和訳なし業者は庶民の味方かフリーライダーか

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ヤフーオークション、アマゾンのマーケットプレイス、一部のボードゲームショップで、海外のボードゲームに日本語ルールを添付しないで販売する動きについて、ツイッターでさまざまな意見があがったのでまとめてみた。

日本語ルールを添付しないのは、購入者がネット上で公開されている日本語ルールをダウンロードして遊べるからで、翻訳にかけるコスト(金銭・時間・手間)を省くことができる。そのため、既存ショップより安価・迅速に供給でき、価格の高さに手をこまねいていた人も手に取れるようになった。

その一方で、ショップや有志の善意に対し、対価を支払わないで利益を享受すること(フリーライド)への道義的な批判もある。さらに、有志によって公開されている日本語ルールは品質の保証ができないため、そのような和訳を前提にして商売するのは無責任だという声もある。

このような批判が出る背景には、既存の国内ショップの多くが零細で、愛好者が意識して支えていくべき存在だと認識されていることがあるかもしれない。また、経済学では「日本人はアメリカ人と比べ、自分が損をしてもフリーライドする人の足を引っ張る傾向にある」と言われており(ウィキペディア)、お国柄の違いもありそうだ。現在日本では、「ルール和訳はネットに公開されています」と表示することすら問題視されつつあるが、アメリカのショップがドイツのゲームを販売するとき、英語ルールが公開されていればそれをプリントアウトして添付するのとだいぶ開きがある。

さらに派生して、和訳を公開している人や既存のショップに対しても意見が寄せられ、侃々諤々の状況である。私は「公開されている日本語ルールは愛好者の共有財産」という認識を共有しつつ、ショップの利害も考慮して、活用していくコンセンサスが必要だと考えているが、何らかの強制力がはたらくことはデメリットも大きく、出口はまだ見えない。

togetter:海外ボードゲーム:公開日本語ルールの商用利用
togetter:海外ボードゲーム:公開日本語ルールの商用利用(2)

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