パンテオン(Pantheon)

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捧げ物も建設も手広く

ハンス社の社長が『サンクトペテルブルグ』『ストーンエイジ』に引き続いて発表した作品。これが社長の特権かというぐらい箱が厚くて驚く。コンポーネントもいろんなタイルやらコマやらぎっしり。
ゲーム内容はこちら。捧げ物をして神タイルをゲットし、その特殊能力でゲームを有利に進めていくという成長要素と、神タイルのほかにいくつかある得点方法による戦略の多様性や、民族カードの出現順序による展開の多様性で、本格的なゲーマーズゲームとなっている。
手番にできることは移動(ボードに足や柱コマを置く)、捧げ物をして神タイルを取る、捧げ物タイルのグレードアップやコマの購入、カードを引くの4つのいずれか。捧げ物が足りなかったり、移動力やお金を貯めたりするので、実際はカードを引く場合が多い。しかしのんびり手札を貯めこんでいると、ほかの人が先に神タイルを落としたり、ボードにコマを置いたりして、ラウンドが終わってしまう。どこまで貯めて、どこで行動に出るかがポイントだ。
今回、私は序盤から足を手に入れて、ボード上に真っ先に広げる作戦。柱の建設を最優先してみたが、その分捧げ物がおろそかになり、神タイルがなかなか手に入れられない。tomokさんも柱を狙っていたため、バッティングして移動コストが上がり、柱もあまり建てられなかった。その間に、鴉さんがどんどん神タイルを落としてやりたい邦題。柱を捨てて、神タイルに特化する作戦で、神タイルの特殊能力のコンボも生きる。
しかし最終得点計算、それまでビハインド気味に見えたくさのまさんが、半神タイルをたくさん集めており、さらに神タイルのボーナスなどももっていて逆転。私は最後に入る柱にかけたが、神タイルで手を抜いた分を挽回できなかった。どれかに特化しても勝てず、バランスよく、効率よく得点に結び付けなければならないゲームである。
後半になると、捧げ物タイルをグレードアップしているおかげで神タイルは瞬殺。あっさりラウンドが終わる。そのため終盤の盛り上がりをやや欠いた感があったが(もう終わり?みたいな)、それだけ中盤に、どの方向に重点を置くかという選択でよく考えなければならないようだ。
Pantheon
M.トゥメルホファー(B.ブルンホファー)/ハンス・イム・グリュック(2011年)
2〜4人用/10歳以上/90分
メビウスゲームズから発売予定

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