ドイツ年間ゲーム大賞2015ノミネート

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ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)選考委員会は本日、各部門のノミネート作品と推薦リストを発表した。例年通り、赤いポーンの年間ゲーム大賞、青いポーンの年間キッズゲーム大賞、灰色のポーンの年間エキスパートゲーム大賞の3部門について各3タイトル、合計9タイトルがノミネートされた。ノミネート作品の中から、赤と灰色のポーンは7月6日にベルリンで、青いポーンは6月8日にハンブルクで大賞を決定する。
メインである年間大賞(赤)にノミネートされたのは、協力して数字を並べる『ザ・ゲーム』、日本発のダイスで街づくり『街コロ』、立体の列車でお宝を奪い合う『コルト・エクスプレス』。大中小各サイズの作品が選ばれている。また推薦リストには、同じく日本発の『究極のワンナイト人狼』など6タイトルが入った。日本人デザイナーの作品がノミネートされるのは、1979年の『将軍』(松本テルオ/ラベンスバーガー)以来、36年ぶり2回目。
5年目となるエキスパートゲーム大賞(灰色)のノミネートには、『魔法にかかったみたい』のボードゲーム版『ブルームサービス』、ギリシャの英雄たちが神々を助けに戦う『エリジウム』、中世フランスを舞台にしたチップ構築ゲーム『オルレアン』が選ばれた。推薦リストには、ゲーム愛好者から支持を集めている3タイトルが入った。
選考委員のT.フェルバー氏は今回、国際色の豊かさに言及している。ドイツ年間ゲーム大賞と、エキスパートゲーム大賞のノミネート、推薦リスト15タイトルは、オリジナルを出版した国が12カ国にものぼる。そのおかげで、リストにあるボードゲームの種類も多様になったという。これは昨年、審査員がドイツゲーム以外を評価する姿勢を見せたことと関係していると見られる。また、テーマについては、神話やSFや歴史など定番の世界に、ゲームのシステムが我々を誘ってくれると述べている。一方、全体的に、編集、ルール、コンポーネント、グラフィックなどの不十分な作品が依然として多く、十分な仕上げをしないまま市場に出されているという印象を表明している。
年間ゲーム大賞から半ば独立しているキッズゲーム大賞(青)は、国内未発売のアクションゲーム・パズルゲームがノミネート・推薦されている。
【年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)ノミネート】
コルト・エクスプレス(Colt Express / C.レンボー / ルドノート)
街コロ(Machi Koro / 菅沼正夫 / コスモス)
ザ・ゲーム(The Game / S.ベンドルフ / ニュルンベルガーシュピールカルテン)
推薦リスト:アブラカ…ワット?究極のワンナイト人狼、ルーニークエスト、パッチワークカカオウーゴ!
Kategorie: Spiel des Jahres 2015
【年間エキスパートゲーム大賞(Kennerspiel des Jahres)ノミネート】
ブルームサービス(Broom Service / A.ペリカン、A.プフィシュター / アレア)
エリジウム(Elysium / B.J.ギルバート、M.ダンスタン / アスモデ)
オルレアン(Orléans / R.シュトックハウゼン / dlpゲームズ)
推薦リスト:マルコポーロの足あとデウスアルルの丘
Kategorie: Kennerspiel des Jahres 2015
【年間キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)ノミネート】
プッシュモンスター(Push a Monster / W.ディシャール、M.ラインドル / クイーンゲームズ)
お宝騒動(Schatz-Rabatz / K.ヘトリング / ノリス)
クモのシンデレラ(Spinderella / R.フラガ / ツォッホ出版)
推薦リスト:よく見て!何が違う?(Schau mal! Was ist anders?)、ミツバチ(Honigbienchen)、カエルさんご注意!(Fröschlein aufgepasst!)、まわる言葉の動物園(Der verdrehte Sprachzoo)、ジョーの動物園(Joe’s Zoo)、コックのアルフレッド(Chef Alfredo)、ハエの宴会(Fliegenschmaus)
Kategorie: Kinderspiel des Jahres 2015

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