オレカジ(Ole-Kaji)

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ギャンブルは控えめに

オレカジ

異境の国の大公となって、航海や建設を行い、国を発展させるボードゲーム。ゲームマーケット2014春に初出展のTAGAMIGAMESが発表した。ワーカープレイスメントゲームで、プレイヤー人数×30分という遊びごたえに加えて、タイトルにもなっているギャンブルの要素がいいスパイスになっている。

毎ラウンドダイスを振って、全員がその数のワーカーを置くことができる。ダイスの出目が小さいと苦しいが、お金を払って追加することも可能。逆に出目が大きいとき、ワーカーを減らすことによって収入を得ることもできる。このラウンドにいくつアクションが必要かを見積もる戦略性が問われる。

さてワーカーの数を決めたら、ボード上のアクションスペースに順番に1つずつワーカーを置いていく。ほかの人もほしそうなアクションスペースは早めに置くのがワーカープレイスメントの基本。アクションスペースはいろいろあるが、基本的に、資源を生産して建物を建設するか、操船能力を上げて航海に出るかという方向で進めていく。

資源には木材・石材・鉄鉱石があり、建物によって必要な資源が異なる。建設すると、資源、戦力、操船能力、経済力、得点がデフォルトで(アクションなしで)手に入るようになる。この拡大再生産がたまらない。さらに面白いのは、「商館I」「商館II」のように建物にレベルがあり、「II」は「I」を建てていないと建設できないところだ。このため、資源のやりくりが苦しいゲーム前半から、ある程度は建物を作っておかなければならない。

航海はややギャンブルの要素がある。このアクションを選んだら、航海カードをめくって、自分の操船能力や戦力が条件を満たしていれば達成となる。達成すると絹、サトウキビ、黄金、スパイス、奴隷(!)などの交易権が手に入り、これを揃えることで大得点になる。目指せ全種類コンプリート!

そしてこのゲーム最大の特徴が「カジノ」と「黒魔術」という2つのギャンブルスペースである。ここにワーカーを置いておくと、次のラウンドにダイスを振ったときに当たれば配当が得られる。例えばカジノで「1/2」に置くと、次のラウンドで1か2が出たとき、ワーカーが3人追加される。1か2が出るということは、ほかのプレイヤーが1人か2人しか置けないわけなので、その中で4人も5人も置けるというのはものすごく有利である。しかし、3分の2の確率で外れるギャンブルであることを忘れてはいけない。さらに「黒魔術」は、自分の得点と引き換えに強力な能力を得るものだが、次のラウンドに6分の1の確率で同じ能力がもらえる。これが当たったときのフィーバーはすごい。

3人プレイで90分ほど。カジノでワーカーが当たったものの、序盤に航海に力を入れすぎて、建設のスピードが遅れたのが響いて負け。建設分野ではふうかさんがいい建物を独占し、他の追随を許さなかったが、karokuさんが終盤に怒涛の航海で追い上げて1位。コツコツ積み上げるワーカープレイスメントと、ハイリスク・ハイリターンのギャンブルは相容れないように思われるが、このゲームでは両立させることに成功している。敗色が濃くなってギャンブルに全力をつぎ込むのではまず勝てない。地道に建設や航海を進めるとともに、余ったワーカーでギャンブルするくらいのバランス感覚が試される。

ole-kaji 船を出せ!建物を建てろ!俺はカジノに行ってくる!
田上雄一/TAGAMIGAMES(2014年)
2~4人用/12歳以上/70分
すごろくや:オレカジ

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