業は両日出展となった。一般・中古ブースの出展料は6480円から、企業ブースは69120円から。申込みの際に「ボードゲーム:キッズ」「ボードゲーム:スタンダード」「ボードゲーム:エキスパート」「TRPG」「TCG」「SLG」「正体隠匿系・人狼」「1~2人用」「書籍、グッズ、その他」のジャンルを記入してもらい、ブース配置などに反映する。「ボードゲーム:キッズ」「TRPG」と中古はほかのイベントとの兼ね合いから日曜日出展推奨。

出展できるものは、アナログゲームに関するものであれば創作、中古、輸入、関連グッズ、書籍など自由だが、成年向け商品の販売・プレイはできない。詳しくは下記リンクを参照のこと。申込は、ゲームマーケット公式サイトから出展申込フォームに記入して送付する。〆切後、事務局から通知があるので、返信に従って出展料を支払う。このほかに、カタログ原稿を期日まで送らなければならない。

ゲームマーケット2018春は692団体が出展し20000人が参加した。2日開催になった過去2回は土曜日のほうが出展者・参加者が多く、土曜日を希望していながら日曜日出展に変更されたところもあった。今回は曜日ごとに規定数を超えた場合は抽選を行い、落選したらほかの曜日に空きがあれば変更が可能となっている。ほかの曜日にも空きがなければ出展できないことになり、当選したところへの委託を模索することになる。

ゲームマーケット2018秋:出展申し込み

クアックザルバー(Die Quacksalber von Quedlinburg)

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あと1枚で爆発する!

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旧東ドイツの小都市クヴェードリンブルクで年に1回行われるバザーにて、クアックザルバー=やぶ医者たちが鍋にいろいろなものをぶちこんで万能薬を作るゲーム。今年のドイツ年間エキスパートゲーム大賞にノミネートされている作品である。作者のヴァルシュは今年、この作品と『ザ・マインド』と『ガンシュンクレバー』をノミネートされ、一躍注目を浴びている。

仕入れた材料を袋に入れて1枚ずつ引いて鍋に入れていく。最初は緑の虫とかぼちゃ、それからかんしゃく玉がいくつか入っており、構成はみんな同じだ。

ラウンドのはじめに「予言カード」を引き、このラウンドのさまざまな恩恵が与えられる。それから全員同時プレイで、自分の袋から材料チップを1枚ずつ引き、鍋に置く。中央に「しずくコマ」のあるマスから、1のチップだったら次のマスへ、2のチップだったら次の次のマスへ。こうして先に進むほど、出来のよい薬ができたことになる。

しかし好きなだけ引いてよいのではない。白のかんしゃく玉が合計8以上になると、鍋は爆発してしまう。その前にどこで止めるか、袋に残っているチップを考慮した冷静な判断と度胸が試される。

全員が引くのをストップするか鍋を爆発させたら、今回の薬の出来栄えを比べる。一番先のマスまで進んでいるとダイスを振ってボーナス。また進み具合に応じてルビーや得点が入り、新しい材料の買い物ができる。

材料は緑の虫とかぼちゃのほかに5種類あり、それぞれゲームごとに効果が変わる。鍋に入れたときに発動するものと、ラウンドの終わりに発動するものがあり、次のラウンドによりよい薬を作るのを助けてくれるだろう(袋から見事引ければの話だが)。

ほかにもルビーを使って「しずくコマ」を進めたり、瓶の薬剤で白のかんしゃく玉を袋に戻したり、得点ビハインドのプレイヤーには「ネズミのしっぽ」のボーナスがあったりするが、ゲームの中心は袋に材料を入れて、そこから引くというものだ。さっき購入した高い材料が出るまで引き続けたい、でも白のかんしゃく玉を引いたら爆発するという状況で、1枚1枚引くのにもついつい気合が入る。

材料の特殊効果の処理もあるが、全員同時プレイなのでプレイ時間は短い。何人でも40分前後といったところ。インタラクションが薄く、運の要素が大きいが、コンボが決まったときの気持ちよさや、数字の高いチップを引けたときの嬉しさはそれを補って余りある。材料の効果と予言カードによって展開も毎度大きく変わるので、リプレイアビリティも高い。

Die Quacksalber von Quedlinburg
ゲームデザイン・W.ヴァルシュ/イラスト・D.ローハウゼン
シュミットシュピーレ(2018年)
2~4人用/10歳以上/45分
アークライトから日本語版発売予定

eldrichhorrormnJ.jpgアークライトは7月26日、クトゥルフ神話をテーマにした協力ゲームの拡張セット『エルドリッチホラー:ニャルラトテップの仮面(Eldritch Horror: Masks of Nyarlathotep)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・D.ベルトラミ、T.ウレン、N.ヴァレンス、イラスト・J.マレー、1~8人用、14歳以上、120~240分、5600円(税別)。

オリジナルは今年発売されたもので、このシリーズの拡張セットが日本語化されるのは『失われた知識』『狂気の山脈にて』『神秘の遺跡』『アンダー・ザ・ピラミッド』『ドリームランド』に続いて6タイトル目。人類の魂を守るため、這い寄る混沌に対して戦いを繰り広げる。

資源獲得アクションが追加され、体力や正気度を回復する資源トークンを獲得できるほか、全てのセットで登場した探索者全員を深く掘り下げることのできるパーソナル・ストーリーシステム、さらに経験者の為に6種類連続でゲームを行う壮大なキャンペーンルールなど多くの新要素を導入する。

さらにほかの拡張セットで登場した集中トークンや神秘の遺跡遭遇カードが再登場。いわば「エルドリッチホラー」の集大成という位置づけのゲームが待っている。

内容物:探索者シート7枚、エンシェントワンシート2枚、神話カード20枚、遭遇カード122枚、クエストカード10枚、冒険カード12枚、導入カード14枚、ラウンド概要カード8枚、アーティファクトカード4枚、助力カード16枚、状態カード24枚、呪文カード4枚、ユニーク助力カード28枚、報酬/結末カード55枚、パーソナル・ミッションカード55枚、モンスタートークン15個、超自然トークン8個、集中トークン16個、資源トークン20個、冒険トークン1個、神秘の遺跡トークン1個、ゲートトークン3個、探索者コマ7個、プラスチックの台7個、ルールブック1冊(※カードサイズ57×88mm、41×63mm)

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役職を2枚配って選ぶ『人狼ドッチ』6月22日発売

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幻冬舎は本日、カードゲーム『人狼ドッチ』を発売した。考案・高橋一成(株式会社人狼)、イラスト・山本周司、3~8人用、10歳以上、5~10分、1100円(税別)。

ワンナイトだけの人狼ゲーム。1人2枚配られるカードから、どちらかプレイしたいカードを選んで手元に置き、もう1枚は場に置くという選択の要素を取り入れ、司会者不要で少人数でも奥の深い推理を楽しめるようにした。

ゲームはまず「人狼」の確認と、「占い師」のアクションから始まる。みんなで3分間議論した後、「警察」(場のカードを見る)と「DJ」(場のカードとプレイヤーのカードを入れ替える)のアクションがあり、さらに1分間議論して、人狼だと思う人に投票する。追放された人が人狼なら市民チームの勝ち、市民チームなら人狼チームの勝ち、「おばけ」ならおばけの1人勝ちとなる。

小・中学生にも広がり、児童館や家庭でも遊ばれるようになっている人狼ゲーム。ポップなデザインとシンプルなルールで、ファミリーゲームとしても定番になることを狙う。

幻冬舎edu:人狼ドッチ

「すごろくや祭2018」、東京浅草橋で8月5日開催

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sugorokuyasai2018.jpg高円寺・神保町のボードゲーム専門店すごろくやは8月5日(日)、東京卸商センター(JR浅草橋徒歩5分)にて1日イベント「すごろくや祭2018」を開催する。11:00~17:00、前売1500円、当日2000円、前売優先で400名まで。

丸テーブルに組み立て式の椅子で300種類以上の新作・名作ボードゲームを遊ぶことができる。アソビCafe、アークライト、グランディング、スモール出版、テンデイズゲームズ、ヘムズユニバーサル、ホビージャパン、メビウスゲームズがブースを出展し、お薦めや新作を紹介する。

またボードゲームにまつわる絵柄を手や顔などご希望の場所に描いてもらえるボディペイントコーナー、「顔ハメ」や「なりきりパッケージ」など、ボードゲームにまつわる面白いシチュエーションで撮影できるフォトブースなど、お楽しみエリアも用意。

さらに午後からはゲーム研究家の草場純氏が伝統ゲームについて、ドロッセルマイヤーズの渡辺範明氏がボードゲームの仕事について、司会・ナレーターのニシヤマエリカ氏がボードゲーム婚活について講演する。

販売エリアではチーム戦コミュニケーションゲーム『デクリプト』日本語版が先行販売されるほか、新作も含めて全品1割引で購入できる。

楽しさがいっぱい詰まったイベント。前売り券はすごろくやウェブサイトの通信販売または店頭にて。

すごろくや祭

サインを見逃すな!『ハンズ』日本語版、6月25日発売

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handsJ.jpgディアシュピールは6月25日、リアルタイムアクションゲーム『ハンズ(Hands)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.ヴァン・デン・バルク、イラスト・A.ロシェ、3~8人用、8歳以上、20分、1800円(税込)。

オリジナルはホワイトゴブリンゲームズ(オランダ)から2015年に発売された作品。これまで輸入版が流通していたが、衰えない人気に日本語版となった。

リアルタイムでハンドサインを出し合ってペアを探すが、時折出てくる全員アクションが不思議な間を生み出し、笑いの絶えないパーティーゲームである。

手札には、グー、チョキ、サムズアップ、OKなど、片手でできるサインがイラストになっている。一斉にスタートしたら、カードを見て自分の手でそのサインを作り、ほかの人に見せる。それを見たほかの人が、同じサインのカードを出してきたらペア成立で得点となる。

カードの中に黄色の両手カードがあり、これは全員がそのサインを作らなければならない。そして誰かがこのサインを作ったら、全員が真似して同じサインを作らなければならず、一番遅かった人が失点になってしまう。

ダブルハンドに注意してペアを探すのは独特の感覚。ダブルハンドが来たら、さりげなくそのサインをして、みんなが気付くまで観察しているのが楽しい。短時間で簡単に盛り上がれるゲームだ。

JELLY JELLY CAFE 名古屋大須店、6月24日オープン

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名古屋・大須に24日、JELLY JELLY CAFE(ジェリージェリーカフェ)名古屋大須店がオープンする。上前津駅徒歩4分、13:00~23:00、無休。

渋谷、池袋、下北沢、福岡天神、水道橋、横浜、立川に続いて8店舗目(小山「JELLY JELLY STATION」、埼玉志木「JELLY JELLY FAMILY」を含めれば10店舗目)となるボードゲームカフェ。アルコールドリンク500円、ソフトドリンク300円均一でいろいろな飲み物を飲みながら、250種類以上のボードゲームを自由に遊ぶことができる。食べ物の持込み・途中入退店は自由。

利用料金は平日デイタイム1500円、土日デイタイム2000円、ナイトタイム(18:00~)は平日土日ともに1500円。いずれもワンドリンク付き。この料金で最大5時間まで遊べる。ウェブ予約も可能だ。今後は毎週日曜夜に人狼、火曜は1人で参加すると1ドリンク追加となる「おひとりさまゲームナイト」、木曜は相席OKで交流できる「相席ナイト」を企画している。

名古屋大須には今月2日、「ボードボード」がオープンしたしたばかり。にわかに名古屋中心街が盛り上がり始めている。

JELLY JELLY CAFE 名古屋大須店
名古屋市中区大須3-18-8/TEL:052-228-8786
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メビウスゲームズは6月20日、『ごきぶりデュエル(Kakerlaken-Duell)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・J.ゼメ、イラスト・R.フォークト、2人用、8歳以上、15~25分、2400円(税込)。

『ごきぶりポーカー(2004年)』に始まるドライマギア社(ドイツ)の人気シリーズ最新作で、オリジナルは2017年に発売された。2人のプレーヤーが「だまし屋」と「予想屋」の役割を交替して、ゴキブリを自分の陣地まで進めるブラフゲームだ。

だまし屋役のプレーヤーが並べた4枚のタイルを予想屋役のプレイヤーが1枚ずつめくり、そのマークによって、その列のゴキブリコマを自分のほうに進めていく。X印が出たらまだめくられていない列のごきぶりコマを相手側に一歩進めて手番終了となる。これを繰り返して、1匹でも自分の陣地に進めれば勝利。

自分に近いごきぶりコマを進めるか、相手側に進んでいるコマを戻すかで駆け引きがあり、相手の裏をかくか、裏の裏をかくかで読み合いが熱い作品だ。

メビウスゲームズ:ごきぶりデュエル日本語版

ゲームバーからボードゲームバーへの転換は成功するか

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店内で家庭用ゲーム機が遊べるゲームバーに対し、コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が著作権(上映権)侵害だとして業務改善や営業停止を要求し、4月に大阪の3店舗「ゲームバー1UP」「ゲームバーカティーナ」「ゲームバーClan」が閉店を発表、今月には京都の「ゲームバークランツ」「アミューズメントBARカラフル」と兵庫の「ファナティー神戸三宮」「エクルイット」が摘発され、経営者が逮捕される事態に至った。ACCSは各ゲームバーに警告を出しており、今後この動きは全国に波及する可能性が高い。

その中で、家庭用ゲーム機を撤去し、ボードゲームバーに転身するお店がある。もともとボードゲームが遊べたところもあれば、新たに始めたところもある。閉店を発表した「ゲームバー1UP」は『ボードゲームカフェパス』に掲載され、摘発された「ゲームバークランツ」はボードゲームカフェバーによるスタンプラリー「ボードラン京都」に参加していた。

このような転換の動きに対し、ボードゲーム愛好者からは「ボードゲームを揃えたり、ルール説明できるスタッフを置いたりするのは容易なことではない」「デジタルゲームはNGで、ボードゲームはどうしてOKなのか」といった声が上がっている。

ボードゲームがOKなのはプレイが上映・上演・貸与(店外持ち出し)のいずれも該当せず、著作権が当てはまらない上に、権利を保護する業界団体も結成されていないからである。確かにお客さんが買ってやるべきものを場所を提供してやらせている点ではデジタルゲームと変わらないので、今後出版社なり団体なりが営利目的NGを打ち出すか、課金をし始める可能性はあるが、そのような動きは国際的にもまだ見られない。それどころか購入のためのデモプレイの場になっている一面もある。カルカソンヌ日本選手権の会場となったり、試遊した方に限定プロモを配布する「プレイ・ホビージャパン!」のような動きもあったりして、出版社とボードゲームカフェは当面、共存共栄でいくのではないだろうか。

ただし新規参入の壁は低くない。現在全国で営業中のボードゲームカフェバーの平均所蔵ボードゲームは約300タイトル。1タイトル平均3000円だとして、これだけのボードゲームを揃えるだけでも100万円近くかかる。その後も新作がどんどん出るのでフォローするのにも資金がかかり続ける。さらにテレビゲームと違ってボードゲームはチュートリアルがなく、スタッフがひとつひとつルールを理解して、お客さんに説明しなくてはならない。また、ボードゲーム専門のボードゲームカフェが全国津々浦々にものすごい勢いで開店しており、都内・大阪や大都市では競合するところもあるだろう。

このような理由から、権利的には今のところ問題はないものの、設備投資やスタッフ研修、さらに他店との競合などの点で安易な転換は難しいと思われる。店主やスタッフがもともと筋金入りのボードゲーム愛好者で、その立地でボードゲームを遊びに来るお客さんが見込めるということでもなければ、別の可能性も探ってみたほうがよさそうだ。

nature_fluxxJ.jpgホビージャパンは7月上旬、ルールがどんどん変わるカードゲームシリーズに科学の要素を加えた『ネイチャーフラックス(Nature Fluxx)』『ケミストリーフラックス(Chemistry Fluxx)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・A.ルーニー、2~6人用、8歳以上、5~30分、各2000円(税別)。拡張セットではなく、どちらもそれぞれ単独でプレイできる。

オリジナルはルーニー・ラボ(アメリカ)が2005年、2017年に発売した作品。はじめは手札を3枚もち、1枚引いて1枚プレイするだけのルールだが、プレイしたカードによってルールがどんどん変わっていく。

chemistry_fluxxJ.jpg『ネイチャーフラックス』は、食物連鎖や動物の生態などがルールや勝利条件に入り、アイテム「クマ」と「魚」を集めることで、ゴール「クマは魚を食べる」が達成できるなど、自然環境がテーマ。『ケミストリーフラックス』は、元素記号、化学式、化合物などがルールや勝利条件に入り、アイテム「ナトリウム」と「塩素」を集めることでゴール「塩化ナトリウム」が達成できるなど、化学がテーマとなっている。

いずれも内容物はカード100枚とルールシート。

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「これはゲームなのか?展」を振り返る

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(提供:ニルギリ氏)

5月29日から6月3日にわたって、3331アーツ千代田にて、企画展「これはゲームなのか?展 #1ルールで世界する」が行われた。期間中3000人という参加者が詰めかけ、入場制限がかかるほどの大盛況ぶり。10組の出展者によるバラエティ豊かな展示内容は次のようなものである。

itten
『itten式逆説的遊戯史学研究発表』と題し、縄文土器・貝塚・ストーンヘンジ・雪男はゲームなのか?という問いをたて、ルールとオブジェクトを通じて検証するという展示を行った。

朝戸一聖(TANSANFABRIK)
『デロス島のゲーム』というテーマでルールによって引き起こされる出来事を楽しむ体験型展示。体験者が少なかったため後日発送される図録にも同じゲームが付くようである。

ASOBI.dept(田中英樹)
大きさで買い物をするスーパーマーケット『スーパーMOKU-SOKU』。今展では、日常のシーンに遊びを取り入れたゲームをと考えた。

安東和之
ハンコをたくさん押して絵を描く『スーパーハンコアート』。遠くから見るのと近くから見るので違う意味をもたせられる、非常に面白いアートである。

daitai(大山徹・島田賢一)
『暗黙のルールに関する3つの習作』。盤面が見えない場合は?対戦でない場合は?普段は確認する必要もない「暗黙のルール」を顕在化させるため、皆が知っているゲームをベースに3つの習作を用意した。

山田龍太
3次元空間で遊べるドミノ倒し『宇宙ドミノ』。ルールとして、ピースに絵の具で色を付けるワークショップを実施。参加者が遊ぶことで、空間全体の美しさを日々変化させていた。

オインクゲームズ(佐々木隼・出水田紘子)
『横断歩道』複雑な模様でできた横断歩道と、それに付随する簡単なルールを展示。幼少期に世界にルールを投影して遊びはじめる瞬間を想起させようとした。『VOID』ではルールのないコンポーネントで架空のゲーム風景をつくり、SNSに投稿して「いいね」の数を競う遊びを提示。ルールのないものが、ルールを帯び、それを見た者がどう思うかまでを作品とした。

IKE(ひとじゃらし)
人の触覚でギリギリ感じられない「磁力」がテーマの『磁気力タッチ』。普段は感じられない磁力を、磁石を指にはめることで、箱の中の微妙に異なる磁力を感じ、位置をあてっこする。

ニルギリ(するめデイズ)
『一年生ゲーム』一年間かけて、日常生活にルールを潜ませることで、ゲームの中と外という区別を取り去ることを意図した体験型展示。一年後には、実際にエンディングパーティを開催する。現在およそ100人が同時プレイ中。

Xaquinel (椎名隼也・中森源)
『NONO』「1マス進む」はきっちり1マス分進めればよいが、「ちょっと進む」はどのくらい進むのか? ゲームに出てくる『数字』をあいまいにしてみた。

いずれも斬新なアイデアにあふれており、新しいタイプのボードゲームの誕生を予感させる。この企画展の意図は何だったのか、そしてその意図は達成されたのか、主催のニルギリ氏(するめデイズ)はこう振り返る。

何より、想像以上に皆さん楽しんでくださって、本当にありがたい限りでした。今回の展覧会において、主催の自分としてのキーワードは「美術」と「ゲーム」でした。その2つには、本来明確な定義が不可能に近い難しさがあります。なぜなら「逸脱」を性質としてもっているからです。つまり、はっきりした正解はもともとありません。境界がどこにあったかというと、個々人の心の中にあったというしかありません。

今回の展覧会で、出展側も、受け取る側も、それを観測・体感できたか、もしくはそうならいいな、と思っています。
主催として今回目指したことがさまざまありましたが、そのうちの一つに「批評に足る運動を作りたい」というものがありました。作品について、様々な方が自分の考えを(主にツイッターで)表明してくれているのを見たことは非常に思い出深かったです。

第2回については開催時期は未定となっているが、開催することはすでに決まっているという。出展者をさらに広げて大規模になるのか、あるいはこの規模で尖っていくのか、今後の展開に注目したい。

オリジンズ賞2018に『グルームヘイヴン』

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アドベンチャーゲーミング・アーツ&デザイン・アカデミー(The Academy of Adventure Gaming Arts and Design)はアメリカ・ゲームメーカー連盟(GAMA)は16日、アメリカのオハイオ州コロンバスにて開かれたオリジンズ・ゲームショーにて、第44回オリジンズ賞を発表した。

毎年3月のトレードショーでボードゲーム小売業者の投票によって選ばれたノミネート作品が発表され(TGiWニュース)、その中からオリジンズ・ゲームショーの参加者による一般投票によって各部門の大賞が選ばれる。ボードゲーム、カードゲーム、ファミリーゲーム、TRPG、TRPGサプリ、ミニチュア、アクセサリー、TCGの8部門についてそれぞれベストゲームが選ばれた。

ベストボードゲームに選ばれたのは『グルームヘイヴン(Gloomhaven)』。シナリオでストーリーが分岐していくレガシー系の協力ゲームで、ゴールデンギーク賞でも大賞ほか5部門を受賞している。日本語版の制作についてはテキストの非常に多いゲームということもあり、まだどこからも発表されていない。

カードゲーム部門には、司書となって希少本を集める『エクス・リブリス(Ex Libris)』、ファミリーゲーム部門にはドイツ年間ゲーム大賞にノミネート中の『アズール』が対象に選ばれている。

ボードゲーム部門、カードゲーム部門、ファミリー部門ではそれぞれ昨年『サイズー大鎌戦役ー』『ミスティックヴェール』『ハッピーサーモン』、一昨年『スターウォーズ:帝国の強襲』『世界の七不思議:デュエル』『コードネーム』が選ばれている。

【第44回オリジンズ賞】(ボードゲーム関連のみ)
ボードゲーム部門:グルームヘイヴン(Gloomhaven / セファロフェア)
カードゲーム部門:エクス・リブリス(Ex Libris / レネゲイド)
ファミリー部門:アズール(Azul / プランBゲームズ)

There will be Games:Origins Award Winners 2018

ホビージャパンゲームフェスティバル2018、6月23・24日開催

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6月23日(土)と24日(日)の2日間にわたって、シダックスカルチャーホール(JR渋谷駅徒歩8分)にて、ホビージャパンゲームフェスティバル2018が行われる。第8回ドミニオン日本選手権、第3回パンデミック・サバイバル日本代表決定戦予選などのほか、各種大会や物販も行われる。入場無料(大会によって参加料あり)。

ドミニオン日本選手権は23日に予選、24日に決勝が行われる。優勝者は8月15日からアメリカ・インディアナポリスで行われる世界選手権への出場権と、渡航費補助10万円を獲得。参加申込はすでに締め切られている。

パンデミック・サバイバルは23日に予選、24日に予選と決勝が行われる。2人1チームで同じ条件下で成績を競う。優勝チームは11月にイタリア・ルッカで行われる世界選手権への出場権と、渡航費補助24万円が得られる。こちらは当日受付で、希望者多数の場合抽選となる。

さらにアイスクール日本選手権が24日に行われる。優勝者は11月にラトビア・リガで行われる世界選手権への出場権と、渡航費補助16万円が贈られる。当日受付で希望者多数の場合抽選。

いずれの大会も、代表権の繰り下がりはなく、スケジュール的に世界大会に出場できるメンバーのみ参加可能。

そのほか、23日に『ジャングルスピード』、24日に『世界の七不思議:デュエル』『コードネーム』『アズール』の大会も行われる。いずれも当日受付。大会以外には新作デモ・体験会コーナーが設けられる。

物販コーナーはホビージャパンの新作、B級品などが予定されている。真剣にゲームを遊び、買い物も楽しんでこよう。

ホビージャパン:ホビージャパンゲームフェスティバル2018

6月17日に日テレ系のテレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」にて、先週に引き続き「世界のテーブルゲームを遊び尽くせ!」というテーマで出演者が3タイトルのボードゲームを遊ぶ様子が放送された。この番組でボードゲームが取り上げられるのは通算3回目で、内容も運要素の大きかったものから、認知能力を競うもの、そして思考力の必要なボードゲームへとシフトしている。

プレイされたのは『キャプテンリノ巨大版』、『ブロックス』、『トゥクトゥクウッドマン』の3タイトル。前々回、前回と1ゲームにかける時間を増やし、途中を早回しにするなどして展開をじっくり観察できるようになっている。長考するとカウントしたり、上手すぎると「持ってるやろ」とツッコんだりするなど、テレビとしての盛り上がりどころを押さえた内容だった。

『キャプテンリノ巨大版』は現在品切れ中で、通常版が入手できる。『ブロックス』は最も入手しやすい。『トゥクトゥクウッドマン』はゲームストア・バネストに時折入荷するが現在は品切れ中。

ボドゲde遊ぶよ!! phase 11-11

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すごろくやは6月23日、ドイツ年間キッズゲーム大賞の推薦リストに入った記憶協力ゲーム『ウェンディゴのこわい話(The Legend of Wendigo)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・C.ルメ、イラスト・ニカオ、2~6人用、6才以上、10分、2700円(税込)。

ル・スコーピオンマスク社(カナダ)から2017年に発売され、今年のドイツ年間キッズゲーム大賞で推薦リストに選ばれた作品。ボーイスカウトチームの中に恐ろしい怪物「ウェンディゴ」が乗り移った子どもを、みんなで相談して見つけ出す。

場には子どもタイルがばらばらに並べられており、その中の1枚だけが裏返すとウェンディゴになっている。夜フェイズには、ウェンディゴ役のプレイヤーがこっそり1枚を除去し、ウェンディゴの子どもタイルをその場所に移動する。昼フェイズには残りのプレイヤーが相談して、移動したウェンディゴの子どもタイルを指定する。これを5回繰り返し、ウェンディゴの子どもが見つからなければウェンディゴ役のプレイヤー、見つかれば残りのプレイヤーの勝利となる。

前の昼と違っている子はいないか、空いた場所はどこか、その場所にいた子どもの特徴はどんなだったか、観察力と記憶力が試されるゲームだ。

すごろくや:ゲーム紹介:ウェンディゴのこわい話 / The Legend of Wendigo

埼玉・川口に本日、ボードゲームカフェ「アリスの時計」がオープンした。JR川口駅徒歩3分、13:00~23:00、無休。

中学時代からボードゲームにはまっていたという趙梦源(ちょうむげん)氏が、ボードゲーム好きなご主人と一緒に開いたボードゲームカフェ。落ち着いた雰囲気の5卓26席で120種類のボードゲームが遊べる。中国の大人気ボードゲーム『三国殺』など、一部中国のボードゲームも揃えているところがユニークだ。

料金は5時間パックが平日1200円、土日祝1600円。終日が平日2000円、土日祝2800円。食べ物は濃厚魚介ラーメン、ビビンパ丼、焼きそばおにぎり各500円、飲み物はソフトドリンク200円、スイーツ(マンゴープリン、ホットケーキ)各250円。インスタントラーメンもある。

今後の予定としては来月に『三国殺』の体験会またはコンテストを予定しているほか、毎月14日にはボドゲ合コンパーティーを開催する予定となっているという。

アリスの時計
埼玉県川口市栄町3-8-11アウルビル3F
[Twitter ]

centuryewJ.jpgアークライトは7月19日、『センチュリーイースタンワンダーズ(Century:Eastern Wonders)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・E.マツウチ、イラスト・C.クイリアムス、2~4人用、8歳以上、30~45分、4800円(税別)。

『アズール』でも注目を集めるプランBゲームズによる「センチュリー三部作」の第2弾。大航海時代の商人となり、ゲームごとに変化するモジュラーボードを移動してスパイスを集め、港に持ち帰ることを目指す。

盤面は六角形の島タイルを並べて作られており、手番には船を移動してアクションを行う。アクションは取引所を建設してスパイスを交易するか、集めたスパイスを勝利点に変えるか、スパイスを補充するかの3択。取引所は後から建てるほどコストが上がるので、効率のよい独自の交易ルートを先取りしていくことがポイントとなる。

シリーズ第1弾『センチュリー:スパイスロード』のコンポーネントも組み合わせて、商人の特殊能力を加えた「大航海時代ルール」でプレイすることもできる。

内容物:プレイヤーボード4枚、船コマ4隻、島タイル32枚、勝利点タイル27枚、ボーナスタイル20枚、取引所コマ80個、スパイス用カップ4個、キューブ105個、ルール説明書1枚、「大航海時代」ルール説明書1枚

野村紹夫氏がリデザイン『大富豪ゲーム』7月下旬発売

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ハナヤマは7月下旬、往年のボードゲームを完全リメイクした『大富豪ゲーム』を発売する。ゲームデザイン・野村紹夫(ルートイレブン)、2~6人用、6歳以上、60分、3800円(税別)。

自転車からリムジン、クルーザー、そしてジェットへと乗り物をグレードアップしながら大富豪を目指すボードゲーム。ハナヤマが1975年に発売した『大富豪-A Man of Wealth-』を、ルートイレブンの野村氏がリデザインした。

ボタン式ルーレットでコマを進め、マスの指示に従うとともに、ルーレット内周窓に出てくる指示に従ってゲームを進める。周回型と一本道型の2ルートがあり、前者では株や会社を買い、オーナー配当をもらい、他人の会社を乗っ取る。税務署や証券取引所、保険会社といったリアルな要素も入っている。一方、後者ではハワイ諸島を巡って、沈没船の財宝探しに興じたり、世界周遊に出て、カジノでギャンブルを楽しんだり、海外支社やハワイの島を買ったりして、さらに大きくお金を稼ぐ。条件がそろったら最後は宇宙開発で、誰かがゴールした時点で、一番富を稼いだプレイヤーが勝ちとなる。

2ルートの選択に加え、儲けは大きくなるがリスクも増える乗り物の乗り換えタイミング、保険や株の購入、ラスベガスでのギャンブルなど、プレイヤーの選択の要素が加えられており、どちらが得かを迫られる。また世界の観光名所や島を網羅した立体物が盤面に埋め込まれており、雰囲気も抜群。1975年版から43年という年月を経て、現代風に大きく生まれ変わった作品だ。

野村氏はバンダイ『パーティージョイ』シリーズ以来数多くのボードゲームを手がけてきたボードゲームデザイナーで、近年は有限会社ルートイレブンを立ち上げ、『Air Alliance』『Warbit: DICEJAR vs PSYCHOLON』を発表している。

tajmahalJ.jpgホビージャパンは6月下旬、インドを舞台にした陣取りボードゲーム『タージマハル(Taj Mahal)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・R.クニツィア、イラスト・、2~5人用、14歳以上、45~90分、6000円(税別)。

アレア(ドイツ)から2000年に発売され、ドイツゲーム賞1位に輝いた作品を今年、ズィーマンゲームズ(カナダ)がアートワークを一新してリニューアルした。リニューアル版ではゲームボードや宮殿駒といったコンポーネントを新たにし、2人プレイ用の新たなルールも加えている。

舞台は18世紀のムガル帝国、各地の藩王となって、ムガル大帝とその側近たちがインドの州を訪れたときに、競って彼らの好意を得る権力と支配のゲームだ。

12の州を予め決められた順番で訪問する中、プレイヤーは順番に、影響力を増すためにカードをプレイするか、その影響力を活用して利益を得る。12回の訪問の後、最も多くの得点を獲得したプレイヤーが勝利する。

メインシステムは公開オークションである。各州では手札を出して、シンボルごとに最多を競り、競りを降りたときに最多になっているシンボルで宮殿や交易品や影響を入手する。ほかのプレイヤーの狙いを読んで、無用な争いを避けつつ、どのポイントを押さえていくかという戦略性が醍醐味だ。

内容物:プラスチック製宮殿駒105個、ゲームボード1枚、影響力カード96枚、名声カード4枚、王冠1個、助言者トークン24枚・州トークン12枚、台座1個、ボーナストークン16枚、得点マーカー5個、スタートプレイヤーマーカー1個、ルールブック1冊

6月10日に日テレ系のテレビ番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」にて、「世界のテーブルゲームを遊び尽くせ!」というテーマで出演者が5タイトルのボードゲームを遊ぶ様子が放送された。今年3月に同番組で取り上げられてから第2回目。さらに来週には2週連続で第3回が放映されることになっている。

スタジオ内にはボードゲームがずらりと並べられ、一通り見たあと、田中直樹氏(ココリコ)のガイドでプレイした。プレイされたのは『デジャブ』、『スピードカップス』、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』、『ダンシングエッグ』、『ライトニング・リアクション・リローデッド(びりびり早押し電気ショックゲーム)』。前回とは異なり、国内で流通している邦題に合わせた紹介となっている。記憶、パターン認識、アクションともに難易度が上がっているが、参加者たちもコツを掴んだようでゲームを楽しんでいた。

ツイッターの反応では『デジャブ』と『「ぷっ」すま』にも登場した『スピードカップス』に言及する方が多かったが、この2タイトルを連勝した浜田氏の勝ち方が面白く、全体的に第1回よりも楽しめる放送だった。次週は17日23:25から。

ボードゲームカフェ対抗で能登ごいた大会、大阪・兵庫

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ボードゲームカフェ・ショップ8店舗対抗ごいた大会『能登ごいた大阪最強店決定戦「あごのいたるねん」2018』が今月から各店舗で行われる。各店舗代表ペア2組による決勝は8月5日、デザート*スプーンにて。

大阪や兵庫ではボードゲームカフェやプレイスペースで「ごいた会」が盛んになっており、店舗によって打ち方に個性が出てきたり、小規模の大会を開くなどして磨きがかかってきたことから、能登ごいた保存会大阪支部の主催で開催されることになった。

参加するのはファミーリエ(貝塚)、ディスカバリーゲームズ(鶴橋)、deli cafe はな(武庫川)、inst(八尾)、賽翁(中崎町)、デザート*スプーン(昭和町)、DDT(長堀橋)、BOARDGAME.LAB!DDT(中津)。各店舗から大会日程やレギュレーションが発表されるので、参加費は500円を支払って参加する。複数店舗への参加も可能。

デザート*スプーンで行われる決勝は1試合25分・150点上限で7試合の合計得点を競い、代表2組の順位合計が高い店舗が勝利となる。詳しくは参加各店舗へ。

京都ではボードゲームカフェ8店舗によるスタンプラリー、大阪ではボードゲームカフェ8店舗による能登ごいた大会と、交流を促すコラボレーションが進んでいる。ゲームマーケット2018春では『ボードゲームカフェパス』が発売されており、愛好者の往来は益々盛んになりそうだ。

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NoahsArkJ.jpgホビージャパンは7月上旬、30匹の動物ミニチュアを使ったバランスゲーム『ノアの箱舟:船を揺らさないで!(Noah's Ark: Don't Rock the Boat!)』日本語版を発売する。2~6人用、6歳以上、10~20分、3800円(税別)。

キディ・キッドゥ社(台湾)の製品。グラグラしているノアの方舟へ、30匹の動物を崩さないように乗せよう。手番には動物カードを山札から1枚引き、その動物の名前を読み上げた上で、その動物のミニチュアを方舟に乗せる。動物が落ちてしまったら、自分の前に置いて、次の手番にその動物を乗せる。こうして動物カードがなくなった後、自分の前の動物がなくなったプレイヤーが勝利する。

動物たちはそれぞれ重さが異なるので、方舟が傾いて動物たちが落ちないように、バランスよく乗せなければならない。登場する15種類の動物について「動物ガイドブック」がついており、動物に親しみながら楽しめるバランスゲームだ。

内容物:ノアの箱舟1隻、土台1基、動物カード30枚、動物ミニチュア30個、動物ガイドブック1冊

長野市にボードゲームカフェ「SUBBOX」6月7日オープン

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長野市に7日、ボードゲームカフェ「SUBBOX(サブボックス)」がオープンした。JR長野駅徒歩4分、14:00~23:00(日曜22:00)、不定休。

長野初となるボードゲームカフェ。店名はサブカルチャー、またお店が地下にあることからサブマリン、サブウェイの「サブ」と、ボードゲームの箱を表す「ボックス」を合わせた。地下なのでこれからの暑い日でも涼しく、大きな笑い声で存分に会話を楽しむことができる。席数は22席、遊べるボードゲームは約100種類。

開店のきっかけは、店主のTAKIZAWA氏がカードゲームを使ったワークショップに参加して、会話が苦手でもトークを楽しめたという体験から。家庭・学校・会社においてコミュニケーションで悩んでいる人にもボードゲームを通して老若男女関係なく、気軽にコミュニケーションをとってほしいという。

料金は18時までと18時からの2部制になっており、1ドリンク付きで各1000円~1500円。飲み物はソフトドリンク、アルコールなど50種類あり、食べ物は持ち込み可(今後少しずつ加えていく予定)。

SUBBOX
長野県長野市南長野石堂南1276-2千成ホワイトビルB1F
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ドイツ年間キッズゲーム大賞2018に『ドラゴンズブレス』

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ドイツ年間ゲーム大賞選考委員会は本日、ハンブルクにてドイツ年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)の発表と授賞式を行った。先月ノミネートされていた3タイトルの中から、『ドラゴンズブレス(Funkelschatz)』が大賞に選ばれた。ハバ社の製品で、国内発売はまだ始まっていない。

ひねりの効いた作品を数多く発表してきたギュンター・ブルクハルトが娘のリナ・ブルクハルトと共作した作品。ドラゴンのお父さんの炎の息で溶けた氷の山から、ドラゴンの子どもたちが宝石を集めるというゲームだ。

中央にはリングを重ね、その中に宝石コマが入っている。リングを1つ外したときに、どの色の宝石がこぼれ落ちそうかを予想してチップを取る。そして実際にリングを外して、予想した色の宝石が落ちればゲット。こうしてできるだけ多くの宝石を集めたプレイヤーが勝つ。2~4人用、5歳以上、15分。

審査委員会は「子供向けのストーリー、クラシックなメカニズム、魅力的な用具をボードゲームでの冒険に統合し、子どもたちを絶えず引きつける。見積もりと収集ではクールな頭脳と、少々の運と、指先の感覚が試される」とコメントしている。ハバ社はキッズゲームを毎年数多くリリースしている出版社だが、2001年から始まるドイツ年間キッズゲーム大賞で大賞を受賞するのは8年ぶり4回目。

本賞とエキスパートゲーム賞の発表と授賞式は7月23日、ベルリンで行われる。

Spiel des Jahres:Funkelschatz ist das Kinderspiel des Jahres 2018

ゲームマーケット2018春:新作アンケート本日まで

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先月開催されたゲームマーケット2018春の新作評価アンケートの〆切が、本日までとなっている。未回答の方はお忘れなく。

ゲームマーケット事務局では投票ページ と、新作リストページ を用意しているので、新作リストページを見て、実際にプレイしたゲームを拾い、そのタイトルを投票ページに5段階の評価別に記入(コピーペーストが確実)する。複数ある場合は、タイトルごとに改行する。投票後に何度でも再編集ができるので、以前に投票した方も、その後にプレイしたゲームがなかったか確認するとよい。

アンケート結果は集計後、ランキング形式で公開されるだけでなく、ゲームマーケット大賞の一次選考で参考資料となる。結果を次のゲーム制作への励みとしている制作者の方も多いので、新作を遊んだ人同士で呼びかけてみんなで投票しよう。

ゲームマーケット公式:2018春 新作評価アンケートやってます

京都市内のボードゲームカフェバー8店舗によるスタンプラリー「ボードラン京都」が6月15日から2ヶ月間にわたって行われる。

ボードゲーム愛好者や潜在的な愛好者に、より気楽に、そして身近にボードゲームの楽しさに触れてもらうと共に、観光都市である京都でボードゲームカフェバーを最大限に活躍させようと企画された。

参加するのはATTIC(北山)、CLANTZ(四条)、DOTs(烏丸)、BRESPI(京都市役所前)、Meeple(京都市役所前)、comedy(西大路御池)、ブリックス(西院)、れもん(東福寺)。いずれかのお店でスタンプ台紙(800円)を入手し、参加店舗でボードゲームを遊んでスタンプをもらう。スタンプ8個でシーズンパス、コンプリートで限定プレゼントがある。

期間中はスタンプ台紙持ち込みにより割引やスペシャルメニューなどの優待を受けることができ、さらにお店が指定したボードゲームをプレイすることで追加スタンプがもらえる。シーズンパスを手に入れるとさらに特典もあり、遊べば遊ぶほどお得になっていく仕組みだ。

この機会にまだ行ったことのないボードゲームカフェに顔を出してみてはいかが。

『メイク&ブレイク ジュニア』日本語版、6月9日発売

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カワダは6月9日、スピード積み木ゲーム『メイク&ブレイク ジュニア(Make 'n' Break Junior)』日本語版を発売した。ゲームデザイン・J.ローソン&A.ローソン、アートワーク・W.ペッパール、2~5人用、5歳以上、15~20分、3300円(税別)。

オリジナルは2010年にラベンスバーガー社(ドイツ)から発売された。2004年に発売された『メイク&ブレイク』をキッズでも楽しめるようにした作品。『メイク&ブレイク』はシリーズ9作がリリースされているが、日本語版が発売されるのはシリーズ初となる。

各プレイヤーは6本の積み木をもち、中央にめくられた設計図カードの通りにいち早く組み立てる。完成したら中央にある積み木を早い者勝ちで取って、設計図通りだったらチップを1枚獲得。先に10枚集めたプレイヤーの勝利となる。

難易度は2段階あり、子どもの年齢に応じて変えることができる。大人は片手や利き手と反対の手で組み立てるなど、ハンデを付けてもよいだろう。

地域づくりワークショップで『助け合い体験ゲーム』

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公益財団法人さわやか福祉財団 というところで制作された「新・助け合い体験ゲーム」をニュース記事(神戸新聞:雪かき、ごみ出し...ご近所さんの困り事「カードゲーム」で発見 )で知り、取り寄せて地域づくりのワークショップで使ってみた。

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このゲームには「ゴミ出し」「洗濯」「薬の受け取り」など60種類のサービスが書かれたカードと、「活動団体でのリーダー」「地域の情報交換会の立ち上げ」「活動単体でのパソコン・IT担当」などと書かれたサービスメニューカードなどが入っている。ルールはグループに分かれ、テーブルにサービスカードを並べて1人3枚ずつ取り、グループ全員に「誰かこれをしてくれませんか」と交渉をして、(仮想上)してもよい人を見つけて渡すというものだったが、少々変更して、場から好きなカードを取って、グループ内の誰かに頼み、引き受けてくれる人がいたら伏せて、一番多く伏せられたチームを勝利とした。

山形の冬では重要な「除雪」は、どのチームも早めに伏せることができた。大きな除雪機を持っている人がいれば、その人に頼むということは十分ありえる。「子どもの一時預かり」「一緒に勉強する」などの子育て関係も何とか引き受けてくれる人がいたが、他人の家庭に入り込むことになるほど難しい。特にどのチームも最後まで残ったのは「食事介助」「認知症者への見守り」など介護関係で、ここは公共サービスに頼るしかないという現状が浮かび上がってきた。

参加者は、実際に頼むという行為を通して、人口が減少し高齢化が進む将来をシミュレーションし、「共助」の意義が確認できたようだ。一回では引き受けてもらえないことも、ほかの人に頼んだり、同じ人にもう一度頼み込んだりと交渉の余地もあって、会話も盛り上がった。

ワークショップは講演よりも参加者が積極的に参加できるということで、この頃地域の集まりなどで多く導入されているが、ブレインストーミングが高じてどうしても現実離れした話になりやすい。そういった中で、より現実的・実際的なものになったと思う。

『新・助け合い体験ゲーム』の配布は終了しているようだが、各家庭で自助では対応しきれない項目をいくつか書いて、名刺カードに印刷すれば、上記のようなルールで活用できるだろう。

ボードゲームと運動を組み合わせた放課後プログラム

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地元で放課後の学童保育などに携わっている方々の研修会に「やまがたボードゲーム協会」として呼ばれ、分科会のひとつ「ボードゲームで運動遊び?!」を担当した。おもちゃ屋Kimiの船山さんが考案した、ボードゲームと運動を組み合わせるという斬新な試みである。

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6人ずつ6チームを編成。各チームで走順を決めてもらった。『ウボンゴ』のパズルボード1枚をバトン代わりにもち、スタートから少し離れた椅子まで走る。そこにはパズルピースが置いてあり、一番上の問題を解く。できたら「ウボンゴ!」といい、近くの審判に確認してもらって、パズルボードをもってスタートに戻り、次の人に渡す。次の人は二番目の問題を解き、これを繰り返してアンカーがゴールしたら終了となる。

要するに障害物リレーの障害を『ウボンゴ』にしただけであるが、走ってきて息が上がったところで頭を使うのは新しい体験である。

2レース目は、『ウボンゴ』リレーに加えて、終わったチームから『ボブジテン』に取り組んでもらった。全員1回ずつ出題者となり、正解したら交替。こうして一巡したらチームで手をつないでゴールまで走る。

『ウボンゴ』のような幾何学パズルが苦手な人も、『ボブジテン』はうまい説明ができたりして、バランスの良い組み合わせだったと思う。反省点を上げるとすれば、1位と最下位の間にだいぶ時間差ができるので、不得意な人には審判が少しアドバイスを与えたりして、できるだけ接戦になるようにしたほうがよさそうだ。

このようなボードゲームと運動の組み合わせについて、教育事務所では、運動量を確保するとともに、体格差や運動の得手不得手だけで勝敗が決まらないため、広く楽しめるプログラムになるとしている。またボードゲームも運動もさまざまなバリエーションがあるので、例えば腕立て伏せ10回→ナインタイル→バスケットボールシュート→おばけキャッチ→......というように(ハードモード?)アレンジも容易だ。

大阪・茨木に9日、ボードゲームカフェバー「ASOBEBA(アソベバ)」がプレオープンする。大阪阪急茨木市駅徒歩1分、13:00~27:00、定休日未定。

6卓30席で150種類(オープン時)のボードゲームが遊べるほか、卓球ルームもあり、頭を使った後は体を動かしてリフレッシュすることもできる。

料金は昼(13:00~18:00)、夜(18:00~22:00)、深夜(22:00~27:00)の3部に分かれており、昼1500円、夜2000円、深夜2500円。2つの時間帯を続ける場合は延長料金1000円。全時間ソフトドリンク飲み放題付きで、アルコールは別途料金となる。アルコール以外の飲み物、食べ物は持ち込み自由。

大阪市内にはたくさんのボードゲームカフェバー・プレイスペースがあるが、大阪市外でも1306(東大阪)、Shuffle(寝屋川)、inst(八尾)、ヒカリゲームズ堺(堺)、クルラコーン(守口)、ファミーリエ(貝塚)と広がりを見せている。

ボードゲームカフェバー ASOBEBA
大阪府茨木市別院町7-5三友ビル4F
[Twitter link]

betweentwocitiescapJ.jpgアークライトは7月12日、タイルドラフトゲーム『ふたつの街の物語』の拡張セット『ふたつの街の物語:キャピタルズ(Between Two Cities: Capitals)』日本語版を発売する。ゲームデザイン・M.オーマレイ、B.ロセット作、1~7人用、8歳以上、30~35分、3000円(税別)。プレイするためには『ふたつの街の物語』基本セットが必要。

一昨年日本語版が発売された半協力タイルドラフト&配置ゲームの拡張セット。オリジナルは2017年に発売され、ゴールデンギーク賞の拡張セット部門にノミネートされている。

自然の風景マットはタイルを並べる下地となるもので、予め山や川などが印刷されており、タイルの配置に制限がかかる。街区は特定の建物を一番多くつなげたプレイヤーにボーナスが入り、公共の建物は特定の2種類のタイルと隣接させる必要がある。

基本セット以上に頭を悩ませ、多様で充実した街づくりに挑戦できる拡張セットの登場だ。

内容物:風景シート7枚、地区カード7枚、公共建築物タイル21枚、地区得点表示タイル3枚、都市識別トークン14個(7組)、拡張基本ルールブック1冊、拡張ソロプレイ用ルール1冊、オートマシティシート1枚、早見表カード7枚、(※カードサイズ:早見表カード63mm×88mm、地区カード44mm×67mm)

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愛知岡崎に「ボードゲームサロンらいふ」6月9日オープン

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愛知・岡崎に9日、週末限定のボードゲームプレイスペース「ボードゲームサロンらいふ」がオープンする。愛知環状鉄道大門駅または名鉄名古屋本線宇頭駅から徒歩20分(駐車場あり)、土日のみ10:00~22:00。

ボードゲームの魅力を伝え、ボードゲームを使って人との交流を深めてもらうことを目指す。88種類(オープン時)のボードゲームが、明るい雰囲気の店内24席でプレイできる。料金は1時間500円、5時間2000円。お菓子つかみ取り200円、ジュース・お茶200円から。軽食持ち込み可。

店主のイシグロ氏は「ボードゲームって素直に面白いですよね。ワイワイ盛り上がるゲームやじっくり考え抜くゲームなど多種多様にある中お気に入りを見つけて、それをお友達に紹介するのも一つの楽しみかと思います。一緒に楽しみましょう!」という。

今後は、『カルカソンヌ』拡張入りをプレイするカルカソンヌイベント、『宝石の煌き』『ナンジャモンジャ』などをプレイする初心者向けイベント、人狼イベントなどを計画している。

ボードゲームサロンらいふ
愛知県岡崎市橋目町字柳ヶ坪24番地 MIKIスクエア
[Web ]

大阪で今月、ボードゲームを制作する株式会社「アソビション」が活動を開始した。第1作は『エルタイルズ』のリメイクで、今夏発売予定となっている。

代表の岡田氏はボードゲームショップDDTの常連で、「ボードゲーム業界を盛り上げるために何か一緒に面白い事をしよう」と法人化した。店舗事業として「BOARDGAME Lab! DDT」(大阪中津)と、「ボードゲームレルムDDT」(横浜菊名)の2店舗を運営しつつ、日本産のインディーズゲームの製品化を進める。

第1作となる『エルタイルズ』は大阪在住のかぶけん氏(ゲームNOWA)が2014年に発表した同人作品。新ルールを追加し、箱やタイルデザインなどを一新して一般発売する。

今後も国産ゲームの製品化をメインに、まずはインディーズゲームの製品化を何タイトルか行い、やがてはゲームデザイナーと組んでオリジナル作品の開発を進める。目標としては海外でも売れるような日本のゲームをデベロップし、日本のゲームデザイナーのゲームを、日本の会社が、海外で売るという形を作っていきたいという。

現在では1年に800タイトルほども発表されている国産同人作品。絶版になった名作を復活させる動きは、『クイズいいセン行きまSHOW!』(カワサキファクトリー+アークライト)『トイレ我慢カードゲームモレール』(King's Court+スモール出版)、『セイルトゥインディア』(OKAZU Brand+ぶんぶん)など前例があるが、これからますます活発化しそうだ。

Asobition

カワダは6月9日、定番ルートビルディングゲームの日本版『ラビリンス・ジャパン(Labyrinth)』を発売する。ゲームデザイン・M.J.コバート、2~4人用、7歳以上、20分、4000円(税別)

1986年にラベンスバーガー社(ドイツ)から発売され、今日に至るまで版を重ねてきたロングセラーが日本テーマでローカライズされた。日本語版が制作されるのは『ラビリンス』『マスターラビリンス』に続き3回目。タイルを差し込んで道路をつなげ、自分の手札に指示されたアイテムを集める。

盤面には道路タイルが格子状に並べられており、各プレイヤーの自動車は四隅からスタートする。手番にはタイルを1枚、外側から差し込んでルートを変更し、自分の自動車を道路がつながっている限り移動する。手札で指示されたアイテムの描かれたタイルまで進んだら手札を公開し、次の手札へ。こうして手札全てのアイテムを集め、最初にスタートに戻ったプレイヤーが勝利する。

日本版にあたってはマップが自動車の道路になっているほか、アイテムも兜、扇、寿司など和風で統一されており、これまでと違ったプレイ感になりそうだ。

ウッドランド(Woodlands)

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守れなかった赤ずきん

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赤ずきん、ロビンフッド、アーサー王、ドラキュラという4つのストーリーに沿って、道をつないだり分断したりするタイル配置ゲーム。今年のドイツ年間ゲーム大賞で推薦リストに選ばれた。デザイナーはスイス人、イラストは『ツクヨミ:落ちた満月』のメルティカット。

毎ゲーム1つのストーリーを行い、4ステージを順番に進めていく。各ステージで使うのは、ところどころにキャラクターが印刷された透明シート。これを真ん中に置き、全員同じ内容の道タイルをもってスタートする。

砂時計をひっくり返しての同時プレイで、タイルを自分のボード上に3✕3枚並べるのだが、中央にある透明シートを見て、どのキャラクターをどこにつなげるかすばやく判断しなければならない。例えば赤ずきんの第1ステージは、赤ずきんが道中できるだけたくさんイチゴを集めてゴールに辿り着くようにする。道が途中で行き止まりになっていたり、イチゴが森の中に入ったりするとその分だけ得点が下がる。

砂時計が2回落ちたらステージ終了で、順番に透明シートを取って自分のボード上に載せ、得点を計算する。全員の得点計算が終わったら次のステージへ。

ステージが進むごとに難易度は上がる。赤ずきんの第2ステージは毒キノコのあるところを通ったら失点、第3ステージはウサギをキツネから守れなかったら失点、さらに宝石や宝箱など要素も増える。最終の第4ステージは、オオカミが登場するのでおばあちゃんと赤ずきんのいる道から隔離し、かつ猟師と同じ道に誘導して退治してもらわなければならない。

宝箱はカードを引いてその指示に従う。他のプレイヤーに宝石を捨てさせたり、利き手と反対の手でタイルを置かせたり、自分だけ使える特殊な道タイルが手に入ることもある。

赤ずきんを4人プレイで20分ほど。第1ステージはほぼ満点だったが、ステージが進むごとに難易度が上がり、最後のステージは、ほとんどの人が狼に食べられて無得点。冷静に考えればそれほど難しくはないのだが、同時プレイで制限時間があるために焦ってミスが出る。ロビンフッド以降のストーリーがうまくできるか不安だが、その分チャレンジしがいがあるというものだろう。

Woodlands
ゲームデザイン・D.フェア/イラスト・F.メルティカット
ラベンスバーガー出版(2018年)
2~4人用/10歳以上/20~40分

東京都高等学校ボードゲーム連盟発足

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6月3日、中央大学杉並高校において「東京都高等学校ボードゲーム連盟」の設立総会が開かれ、連盟が正式に発足した。中央大学杉並(思考ゲーム研究会)、武蔵(卓上遊戯研究)、日本学園(モノポリー同好会)、朋優学院(ボードゲーム同好会)、堀越の5校が参加し、秋には獨協を加えて6校で選手権大会が開かれる予定となっている。

都内の高等学校におけるボードゲームの普及と発展、競技力の向上や交流を通して、ボードゲーム文化の健全な向上充実と、高校生の健全な育成に資することを目的とした団体。高等学校におけるボードゲーム系クラブの教育的な活動を行う連盟としては日本初となる。

中央大学杉並高校思考ゲーム研究会の主催で2015年から毎年、交流会が開かれており、その中で引率顧問が協議を進めて連盟の発足に至った。相談役としてゲーム研究家の草場純氏、後援としてホビージャパンやアークライトなどボードゲーム関連企業が入り、ポスターのイラストは『放課後さいころ倶楽部』の中道裕大氏が手がけている。

連盟では高校におけるボードゲーム系クラブの設立の相談や、加盟校の募集を行っている。詳しくは下記ウェブサイトにて。

なおこの連盟においてボードゲームとは、東京都高等学校文化連盟に部門が存在するもの(囲碁、将棋)、賭博の連想度合いが強いもの(麻雀、テキサスホールデムなど)、プレイ時間が1時間を大きく超えるもの(大いなる文明の曙、ディプロマシー、TRPGなど)、特定企業への金額的依存度が大きいもの(TCG全般)、ほぼランダム要素で構成されるもの(人生ゲームなど)、学習を目的としたもの(ゲーム化された授業、スクラブルなど)、ジャンルが異なるもの(シミュレーションゲーム、レクリエーションゲーム、競技かるた、謎解きゲームなど)、その他(キャッシュフロー、7つの習慣など)を含まない20世紀以降に作られたボードゲームを想定している。

東京都高等学校ボードゲーム連盟設立準備委員会

グラバー(Glover)

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詐欺と信頼回復

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世界遺産で長崎の観光名所となっているグラバー園。その中心となっている建物は、スコットランド出身の商人トーマス・ブレーク・グラバー(1838-1911)の元邸宅である。幕末の長崎を舞台に、彼と取引をして武器や艦船を手に入れ、名声を競うボードゲーム。長崎在住で、当サイトで4コマ漫画『ボドゲde遊ぶよ!!』を連載している赤瀬よぐ氏の作品で、第2回東京ドイツゲーム賞を受賞してニューゲームズオーダー社から製品化された。現代のユーロ系ゲームではほとんど見られなくなった交渉ゲームである。とかく重くなりがちな交渉を、非公開の要素を加えることでライトに仕上げている。

ゲームはラウンド制で、各ラウンドは商品の生産、交渉による交換、そして揃った商品による新しい能力や得点の獲得という順で進む。自分が生産できる商品は基本的に1種類だが、新しい能力や得点を獲得するには何種類も揃えなければならない。そこで積極的な交換が必要となる。

交換は、各ラウンドに1人1回ずつ、ほかの誰かと行うことができる。まず山札から「交渉カード」を3枚引き、1枚を捨てて1枚を山札に戻し、残り1枚を裏にして自分の前に置く。この「交渉カード」がゲームの心臓部分といっていいだろう。

自分が出せる商品を提示し、ほかのプレイヤーに交換をもちかける。「白3個出すよ。青以外何でもいいから3個ほしい」「白4個出してくれたら、もう1個つけられるけど」「3個全部違う色で出せるよ」このあたりの交渉は自由。商談がまとまったら、問題の交渉カードをオープンする。

交渉カードには、相手に商品を1個返す「謙虚」から、受け取るだけ受け取って相手に商品を渡さない「完全詐欺」まで6種類があり、これによって交換内容が変わる(ただしどんな場合も相手には1個、商品が保証される)。この交渉カードが商談前には伏せられていることで、ブラフの要素と計算できないゆらぎが生まれる。

交渉カードの内容は見せなければ相手に伝えてもよいが、実は「粗悪品」なのに「優良品」だなどと嘘もつける。あるいは、「ちょっと信頼できないですけど、損はさせません!」などとぼかした言い方にしてどのように受け止めるかは相手次第にしておくこともできる。細部まで詰めることができない分、気楽に交渉でき、会話も盛り上がり、交渉カードの公開によってドラマが生まれる。

さらに、交渉カードによって「信頼度」が増減する。信頼度が高くないと、いくら商品を多く集めてもグラバーさんは交換に応じてくれない。最も得点の高い「艦船」(9点)は信頼度4以上が必要で、最高の信頼度5まで上げると、毎ラウンド1点の「礼状」が無料で受け取れる。したがって悪い交渉カードを出して儲けた場合には、別の手段を使って信頼度回復に努めなければならない。

信頼度を回復するには商品を支払うか、毎回無料で信頼が回復する「洋風邸宅」を建てるという方法がある。しかし「洋風邸宅」を建てると「信頼度を下げてもいいんだな」と判断され、交渉フェイズで警戒されることになるだろう。このように、「信頼度」と別に、そのプレイヤーのメタ信頼度がこのゲームにはある。メタ信頼度を失ってでも商品を増やすか、薄利でも誠実な商売をするか。

5人プレイで60分。相手は損をしない交渉カード「不正入手」を序盤に使ったため信頼度は低め。そこで早々と「洋風邸宅」を建てて信頼回復に努めたが、最高値まで上がり、礼状を増やす「乗馬倶楽部」を使えるほどになった。そうなると「洋風邸宅」は要らなくなるもので、その分ほかの施設を使えず商品の数も増えなくて最下位。今回は序盤に生産能力を上げて、同じ色でも商品をたくさん作っておき、複数の人との交換に使うというやり方で鴉さんが1位。

施設タイルはゲームごとに変えることができ、ラウンドごとに交替してプレイヤーにさまざまなメリットをもたらす協力者も変わるので、遊ぶごとにゲームの展開は変わる。交渉が重くなく、また遊んでみたいと思う作品だ。

グラバー
ゲームデザイン&イラスト・赤瀬よぐ/ニューゲームズオーダー(2018年)
3~5人用/10歳以上/60分

ボドゲde遊ぶよ!! phase 11-10

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arkhamhorrordlJ.jpgアークライトは7月5日、クトゥルフ神話をテーマにした協力ゲームの拡張セット『アーカムホラー ザ・カードゲーム:ダンウィッチ続章(Arkham Horror: The Card Game - The Dunwich Legacy)』日本語版を発売する。デザイン・N.フレンチ&M.ニューマン、1~2人用、14歳以上、60~120分、3600円(税別)。プレイするには『アーカムホラーザ・カードゲーム』が必要。

昨年5月に日本語版が発売されたカードゲーム版『アーカムホラー』の拡張セット。恐るべき存在が、人里離れたダンウィッチ村を恐怖に陥れた。ミスカトニック大学から3人の学者、アーミテイジ博士、モーガン博士、ライス教授が村に赴き、秘められた知識によって武装し、その存在を撃退したかに見えた。しかし数カ月後、アーミテイジ博士の盟友が行方不明になる。何が起きているのか、アーミテイジ博士は、最悪の事態を恐れている......。

この拡張セットでは、アーミテイジ博士の盟友たちの行方を探して悪名高い賭博場クローバー・クラブや、ミスカトニック大学内部などを探索する。2本のシナリオは相互に絡んでおり、捜索の順番や各捜索の結果により、シナリオが分岐していく。また、新しい探索者や新しいカードを使ってさらに深く遊ぶこともできる。

「最近の恐怖に関する事実を知っている者でさえ、何がダンウィッチに関わる問題であるかを言うことはできない......」――H.P.ラブクラフト『ダンウィッチの怪』

内容物:探索者カード5枚、他カード151枚、探索者マーカー5個、キャンペーンガイド1冊(カードサイズ62×88㎜)

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アンケート:好きなプレイ人数

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Q130:最近の2~4人用ボードゲーム、何人で遊ぶのが好き?

A.2人 11票(7%)
B.3人 32票(19%)
C.4人 125票(74%)

近年のボードゲーム、特に愛好者に人気の重量級ボードゲームはプレイ時間やコンポーネントの関係で2~4人で遊べるものが主流です。『グレートウェスタントレイル』『ファーストクラス』『モンバサ』『マルコポーロの旅路』『オルレアン』『ロシアンレールロード』『ツォルキン』など、枚挙に暇がありません。

こういったボードゲームを念頭に置いて、何人で遊ぶのが好きかをお尋ねしました。結果、最大の4人という答えが圧倒的に多いという結果になりました。「2人の時は基本2人用ゲームで遊ぶもんだと思ってるから......(有我悟さん)」というように、2人で遊ぶなら2人専用ゲームを選び、「3人だと良くも悪くも2vs1になることが多いような気がするので(雪さん)」や「3人の場合、その戦略の選択が2対1に分かれた結果1になったプレイヤーが必然的に勝つというのがありがち(わにのこさん)」というように、3人ではバランスが崩れるため、4人が一番好きということになるようです。

一方、ゲームによって3人がベストというものもあるという声も。「マップのあるゲームでは4人ではきつすぎるケースがあり、3人がベストと思うものも実は多いです(わにのこさん)」

管理人は3人と答えたのですが、その主な理由は時間です。4人では待ち時間や全体のプレイ時間が長くなって、集中力がもたないことがあります。それにゲームによっては、間に挟むプレイヤー人数が多いほど盤面が変化しすぎて先が読めないということもあります。2人ならば、2人専用ゲームは事欠かないのは同意です。

6月のアンケートは、ドイツ年間ゲーム大賞予想です。先月発表された3タイトルのうち、どれが最も大賞に選ばれる可能性が高いでしょうか。あくまで選ばれる可能性であって、自分が好きかどうかではありません。大賞の発表は7月23日です。

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