禁断の空(Forbidden Sky)

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電気を通してロケットを飛ばす
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日本語版が発売された『禁断の島』(2010年)、その続編『禁断の砂漠』(2013年)に続く協力脱出ゲーム第3弾。今年のオーストリアゲーム賞(Spiel der Spiele)で大賞に選ばれている。今度は強い嵐が襲いかかる天空の城が舞台で、残されたロケットを修理して脱出することを目指す。
ロケットは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のように、落雷を利用して再稼働させる。そのために、雷が落ちるロッド、電力を蓄えるコンデンサ、そしてロケットを発見し、それらを電線で繋ぎ合わせなければならない。
各プレイヤーは特殊能力をもった役割カードをもってスタート。手番には、移動、偵察、探索、配線から4アクションを行う。偵察アクションで引いたタイルを、探索アクションで模様を揃えて配置し、出現したロッド・コンデンサ・ロケットを配線アクションでつないでいく。
手番が終わるたびに嵐カードがめくられ、ランダムに雷が落ちたり、強風が吹いたり、嵐が強まったりする。雷が落ちるとロッドから電線がつながっているタイルにいるプレイヤーがライフを1つ失い、強風が吹くと1マス吹き飛ばされるかロープが1ダメージを受け、嵐が強まるとめくられるカードが増える。
規定数のロッド・コンデンサ・ロケットを揃え、ロケットのところに皆が集合した状態で最後の配線ができれば脱出成功。一方、1人でもライフがなくなったり、ロープが切れたり、全員集合する前にロケットが発射されたりすれば敗北となる。
各プレイヤーは特殊能力を駆使し、またタイル上に時々現れるアイテムや避雷マス、ワープマスをうまく使って、どんどん厳しくなる環境を乗り切ろう。
4人プレイで45分。ランダムに配られる役職は、ライフを回復できる医師、ロープを修理できる結び師、タイルをほかのプレイヤーに渡せる測量士、毎手番アクションを使わずに1本配線できる電気技師という、なかなかバランスのよい組み合わせである。測量士と電気技師の活躍で回路の製作は順調だったが、ロッドをつなぎにくいところに出現させたあたりで立て直しに時間がかかり、結び師自身のロープが切れるという結末で失敗。
ちなみに各パーツは金属製で、回路が完成すると、ロケットに内蔵された本物の電池のプラス極とマイナス極がつながってロケットのライトが光り、音が鳴るという仕掛けになっている(各パーツの接触が悪いと動かない)。成功したときしか見られない動作のために、再挑戦する気持ちが湧いてくるのだった。
Forbidden Sky
ゲームデザイン・M.リーコック/イラスト・C.B.キャンガ
ゲームライト(2018年)
2~5人用/10歳以上/60分
ゲームストア・バネスト:禁断の空

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