ゲット・ラッキー(Get Lucky)

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チャンスは寝て待て

ゲット・ラッキー

『キル・ドクターラッキー』(1996年)という、ゲーム愛好者には有名な作品がある。館の中で、ラッキー博士とふたりきりになる機会を作り、ほかのプレイヤーに見られないところで殺害するというアメリカのボードゲームだ。心惹かれる設定とは裏腹に、お互いに妨害しあって殺害がなかなか成功せず、終わらないゲームとしても有名であった。

そんな終わらないところを改良して作られたのがこのカードゲームだ。手札を補充しないので、次第に妨害することができなくなり、そのうち必ず誰かの殺害が成功するようになっている。日本語版がグループSNE/cosaicから今年3月、日本語版が発売された。

ラッキー博士の殺害を目論むキャラクターが15人おり、そのうち2枚ずつ各プレイヤーが担当する。自分の番には(手札がある限り)カードを引くか、カードを1枚、自分のキャラクターに付けるか(攻撃力が上がる)していき、タイミングを見計らって殺害を試みる。

殺害はいつでも試みてよいわけではない。キャラクターには番号が振ってあり、「ラッキー博士コマ」が、1人が手番を終えるごとに次の番号に移っていく。このラッキー博士コマが自分のキャラクターの上に乗っていないと、殺害を宣言できない。自分の手番にラッキー博士が来るよう、キャラクターを交換したりしてタイミングを調整しよう。

殺害を宣言しても、ほかのプレイヤーがカードを出して邪魔をしてくる。1周する間に、攻撃力を上回るカードが全員から出されれば殺害は失敗。カードを出しすぎれば後が苦しく、かといって出し惜しみしすぎれば殺害が成功してしまうというジレンマ。特に後手のプレイヤーへのプレッシャーがすごい。

5人プレイで30分ほど。序盤に殺害を宣言して次々と失敗していく中で、徐々に成功するチャンスが上がってくる。終盤はキャラクターを交換して、できるだけ早く殺害を宣言できないか、みんなが狙う展開となった。千載一遇のチャンスを最後の1枚で阻止した神尾さんが、次の手番に殺害を宣言し、誰も止められずに勝利。序盤、ほかの人にカードを出させていたのが奏功した。

どのタイミングでカードを出すか、ゲームの序盤、中盤、終盤で駆け引きが変わってくるのが面白い。それと、キャラクターカードには殺害の動機が、各カードには凶器や動機が事細かく書かれており、ラッキー博士がどうしてこんなに付け狙われるのか、ストーリー部分も楽しむことができる。

Get Lucky
J.アーネスト/チーパスゲームズ(2014年)、cosaic(2015年)
2~6人用/12歳以上/20分

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