ゲームマーケット2020春:新作レポート(2)

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前回 の続き。なお価格はゲームマーケット公式通販サイトでの税込価格である。

クロノコレクション(Luck movies)

後ろのコマから好きなだけ進めるタイムトラックを使った時計のオークションゲーム。セットコレクションあり、特殊能力あり、アートワークも凝っていて遊びごたえがある。

タイムトラックで一番後ろにコマがあるプレイヤーが常に手番を行う。コマを1~4マス進め、進んだマスに応じて止まったマスの色にビッドする。1マス進めるとビッドは1、2マスで3、3マスで6、4マスで10。一気に進めば高いビッドができるが、手番はしばらく回ってこない。タイムトラックでは途中に落札バーが置かれ、全員が越えたらその時点で各色で1位の人が、カードを1枚獲得する。カードには時計と契約があり、時計は得点に、契約は特殊能力を持った要人に使う。時計はセットコレクションでボーナスもある。

2位以下のビッドはそのまま残留するが、各色で落札のたびカードの枚数が減っていき、なくなるとビッドはリセットされてしまう。それを見越して少しずつビッドを育てていくか、一気に突き放すかの選択があり、1ビッドの差をめぐって激しい駆け引きがある。最後の最後まで気が抜けない。そこにゲーム毎に組み合わせが変わる要人がいいスパイスとなっている。

DATA

ゲームデザイン・イマイ、アートワーク・kis
2~4人用、10歳以上、40分、4950円

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神のツルハシ(SHUNROID)

ツルハシやトロッコやダイナマイトで鉱石を掘り出し、高値で売って精錬炉を作る『街コロ』風のダイスゲーム。グレードアップにお金をかけるか、必要最低限でお金を貯めるかの選択肢がある。

はじめはみんな神のツルハシから。ダイスを振って出た目の欄を見て、鉱石やお金を取る。鉱石は取るたびに価格が上がり、売ると価格が下がる。この利益で場から新しいアイテムを買うと、ダイスを振ってもらえるものが増える。アイテムは3つまで持つことができるが、使えるのは毎回2つだけ。そこで次第に神のツルハシを捨てて、もっといいアイテムに切り替えていく。強化パーツで特定の効果を強めることもできる。精錬炉は15Gで、これを先に4つ作ったら勝ち。

他のプレイヤーからお金を取るアクションが多めなので、現金をもっているのはかなり危険だ。しかし鉱石も3個までしかもてない上に、価格は乱高下するため、売っても大した収入にならないこともある。鉱石2つで手に入り、その鉱石が売られるたびに収入が入る協会は、ほかのプレイヤーに取られることがある。激しい応酬をかいくぐって、精錬炉を作ったときの達成感は大きい。

DATA

ゲームデザイン・SHUNROID
3~5人用、8歳以上、30~45分、3850円

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スージィ・Q(OKAZU Brand)

1~9の数字を使って3桁の数字を作り、得点を競う書き込み式ゲーム。一度使った数字は使えなくなるのが、悩ましい読み合いと駆け引きを生む。

3桁は「999」「988」など同じ数字を使ってもよい。全員が書き終わったら一斉に公開し、大きい順に並べる。大きい数字は、より小さい数字の中に同じ数が使われていると失格になってしまう。一番小さい数字は必ず得点できるが、百の位が得点になるので儲けは少ない。使った数字にバツ印を付けたら次のラウンドへ。こうして5ラウンドで総合得点を競う。

大きい数字を狙うなら数字を3つ使うのは危険である。「999」が通ればいいが、ほかの人が潰しに来るかもしれない。だったら「888」? いや8で潰しに来るかも。他の人がもう使った数字は安全だが、同じ数字を使っていない人がいると途端に分からなくなる。しかも最終ラウンドは得点が2倍。興奮曲線がどんどん上がっていくゲーム。

DATA

ゲームデザイン・林尚志、アートワーク・ryo_nyamo
2~5人用、8歳以上、10分、1800円

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大江戸地引網(アクサン・シルコンフレックス)

六角形マスを網で囲んで魚を集めるゲーム。中途半端に集めた魚は失点になってしまうから注意。

中央の島には漁夫コマ、沖合には船コマがあり、自分の番には3アクションポイント受かって網コマを1辺に置くか、コマを1マス移動するというのを組み合わせる。コマを含む形で網を囲むと、その海域にある魚をゲット。囲んだ網は取り除かれ、新しい魚がランダムに補充される。これを繰り返して補充できる魚がなくなったらゲーム終了。一番多く集めた魚が得点になるが、3種類以上集めていると、最多・最少でなかった魚は失点になってしまう。

ほかのプレイヤーと共同で網をかけると早いが、取る順番は「粋ランク」で決まっており、ほしい魚を取れず、いらない魚を押し付けられてしまうかもしれない。また、網コマはどこにでも置けるので、ほかの人が広く網をかけているところを区切って、取れる魚を減らすという戦略もある。特に終盤は、トップ目に皆で失点になる魚を取らせて追い落とす展開になる。協力だけでなく、裏切りと妨害を視野に入れて網を張らなければならず、考えどころが多い。

DATA

ゲームデザイン・こやしゅん、アートワーク・石原幽平&勝林
3~4人用、8歳以上、40~60分、6490円

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