ゲームマーケット2018秋:2日目レポート(ゲームマーケット大賞授賞式)

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昨日に引き続き東京で行われているゲームマーケット2018秋の2日目レポート。開場時待機列は1700人(Raelさん調べ)だったというから、昨日の半分近くではあるが、1時間遅れで始まったボードゲームフリーマーケットは大混雑となった。

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浅草ボードゲームフリーマーケット事務局の担当で行われたフリーマーケットには1300点以上が出品され、整理券配布で混雑を緩和しつつ行われた

2日目は新作チェックも前日との差分だけなので比較的余裕があり、試遊卓に積極的に入ったり、知り合いと会って立ち話をしたりすることができた。この余裕は、かつて浅草で行われていた頃のゲームマーケットを思い出させる。それがどんどんブースが増えるにつれ余裕がなくなり、2日開催の要望につながっていったのである。初対面の人、知り合いの知り合い、久しぶりに会う友人、地元から来ている仲間・・・ゲームマーケット会場で会ってお話するのは楽しい。

今回の特徴としてエリア出展の拡張があり、今日もトークイベントやミニゲーム大会が盛んに行われていた。これに呼応するように、こうしたイベント参加者だけでなく、試遊卓でも遊ばずに見ている人が多く見受けられた。買うイベントから遊ぶイベントへ、遊ぶイベントから見るイベントへと、ゲームマーケットは新しい次元に入ってきている。

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JELLY JELLY CAFEで行われた三遊亭楽天師匠のTRPG落語「インスマス長屋」は100人以上が聴き、笑った。

午後1時からは第4回となるゲームマーケット大賞授賞式。予め優秀作品に選ばれていた『Improvement of the POLIS』『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ』『天下鳴動』『東京サイドキック』『トリックと怪人』の製作者が一同に集まり、大勢の観衆の見守る中、授賞式は行われた。

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優秀作品5タイトルの製作者が並ぶ

最初に発表されたのはエキスパート賞。昨年の『エンデの建国者』に続いて選ばれたのは慶応HQの『Improvement of the POLIS』。ギリシャの都市国家をそれぞれの特性を生かして発展させていくゲーマーズゲーム。現在は品切れだが、アソビションから一般発売される予定であることが明らかになった。

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慶応HQ『Improvement of the POLIS』

キッズ賞は該当なしという発表が行われた後、いよいよ大賞の発表。ドラムロールのもとくす玉が割られ、77Spieleの『天下鳴動』が大賞に輝いた。戦国時代の国取りをテーマにしたこの作品、小さい城で勝って大きい城に援軍を送る様子は織田信長のようで、また3つのダイスの組み合わせで置けるエリアを決めるシステムはクニツィアを彷彿とさせると草場審査委員長。77Spieleが3タイトル目で製作したこの作品は、白黒コピーのゲームボードに100円ショップのコマというミニマムな作りで、「ゲームは見かけだけではない」という。

受賞した与儀新一氏はS.サクソン氏とR.クニツィア氏を敬愛しており、草場委員長に言及されたことがとても嬉しかったという。3タイトル目となるこの作品の後、製作を休止しているが、授賞がまた新しい作品を作るきっかけになってくれることを願う。

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77Spiele『天下鳴動』

この後、授賞会場は受賞作体験コーナーとなり、『Improvement of the POLIS』と『天下鳴動』がプレイされていた。妙にインストが上手なスタッフがいるので不思議に思って伺うと、Analog Game Eventersという団体で、ゲームマーケット事務局からの依頼でボードゲームのインストもTRPGのGMも務めている。根っからのゲーム好きに加え、前もって担当するゲームを研究し、時間の長いゲームは短縮ルールを作るなど工夫を凝らしているという。ゲームマーケットはこのような縁の下の力持ちたちによって支えられている。

以下、2日目に遊んだ&注目されたボードゲーム。

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ゲームマーケット大賞で優秀作品に選ばれた『トリックと怪人』はデザインを一新してオインクゲームズより一般発売

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OKAZU Brandの『5×5シティ』は、区画と建物の効果を見て街を発展させるタイル配置ゲーム

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ノスゲムの『アメのふる町 キャンディアベリー』は上からボールを落として一瞬の間に、どのポケットに入ったかを見て取りに行くゲーム。相変わらずの美しい手作りコンポーネントと少部数製作

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ちゃがちゃがゲームズ『貴族の財布』は、布の袋からコインを引いて買い物をし、特殊効果と得点源を増やしていくゲーム。全員で1つの袋なので、「あと1枚!、あーと1枚!』などと囃し立てられたりして盛り上がる

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758ボードゲーム会は『手札のないトリテ NoHand』を出品。切り札・フォロー・ランクなどについて一部情報を回した後、カードを並べて自分が出したいカードをビッド。最後にルールが公開され、どの色がトリックを取ったか調べていく

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シメシメゲームズの『こたつのなかからでたくない』は、お手伝いカードをこっそりみてみかんを机の上に置いた後、一斉にこたつから出るかとどまるかを選び、それぞれにみかんを分配するゲーム

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2人用アブストラクトゲーム「土嚢の会」には版元のネスターゲームズ社長(写真左)がスペインから参加。33種類に及ぶ作品が頒布された。いつもはゲストの通訳を務めているけがわこと正田謙氏もデザイナーの一人として参戦

ゲームマーケット事務局では、来場者アンケート新作評価アンケートを開始している。ぜひご回答を。

次回のゲームマーケットは3月10日(日)インテックス大阪、5月25~26日(土・日)東京ビッグサイト青梅展示棟、11月23~24日(土・日)東京ビッグサイト青梅展示棟にて。青梅展示棟は、最大で現在の西3・4ホールの2倍の広さがあり、増加する出展者にも対応できるという。

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