幽霊島の殺人(Ghost Island Murder)

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各プレイヤーには「大神旦那」「大神メイド」などのキャラクターが与えられる。キャラクターによって性別・身分・使える凶器が異なり、犯人を特定する手がかりとなる。

そしてプレイヤーの中に1人、犯人が割り当てられる。誰が犯人かは、本人以外誰も知らない。犯人は毎晩、プレイヤー(探偵)の中から1人を殺していく。決められた人数を殺害できれば犯人の勝利、その前に犯人・凶器・犯行時刻を特定できたらそのプレイヤー(探偵)が勝利する。正解した人だけが勝てるところがポイントで、そのために探偵同士に協力と競争のジレンマが生まれる。

さて、このゲームにはゲームマスターがいるが、別室にいて、ひとりひとり呼び出されるという独特な進め方となっている。はじめは犯人か探偵か、そして「アリバイのない時間」か「犯人に殺される時間」(昼か夕方か夜)が指示され、ランダムに混ぜたアリバイカードと捜査カードが配られる。今回、私は「大神お嬢さん」で、探偵だった。さあ、犯人は誰だろうか?

ゲームが始まったら、ひとりずつゲームマスターのところに行って、犯人はキャラクターと時間を指定して襲撃を予約し、探偵はキャラクターと時間を指定してアリバイの有無を聞く。その間、ほかの人は手持ちのアリバイカードと捜査カードを見せあったり、交換したりして情報を集めていく。

自分がもっているカード、ほかの人から見せてもらったカードをもとに、プレイヤーシートに記入していく。「大神軍人」について、夕方と夜のアリバイカードがあったら、消去法でアリバイのない時間(または犯人に殺される時間)は昼になる。

全員がゲームマスターのところに行ったら、犯行時刻か凶器の捜査カードを出して犯人の真相をゲームマスターに聞くことができる。犯行時刻が夜だと絞り込めたら、アリバイのない時間が昼というキャラクターは犯人から除外される。あるいは凶器がバールだと分かったら、バールを使えないキャラクターも犯人から除外される。このようにして犯人が消去法で特定されるようになっている。

犯人・凶器・犯行時刻を特定できたら告発。正解すれば勝利となるが、探偵はライバル関係にあるため、なかなか正解に行き着かない。正解できなければ、この日の襲撃結果が発表される。犯人がうまく殺される時間を指定できていれば、キャラクターがひとり死亡する。

死亡しても幽霊となってゲームを続けられるため、脱落者はでない。幽霊は手札がなくなってしまうが、ほかのプレイヤーの会話を立ち聞きして情報を集め、告発することができるので、勝つチャンスはまだ残っている。今回、私は2日目に殺されて幽霊になってしまった。しかしその前に、犯行時刻が夜であること、凶器がバールか毒薬であるという情報を入手し、犯人を2人まで絞り込むことができた。

そこで1人が「騙された!」と叫ぶ。そう、情報交換のときに、相手を出し抜くために嘘をついてもいいのだ。これで凶器について嘘の情報が流れていたことが分かり、疑わしかった方を消去して犯人を特定。犯人は、ふうかさんだった。この告発が成功して幽霊の勝利となった。

全員にランダムに配られた断片を集めて犯人を特定していくときのわくわく感、その推理をほかの人にどれくらい隠し、どれくらい開示するかというジレンマ、たまに嘘をついて情報を撹乱する相手への警戒と、論理とコミュニケーションが両方バランスよく楽しめる作品。ゲームマスターを含めて9人以上集め、ゲームマスターのスムーズな進行の腕も求められるが、そのハードルの高さを補って余りある楽しさが得られる。

幽霊島の殺人
デザイン・楽々/イラスト・がろ/楽々亭(2016年)
8~15人用/15歳以上/30~90分

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