ル・アーブル:内陸港(Le Havre: Der Binnenhafen)

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建物のご利用は計画的に

『アグリコラ』に続いて、『ル・アーブル』も2人用になった。フランスの港町を舞台に建物を作るゲーム。プレイ時間は短いが、『ル・アーブル』で醍醐味だった建物コンボや、他人の建物の借用が心ゆくまで楽しめる。

自分が持つのは資源の管理を行う倉庫と、アクションリングがついた建物置き場。どちらもシンプルながら、これまでのローゼンベルクの粋を集めた作りとなっている。無駄を削ったスマートな設計だ。

倉庫で管理する資源は食料となる魚、小麦と、建材となる木材とレンガ。いくつ持っているかはチップではなく、座標で表す。資源コマが右に1マス進むと、その資源が1つ増えたことになり、上に1マス上がると3つ増えたことになる。支払うはその逆。資源がいくつあるかは、縦横の数字を合計すれば分かるようになっている。

手番にできることは、建物を1つ建てるか、すでに建っている建物を1つ使うかのどちらかである。建物の効果はほとんど資源かお金を増やすもので、例えば「木材店」なら木材が増える。どのように増えるか、建物タイルに矢印で指示されているので分かりやすい。

ゲームが始まってから気付いたことだが、資源コマを左上に増やす建物が結構多い。つまりその資源が2増えるわけだが、資源コマが左端まで進むと、それ以上増やせなくなる。そのため、その資源コマを右に進める建物も使っておかなければならない。必然的にコンボを組むことになるという、実によくできた作りなのである。建物は、ラウンドごとに新しいのが出てきて、後になるほど効果が強く、コストが高いが、資源コマを右に進める序盤の建物を疎かにすると後が苦しい。

内陸港:倉庫

さて建設した建物は、アクションリングの0のところに置く。そして毎ラウンド最後にアクションリングが回ってその建物の使用回数が増える仕組みになっている。次のラウンドには1手番で2回、2ラウンド待てば3回、3ラウンド待てば4回使えることになる。例えば「木材店」を3ラウンド待って使えば、木材コマが右に4マス進む。使い終わった建物は再び0のところへ。

このため、寝かしてから一気に使いたいところだが、そうもいかないのが借用ルール。相手に1フラン支払うと、相手の建物を使えてしまうのである。楽しみに寝かせていた高価な建物を先に使われて悔しいこともしばしば。

このリングは、『祈り、働け』で用いられた収穫リングを応用したものだが、建物の使用回数を表すものにするとは思いもよらなかった。

内陸港

12ラウンドでゲーム終了。どのラウンドにどの建物が出てくるかは一覧になっているので、終盤の高価な建物を作るために、前のラウンドから準備をしておくことができる。

サガエさんと対戦。私は食料、サガエさんは建材と力を入れる資源が湧かれた。2人とも「農地」を建てなかったのが響いて、資源が思うように増やせない。後半に「造船所」など資産価値の高い建物を取りに行った私に対し、資産価値は高くないが資源を増やす建物を取ったサガエさんの資源がマックス状態に。この資源を資産にできる建物でサガエさんの勝利。私の方は使い切れなかった建物を強制売却されて交替してしまった。

建物が増え、選択肢が増えていくのは楽しい。この建物を使おうか、それともこちらを先に使っておかないと借用されてしまうかな、いっそ相手のあの建物を今使ったら・・・・・・などとあれこれ選択に悩み、没頭して楽しめる作品である。

Le Havre: Der Binnenhafen
U.ローゼンベルク/ルックアウトゲームズ(2012年)
2人用/10歳以上/30分

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